マイナポイントはKyashで

先日ようやくマイナポイントの申し込みを済ませました。

マイナポイントを受け取るキャッシュレス決済サービスとして選んだのはタイトルにある通りKyash。

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理由は単純でマイナポイント付与期間内に確実に2万円利用する見込みがあり、ポイント受け取り/交換に余計な手間がかからないから。

Kyashは食料品の購入など日常的な支払いに利用しているため2万円は確実にクリアできますし、マイナポイントはKyashポイントとして付与されるので単にアプリ上でそれをKyash口座にチャージするだけで即決済に利用できるようになりますからね。

手持ちのキャッシュレス決済手段のうち交通系ICカード(nimoca/モバイルPASMO)などの他のキャッシュレス決済手段は来年3月末までに2万円使う見込みがなかったり、ポイント受け取り/交換が手間だったり(PASMO(モバイル含む)は首都圏のPASMO採用公共交通事業者の駅などに行かないと交換できないようですし)するので候補から外しましたし、わざわざマイナポイント登録でボーナスポイントがもらえるキャッシュレス決済手段(WAONなど)をそれ目当てで新規に利用開始するといったこともしませんでした。

ある時ジャパンネット銀行(JNB)のデビットカード(JNBデビット)を登録し、それを使ってKyashにチャージすれば2万円のチャージが実質15000円でできることになるので美味しいのでは、と気づいたのですが、調べてみるとJNBデビットをマイナポイントに登録して得られるポイントはJNBのそれ(JNBスター)ではなくAmazonギフトなどに交換できるマイナポイント専用ポイントとのことで当然この案はなしに。

JNBデビットの還元率は0.2%と悪いので、それなら当然Kyashを登録してより還元率が高い方法でチャージする方がいいですからね。

JNBスターはJNB口座に入金することしかできない、つまり実質キャッシュバックなのでマイナポイントから引き換え可能にするのはNG、と総務省から指摘されるのを恐れた(もしくは実際に指摘された)からでしょうか。

 

マイナンバーカードは今年7月上旬にオンラインで申請し、75日程かかって9月下旬に発給されたのでマイナポイント付与開始時には既に準備はできていたのですが、それから2ヶ月余りも手続きしなかった理由の一つが手持ちのAndroid端末のうちマイナポイントアプリに対応するのがなぜか(LineageOS 14.1をインストールした)Nexus 5だけだったこと。

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海外端末であるOnePlus 5Tが対応しないのは理解できますし、OSバージョンがAndroid 4.4(Kitkat)の端末が非対応なのも分かりますが、キャリア端末であるRakuten Mini(上の画像の端末リストでは"TINNO C330"と表示されている)が非対応なのは謎(ちなみに先日Android 10にしたSM-N9005も非対応)。

それなのにこれは非対応だろう、と思えるカスタムROMを導入した端末が対応しているのですからよく分かりません。

Rakuten Miniが対応している方が手続きがやりやすいかな、と思いアップデートで対応端末にならないかな、と思って待っていたものの結局そうはならず…

そして脱JNBの絡みでKyashのチャージに使うカードがなかなか定まらなかった、というのもあります。

最初ソニー銀行デビットカードを使おうかと思っていたものの、上記過去エントリにある通り結局その口座/デビットカード自体を使わないことにしましたし、その後住信SBIネット銀行の口座を開きそのデビットカードを使うことにしたものの、Kyashへのチャージがポイント還元対象になるかの確認に時間がかかった(結局確認できたのは先月中旬)んですよね。

そういった理由でいつものようにダラダラと先延ばしにしていたのですが、先日Kyashが登録したクレジットカード/デビットカードによる金額指定チャージを不可にするという改悪を発表(しかし結局延期)。

 

Kyash、残高に年利1%の利息を付与 12月8日から - ITmedia NEWS

 

これはマズい、と慌ててマイナポイント申し込み手続きをすることに。

Nexus 5にマイナポイントアプリをインストールし、マイナンバーカードをNFCで読み込ませ手続きを進めますが、アプリの指示通りに進めれば特に躓くこともなく5分程で申し込み手続きは完了。

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手続きの手順等についてはこのエントリの趣旨ではないですし、既にいくらでも情報はありますから割愛。

結局マイナポイントに登録するキャッシュレス決済を利用する端末で手続きすることにこだわる必要は全くなかったことになり、もっと早く(住信SBIデビットカードでのKyashチャージがポイント還元対象になると分かった時点で)やるべきだったと後悔。

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そして翌日Kyashアプリ上でマイナポイント登録が確認できた時点で即住信SBIデビットカードから2万円チャージしマイナポイント満額5000ポイントを確保(+住信SBIデビットカードのポイント160ポイント)。

ポイントが付与されるのは来月末(つまり来年1/31)となるので、ポイントを使えるようになるまで少し辛抱です。

 

上でKyashの改悪について少し書きましたが、それにより決済サービスとしてのKyashの将来について懸念を抱くようになりました。

上記のクレジットカード/デビットカードからの手動チャージの終了に加え決済利用によるポイント獲得上限の引き下げ(1200p/月→500p/月)という改悪も行なわれることになりましたし。

その代わりに新サービスとして銀行口座から入金されたKyashチャージに対し1%の利子的なポイントが付与されるようになるとのことですが、どう考えても胡散臭さしか感じませんし(利率1%ってあまりにも話がうますぎる)、その辺りの懸念を払拭できないことがサービス提供開始直前に延期された理由の一つではないかと思っています。

結局のところKyashは決済サービス事業者から「銀行もどき」に業態転換したいのでしょうが、それって何か違うよなぁ、と思わずにはいられませんし、それってユーザーが求めているものなのでしょうか。

少なくとも私はそうは思っていません。

チャージ残高が不足する際に自動で不足分を登録したクレジットカード/デビットカードからチャージして決済する機能は残るそうなので(少なくとも今のところは)、チャージ残高を常時ゼロにしておいて支払い時に全額を自動チャージで決済という私の使い方が封じられるわけではないため今後もKyashを使うでしょうが、それができなくなった時点でKyashは終了、利用を止めることになるかなぁ、と思っています。

事前に現金チャージというのは利便性の面で有り得ませんし、銀行口座からのチャージもこれまた対応銀行が少ない現状では使い物にならないですからね。

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そのKyashへのチャージに対応する銀行、誕生間もない(今年10月合併)十八親和銀行があるのが意外…

Galaxy Note 3に新たな人生を

1ヶ月程前Galaxy Note 3(SM-N9005:国際LTE版)にカスタムROMであるLineageOS 17.1(Android 10)公式ビルドの提供が開始された、という情報を見つけました。

 

LineageOS 17.1 arrives on the OnePlus 5T, Galaxy S5, Fxtec Pro¹, and others


Galaxy Note 3向けLineageOS公式ビルドは以前Android 7.x(Nougat)まで公開されていたものの、その後開発終了になったようでAndroid 8.x(Oreo)のそれは公開されなかったのですが(非公式ビルドはあり)、Android 9(Pie)から開発が再開されたようです。

Galaxy NoteシリーズとAOSPベースのカスタムROMの組み合わせはSペン周りの独自機能を失うことになるので個人的には好みではないのですが(それ故かカスタムROM自体少ない)、私のSM-N9005は既に実運用から外れているし、OSバージョンを上げることで再びサブ端末として活用できれば、と思いインストールすることに。

まずはGalaxy Note 3(SM-N9005)向けLineageOSの配布サイト

 

Builds for hlte - LineageOS Downloads

 

から当時のLineageOS 17.1最新版と旧バージョンとなるLineageOS 16(Android 9)最終版のROMファイルをダウンロード。

後者に関しては新バージョンの公開開始後しばらくすると旧バージョンはダウンロードできなくなるので、念のためダウンロードしておきました(そしてその後ダウンロードできなくなった)。

そしてNandroid Backupを取って元の環境に戻せるようにしておき、これまで使ってきて中がゴチャゴチャしていたのでこの際フォーマットしてすっきりさせよう、ということで内蔵ストレージにある必要なファイルを全てバックアップ。

カスタムリカバリ(TWRP)の更新もあったのでこれも最新版をダウンロードしインストール。

その後実際のROM焼きを行ったわけですが、何と失敗。

ROM焼き前に/systemを含めフルワイプし、内蔵ストレージもフォーマットしたのでOSがない状態になってしまいました。

カスタムリカバリでは起動できるので仕方なくLineageOS 16最終版をインストールしてみたところ無事ROM焼きに成功し、元々のAndroid 4.4(KitKat)から一気にAndroid 9に。

しかし動作が少々不安定なのでやはりLineageOS 17.1にしたい、と思いダメ元で2020/11/21版(その時の最新版)を上書きインストール(dirty flash)してみたところうまくいき、無事Android 10(Q)になりました。

その前のバージョンでは上書きでもROM焼きに失敗したので、期待はしていなかったのですが…

私のSM-N9005は内蔵ストレージ容量が標準仕様(32GB)よりも少ない16GBなのでそれが問題だったのか、それとも4.4→10と一気にOSバージョンを上げようとしたのが問題だったのかは謎ですが、とにかく実質的な最新OSである(Android 11は現状ではPixelシリーズ以外には提供されていないため)Android 10になったので何より。

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LineageOS 17.1(Android 10)は同16(Android 9)よりも動作が安定しており、細かいマイナートラブルはいくつかあるものの十分実用になります。

というわけでGoogleアカウントを設定してガッツリセットアップし、サブ端末として利用できる状態にしました。

 

Android 10化したGalaxy Note 3を使っていて驚いたり、気になったことをいくつか。

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aptX対応のBluetoothオーディオ機器を接続すると、何とaptXが有効になります。

aptXはQualcomm(旧CSR)の独自技術なのでライセンスの絡みでオープンソースのカスタムROMでは利用できないとばかり思っていたこともあり驚き。

実際私がカスタムROMを導入した他の端末では開発者オプションにaptXに関する項目があっても有効にならなかったのですが、画面上ではaptXが有効と表示されていても実際にaptXが有効になっていて、その効果を得られるのかどうかは不明…

そして夜寝る前に充電を開始し、翌朝見てみると充電がOFFになっているのが気になります。

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そこで充電中の様子をアプリを使い見てみるとこのように満充電になってから4時間程で充電がOFFになり、バッテリーによる動作に切り替わってバッテリーが満充電から少し減っていることが分かります。

しかしその状態でも充電器からの給電は続いているのが謎。

この挙動、充電器に繋ぎっぱなしにすることによるバッテリーの劣化を防ぐためなのかと思うのですが、これの有効/無効を切り替える設定がないのでLineageOSの不具合である可能性も。

とは言え前者の意味では有意義なのでそれ程気になることではないですが…

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公式のXposed FrameworkはAndroid 8.x向けまでしか提供されていないため、Android 9以降の端末でXposedモジュールを動作させるには互換フレームワークであるEdXposedを使う必要がありますが、そのEdXposedのインストール、Xposedモジュールの動作共に問題なし。

これまでEdXposedには動作の安定性、Xposedモジュールの互換性に対する懸念を持っていて、それがメイン端末であるOnePlus 5TをAndroid 8.xで運用している理由なのですが、それは杞憂だったようです。

そのOnePlus 5T、DSDSの動作がおかしいし、それ以外にも細々した不具合が出るようになったのでファクトリーリセット、OSアップデートして再セットアップすべきかな、と思っているのですが、その時間がなかなか取れないのが…

 

これまで自宅で音楽再生などに使うサブ端末としてNexus 5を使っていたのですが、Android 10にしたGalaxy Note 3が十分その役割を果たせそう、ということでNexus 5はこれにて引退、というかサブのサブ端末として活用、ということに。

そのNexus 5、最近ある重要な任務で活用することになったのですが…

それにしてもGoogle謹製端末であるNexus 5よりも新しいバージョンのAndroidにすることができたことには驚きです。

って言うかNexus端末はBootloader Unlockが簡単でroot化/カスタムROMの導入がしやすいにも関わらずNexus 5はカスタムROMについてはあまり恵まれておらず、実際Nexus 5のLineageOS公式ビルドはAndroid 7.xで終了、それ以外のカスタムROMも非常に少ないんですよね…

 

余談ですが日本版Galaxy S5(SCL23/SC-04F)向けのLineageOS 17.1公式ビルドも公開されています。

 

Builds for kltekdi - LineageOS Downloads

 

以前からau版(SCL23)向けとして提供されていたLineageOS公式ビルドですが、いつの間にやらドコモ版(SC-04F)にも対応するようになったようです。

というわけでうちのジャンクSC-04Fにインストールしてみたのですが、挿しているSIMを認識し電波も掴むもののデータ通信ができないし、それより問題なのはOS起動状態だと充電ができないこと。

電源OFF状態でも低速充電しかできず、カスタムリカバリで起動している状態でしか通常/Quick Charge充電できない有様。

こんなの有り得ないので当然最新版では直っているだろう、と思い新しいバージョンが出る度にROM焼きするのですが、毎回期待を裏切られるし…

LineageOS 16にすると充電できない問題はありませんが、こちらはSIMの認識に問題ありとこれまた使えない。

これ程不具合が多いのは元々がau版向けだからだと思うのですが、それにしてもこの不具合の多さはちょっとなぁ、と思ってしまいます。

充電できないという致命的とも言える不具合が直ることを期待し新しいバージョンが出る度にROM焼きし続けるか、それとも諦めるか悩むところです。

SIMフリーモバイルルーターを550円でGET

先日JRでいつものところにお出かけ(=新宮町に行く)してハードオフに行き、ジャンク品をゴソゴソしていると(なぜか)固定回線ルーターの箱の中からSIMフリーモデルらしきモバイルルーターを発見。

値段は何と550円。

なのに程度は非常によく、ディスプレイに擦り傷があるぐらいとなぜこれが550円なのか理解できない程。

そこで型番で検索してみるとやはりキャリア向けではないSIMフリーモデルで、それならと電源が入り、PINロックがかかっていないことを確認した上で購入することに。

基本的に中古/ジャンクのモバイルルーターはもう買わないことにしているのですが、SIMフリーで550円なら買わなきゃ損ですからね。

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そういう経緯でうちにやって来たのはHuaweiSIMフリーモバイルルーターE5577s-324です。

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この通り税別500円(=550円)。

型番的に以前中古で購入したHuawei E5377s-327の後継モデルっぽいですね。

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そのE5377s-327はバッテリーサイズが小さく、実際持ちもあまり良くなかったのですが、今回入手したE5577s-324はこのように本体からはみ出るサイズのバッテリー(3000mAh)を採用しているのでバッテリーの持ちは問題なさそうです(劣化していなければ:スペック上の連続通信時間は12時間)。

バッテリーが本体からはみ出してても問題ないの? と思ってしまいそうですが、ちゃんとバックカバーがそれを見越した形になっています。

 

本体をいつも以上に細かくアルコール拭きしてクリーニングし、充電してファクトリーリセットした後動作確認。

上に「ディスプレイに擦り傷がある」と書きましたが、クリーニングしていると工場出荷時に貼られた保護シートが貼られたままになっていることに気づきました。

つまりそれを剥がせばディスプレイは無傷、というわけでますますこれが550円だった理由が分からなくなってきます。

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IIJmioのSIMは挿すだけで自動的にAPN設定がなされ使えるようになりました。

主要なキャリア/MVNOのAPN設定はプリセットされているようですが、Web設定画面を見ると自動でAPN設定を行なう「Auto」という項目はあるものの、プリセットの中身を見ることはできないためどのキャリア/MVNOのAPN設定がプリセットされているかは確認できず。

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次に楽天モバイルのSIMを挿してみます。

(MNOの)楽天モバイルは今年正式サービスを開始したので当然APN設定はプリセットされていませんが、手動でAPNを設定すると電波を掴みました。

ディスプレイのキャリア名表示は以前試したモバイルルーター/CPEとは異なりキャリアコードではなくちゃんと「Rakuten」と表示されます。

しかし対応LTEバンドはBand 1/3/5/7/8/19/20となり、Band 18/26には非対応のため利用できるのは自社回線(Band 3)のみです。

そして最後にUQ MobileのSIM(VoLTE非対応端末向け)を挿してみます。

上記の対応LTEバンドを見ると分かるように(日本国内では)ドコモ/SoftBank系回線向けの端末なので当然APN設定がプリセットされているはずはないですから、これまた手動でAPNを設定。

すると…

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何とこれまた電波を掴みました。

とは言え上記の通りBand 18/26非対応なので利用できるのはBand 1のみとなります(それでも楽天モバイル自社回線よりも圧倒的にカバレッジは広いだろうなぁ)。

au系のSIMは(Band 18/26非対応の)SIMフリーモバイルルーターだと使えなかったりするのでこれは意外でした。

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ファームウェアアップデートがあったので楽天モバイルのSIMを挿して更新。

こういう時通信量無制限のSIMは便利だ…

 

というわけで今回購入したジャンクSIMフリーモバイルルーター、動作も外装の状態も問題ない(バッテリーの状態については不明ですが)品物だったということで550円でいい買い物をしました。

とは言えモバイルルーターを使う機会がほとんどないのですが…

それにしてもなぜSIMフリーモバイルルーターがこれ程安い値段で売られていたのかが謎。

モバイルルーターがなくても多くの場合スマホテザリングで賄えるようになったことでモバイルルーターの需要が減少傾向とは言えSIMフリーならもっと高いはずですし、最近何かとお騒がせのHuawei製だから、というのもこれより程度が悪いボロボロのHuawei製キャリア向けモバイルルーター(もちろんSIMロックあり)のジャンクが同じような値段で売られているのでこれもなさそうですから、ますます謎が深まってきます。

とは言え550円で買えた、ということは事実ですから、これ以上詮索するのは止めておきましょう。

モバイルPASMOとデビットカード

私はRakuten Miniで使う交通系ICカードとしてモバイルPASMOを導入しています。

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モバイルSuicaGoogle Pay、ガラケー/ガラホからも利用でき、歴史が長くサービスの完成度もより高いのが利点ですが、私は諏訪に住んでいた頃に購入したSuica実カードを持っていますし(当時は長野県では利用できませんでしたが…)、首都圏在住ではないので何線沿線に住んでいる云々を考える必要もないためモバイルPASMOを選びました。

実カードではなくモバイルPASMO/Suicaを利用するメリットとしてビューカードJREカードといったPASMO/Suicaを採用する公共交通事業者が発行するものではない一般のクレジットカード/デビットカードをチャージに利用できることがあります(オートチャージは利用できませんが、上記の通り首都圏在住ではないので関係ない)。

しかしモバイルPASMOへのチャージでの利用はクレジットカード/デビットカードのポイント、キャッシュバックの対象外となることがあるのが難。

私の手持ちのクレジットカード(セゾンVISA)でチャージしたらポイント加算されなかった…

そこでデビットカードならどうなのか、ということで手持ちの4枚のデビットカードでモバイルPASMOへのチャージを試し、ポイント加算/キャッシュバック対象であるかを確認してみました。

その結果は…

 

ジャパンネット銀行(JNB):対象外

住信SBIネット銀行:対象

三井住友銀行(SMBC):対象

ソニー銀行:対象

 

でした。

JNB以外は全てポイント加算/キャッシュバック対象という結果になりましたが、ここでもJNBデビットカードのイマイチさが露わになってしまいました。

この中で還元率が最も高いのは住信SBIのデビットカード(0.8%)なので、今後モバイルPASMOへのチャージにはそれを利用することに決定。

あとKyashですが、モバイルPASMOのチャージに使えるのは3Dセキュア対応のカードのみなので今回試していません。

しかし先日Kyash実カードがようやく3Dセキュアに対応したとのこと。

 

本人認証サービス(3Dセキュア)に対応しました - Kyash NEWS

 

とは言えKyashは不正利用が多いことで悪名高いのでネットでの支払いには使いたくないですし(それ故国内実店舗以外での利用は不可に設定している)、それ以前に公共交通機関での利用と判断されポイント加算対象外になる可能性が高い。

実際先月西鉄バス1日乗車券をKyashで購入した際はポイント加算対象外でしたし、今年8月に購入した際は支払い自体が拒否されましたからね。

そこで少し調べてみましたが、Kyash実カードが3Dセキュア対応になってまだ日が浅いからかそれについての情報は見つからず…

ならば自分で試してみてもいいのですが、モバイルPASMOのチャージ用に登録できるカードは2枚だけで、既に2枚登録済なのでやるのが面倒。

というわけで1.8%還元の夢は諦め、素直に住信SBIデビットカードでチャージすることにします。

脱JNB

私は15年以上前からジャパンネット銀行(JNB)をメインバンクとして利用しているのですが、そのJNBが来年4月付で名称を「PayPay銀行」に変更すると発表しました。

 

2021年4月5日、ジャパンネット銀行は「PayPay銀行」へ社名を変更いたします。|ジャパンネット銀行

PayPay銀行、2021年4月5日誕生。ジャパンネット銀行が社名変更 - Impress Watch

 

アンチSoftBankな私としてはヤフー傘下になったのが嫌だったものの、その後目立った改悪がなかったのでこれまでそれを理由としてメインバンクを変更しようとは思わなかったのですが、まさか銀行名に「PayPay」を入れるという改悪をしてくるとは全く予想できませんでした。

15年以上に渡ってメインバンクとして利用してきた、ということはそのサービスに大きな不満がなかったことの証であり(敢えて不満な点を挙げればATMでの入出金手数料無料条件がシビアなこととVISAデビットカードのポイント還元周りのショボさぐらいかな)、それをPayPay銀行への名称変更ですべて台無しにしてしまうのですから呆れて物が言えません。

普通の大人なら「あなたのメインバンクは?」と聞かれて「PayPay銀行です」なんて恥ずかしくて言えないと思うのが当然であることぐらい分かりそうなものなのですが…

この改悪はどう考えても有り得ないし、当然受け入れられないので脱JNB、つまりメインバンクの乗り換えを決意しました。

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その脱JNB、結論を先に言ってしまうと住信SBIネット銀行(住信SBI)と三井住友銀行(SMBC)の2行を併用するという変則的な方法を取ることに。

JNBをメインバンクにする前は実店舗のある銀行にあれこれ振り回され、その後JNBをメインバンクにしたことで実店舗がないため特定の場所、地域に縛られずネット環境さえあればOKで、預金通帳がないネット専業銀行の便利さに魅了され「実店舗のある銀行はゴミ」という結論に達した私としては乗り換え先は当然ネット専業銀行しか有り得ないと考えていて、当初JNBの前に口座を持っていたことがあるソニー銀行にしようか(つまり出戻り)と思い改めて調べてみると口座振替への対応が未だに貧弱で(それが以前JNBに乗り換えた理由の一つ)、15年以上経ってもほとんど改善されていないことに驚き。

ソニー銀行からの口座振替が利用できる企業一覧

 

ご利用いただける収納企業|投資信託|MONEYKit - ソニー銀行

を見るとその貧弱さが分かりますが、AMEXやNTTグループ(東西、コム、ドコモなど)といった誰もが知っている大手企業が対応していないというのは有り得ないのでは、と思ってしまいます。

口座振替に対応する企業の少なさはソニー銀行に限らずネット専業銀行全般の弱点と言えるのですが、その中でもソニー銀行は対応企業の少なさで群を抜いています。

それならネット専業銀行の口座一つだけで全てのバンキングニーズを担うのは諦め、ネット専業銀行の弱い部分を補うための実店舗のある銀行の口座を給与振込や各種料金引き落としといったネット専業銀行では対応しづらい取引のためのサブ口座として併用した方がいいのでは、と思うようになり、その方向で動くことにしました。

そこでまずはソニー銀行の口座を開設。

そしてそのサブ口座としての実店舗のある銀行はデビットカードがVISA ContactlessとiD、2つの非接触決済に対応(後者はGoogle Payでも利用できる)している上にデザインがカッコよく(4種類から選べる中の「龍」というカードデザインに一目惚れ)、預金通帳がない通帳レス口座が開ける(預金通帳が大嫌いで、これが実店舗のある銀行はゴミと思っている理由の一つである私にとってこれは重要)ということでSMBCにすることにしたのですが(3大メガバンクの中で三井住友系の銀行口座を持ったことがないというのもある:みずほ系は第一勧業銀行と富士銀行、三菱UFJ系は三菱銀行東海銀行の口座の保有歴がある)、しかしこれだとデビットカードのブランドがいずれもVISAなのがなぁ(Kyash実カードもあるし)、と思っていたら住信SBIがMasterCardデビットカードを出していることに気づき、調べてみるとこれが非常に魅力的なデビットカードであることが判明。

まずは0.8%(1000円毎に8ポイント:8円相当)というデビットカードとしては非常に高い還元率。

って言うか今時クレジットカードでもこれ程高還元率なカードはなかなかないですが…

年会費を払ってゴールドカードやプラチナカードを発行したり、銀行の顧客ランクを上げることで還元率が上がるデビットカードもありますが、素の還元率が0.8%というのは楽天銀行のそれ(1.0%)に次ぐ高還元率。

あと日本では珍しいMasterCardブランドのデビットカードであり、デビットカードとしてだけでなくクレジットカードとしても対応するカードが極めて少ないNFC Pay(MasterCard Contactless)対応であること。

そしてこれはデビットカードについてではないのですが、定額自動入金サービスの存在も私の中で住信SBIの評価を高めた要素の一つ。

 

定額自動入金サービス | 振込・振替・支払 | 住信SBIネット銀行

 

これは毎月決められた日に一定の額を手持ちの他銀行の口座から住信SBIの口座へ自動的に入金してくれるサービス。

これを使って口座間の資金移動を行なえば私が考えているメイン口座とサブ口座を使い分ける運用が非常にやりやすくなる、ということで作戦を練り直し、せっかく開設したソニー銀行の口座は使わないことにして住信SBIとSMBCの組み合わせに変更。

つまり住信SBIの口座をメインとし基本的に手持ち資金はここで管理、デビットカードもメインのそれとして利用(とは言えKyashを噛ますのですが)。

そしてSMBCを給与振込、住信SBIの口座からやクレジットカードで引き落とせない各種料金の引き落とし(端的に言うと家賃:調べてみると実は住信SBIの口座からも引き落とし可能だった…)のためのサブ口座とし、基本的にそれに必要な額+iDを利用するためだけの額しか口座に入れておかず残りは定額自動入金サービスを利用して住信SBIの口座へ移す、という運用をすることに決定。

こうすればサブ口座の銀行を必要に応じて変更できるため(単に定額自動入金サービスの出金元を変更するだけ)、特定の地方銀行しか給与振込口座に指定できないクソ中小企業へ転職とかこれまた特定の地方銀行しか口座引き落とし口座として使えない(当然クレジットカードもNG)地場の各種サービスを利用しないといけないといった事態にも対応できるというメリットがありますし、定額自動入金サービスを利用すると毎月住信SBIのポイント(スマプロポイント)がもらえる(30ポイント/月)というのも嬉しい。

これで脱JNBのプランは決定、というわけでそれぞれの口座をオンラインで開設し、給与振込と家賃の引き落とし口座をSMBCのそれに変更し、クレジットカードの引き落とし口座は住信SBIのそれに変更。

定額自動入金サービスの設定はまだなのですが、これはSMBCの口座への給与振込がちゃんと行なわれているかを確認してから行なう必要があるので後回し。

その後JNBの口座を解約して脱JNB完了、という流れになりますが、家賃の引き落とし口座の切り替えに2ヶ月程かかることがあるとのことなので(しかも引き落とし口座が切り替わった旨の通知等はなし)解約はもう少し先になりそうです。

そして今回脱JNBのために開設した銀行口座、デビットカードについてはまた改めてブログに書くことにしようかと思っています。

 

最後に余談ですが三井住友銀行の日本語名は「三井住友」なのに、英語名は「住友三井」(Sumitomo Mitsui Banking Corp.:SMBC)なのはなぜなのかが以前から気になっています。

個人的には三井と住友という旧財閥系企業同士のメンツ争いで三井と住友の並び順をどうするかで紛糾し、最終的に日本語名と英語名で並び順を変え両者のバランスを取ったから、というのがその理由だと思っているのですが、Wikipediaの三井住友銀行の項目に何か書いてあったりしないかな、と見てみてもそれについての記述は見つからず…

もしくは英語名も「三井住友」にすると香港上海銀行(HSBC)と紛らわしい(略号が"MSBC"になってしまうので)から、というのも理由として有り得るなと思うのですが、本当のところはどうなんでしょうかね。

楽天モバイルのeSIMを物理SIMに変更

先月Rakuten MiniにIIJmioのeSIMを導入したことで楽天モバイルのeSIMの使い道がなくなり、それなら少し前に(ようやく)OnePlus 5TをVoLTE対応にしたことだし物理SIMに変更していろいろ試してみようかな、と思ったものの(いつものように?)ダラダラと先延ばしにしていたら先日楽天モバイルがSIMの再発行、eSIM/物理SIM間のSIM変更手数料を無料化しました。

 

楽天モバイルの「SIM交換」手数料0円に - ケータイ Watch

 

それなら、ということで発表の翌日にeSIMから物理SIMへの変更手続きをしました。

結果としてダラダラと先延ばしにして正解だった、ということになりますが…

 

SIM再発行、eSIM/物理SIMの変更手続きはmy楽天モバイルアプリから簡単に可能(WebからでもOKとのこと)。

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SIM変更を行なう理由として「その他」を選択し、SIMタイプは物理SIMへの変更なので「nanoSIM」を選択して変更申請を行い(左)、その次の画面(右)で手数料等を確認した上で(今回は無料ですが)変更申請を確定。

私のRakuten Miniは楽天モバイル回線を利用していない状態でしたが、それにインストールされているmy楽天モバイルアプリからでも問題なくSIM変更手続きが可能でした。

そして申し込みから3日で物理SIMが到着。

無料化によりSIM変更リクエストが急増し時間がかかるかな、と思いましたがそんなことはなかったようです。

単にまだユーザー数が多くないからでしょうが…

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B4サイズの封筒で届きましたが、中身はSIMのみ。

こんなデカい封筒で送る必要ないだろ、と思ってしまいますが…

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楽天モバイルの物理SIM。

SIM交換申し込み画面では「nanoSIM」となっていますが実際には標準/micro/nanoの3サイズに切り出せるマルチカットタイプのSIMが届きました。

SIMを端末に挿す前にmy楽天モバイルアプリ上でそれをアクティベーションして有効化し、物理SIMに切り替えたことで不要になったRakuten Miniにインストールされている楽天モバイルのeSIMを削除。

そしてその楽天モバイル物理SIMを(VoLTE有効化ゴニョゴニョ済)OnePlus 5TのプライマリSIMスロットに挿してみると…

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ちゃんと楽天モバイルの電波を掴み、VoLTEも有効になりました。

って言うかVoLTEが利用できないと楽天モバイルでは音声通話/SMSが利用できないのですが…

データ通信はもちろん音声通話着発信、SMS送受信いずれも可能で、OnePlus 5T搭載の通話録音機能(有効化には要root)も動作、自社回線/パートナー回線(au LTE Band 18/26)間のハンドオーバーも問題なしと普通に楽天モバイル回線が利用できています。

言うまでもなく楽天モバイル回線の利用が保証された端末ではないですが…

しかし一度知らぬ間にVoLTEが無効になってしまい、音声通話発信ができなくなった事があったのですが(フライトモードON/OFFで復帰)、その状態でも音声通話着信、SMS送受信はできたのが謎…

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以前福岡では楽天モバイルに割り当てられている20MHz幅のうちの5MHzしか利用していないらしい、と書きましたが(その時のエントリはこちら)、そこでNetwork Signal Guru(rootedアプリ)で確認。

すると"Bandwidth"が5MHzになっており、その通りであることが分かります。

天神地下街から天神林檎店、もとい以前Apple Storeのあった場所に移転した楽天モバイルショップ前だと20MHzだったりしないかな…

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それ故通信速度もRakuten Miniで利用した際同様ふるいません(先月辺りから室内でも安定して楽天モバイル自社回線を掴むようになった自宅で測定)。

 

(VoLTE有効化ゴニョゴニョ済)OnePlus 5Tでは特に問題なく楽天モバイル物理SIMが使えましたが、手持ちの他の端末ではどうかも試してみました。

まずはスマホは全滅。

手持ちのLTE Band 3に対応するSIMフリー端末、Nexus 5とGalaxy Note 3(SM-N9005)で試してみましたが、いずれも電波を掴むことすらできず全く利用不可。

まぁこれらはVoLTE非対応云々以前に古すぎるからだと思いますが…

次に手持ちのLTE Band 3または18/26対応のSIMフリーモバイルルーター/CPE(モバイル回線利用据え置きルーター)2台で試してみるとこちらは電波を掴み利用可能。

しかしいずれもAPNを設定しないと電波を掴まず圏外になってしまうのでいちいちブラウザで設定画面にアクセスしないといけないのが面倒(それ故2台しか試していない)。

そのため最初に試した際圏外表示が出て「使えない」と勘違いしてしまったのですが…

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イーモバイルモバイルルーターGL06P(SIMロックフリーLTE Band 3のみに対応)に楽天モバイル物理SIMを挿したところ。

楽天モバイル自社回線を掴み、キャリア名表示は楽天モバイル自社回線のキャリアコードである「44011」になります。

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こちらはNECSIMフリーCPEAterm HT100LN(LTE Band 3非対応、 Band 18対応)に楽天モバイル物理SIMを挿した状態のWeb設定画面。

Band 3非対応のため自社回線ではなくパートナー回線を掴み、キャリア名表示は楽天モバイルパートナー回線のキャリアコードである「44053」になります。

この結果からすると楽天モバイル物理SIMを使うには必ずしも端末がLTE Band 3、18/26両方に対応している必要はなく、いずれかに対応していればOK、ということになりそうです。

しかしそれだと当然自社回線、パートナー回線いずれかしか利用できませんが…

後者は従量制のパートナー回線しか利用できないのであまり利用価値はなさそうですが、前者は逆に楽天モバイル自社回線しか利用できないので定額モバイルルーターとしての使い道がありそうです。

ただしカバレッジが狭い(屋内ではほぼ利用不可)上に通信速度は10Mbps程度しか出ませんが…

 

楽天モバイル物理SIMがVoLTEゴニョゴニョ済OnePlus 5Tで問題なく動作したことで少し前から検討していた手持ちモバイル回線の整理、運用の見直しに踏み切る決心がつきました。

今回楽天モバイル回線をeSIMから物理SIMに変更したのもそれが可能かどうかテストするためだったりするのですが…

というわけで来月、遅くとも今年中には実際の手続きを進めようかと思っているところです。

IIJmioのeSIMを契約しRakuten Miniに導入

先日IIJmioのeSIMを契約する際の初期費用が税別1円になるキャンペーンが始まりました。

 

携帯電話サービス「IIJmio」にて「初期1円!eSIMお試しキャンペーン」が9月10日から10月31日まで実施!月額料金は税抜150円から - S-MAX
初期1円!eSIMお試しキャンペーン | IIJmio

 

IIJmioのeSIMは以前からRakuten Miniで使うために契約するつもりでいたのですが、たまに初期費用割引キャンペーンをやっているのでそれを待って契約したいと思っていたところに今回のキャンペーンが。

新型iPhoneの発表、発売のタイミングを狙ってキャンペーンをやるのでは、と思っていたのですが、先日開催されたAppleの発表会で発表されたのはiPhoneではなく新型iPad AirApple Watchだったので実際にはそうはならなかったものの狙い通りだったようです。

ということで早速契約することに。

 

契約手続き自体は特に引っかかるようなところはなく、既にmioID(IIJmioのユーザーアカウント)を持っていれば5分程で完了します。

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このように初期費用が2999円引き、つまり1円になっています。

確かに初期費用は税別1円になりますが、eSIMプロファイル発行手数料220円はかかるので注意。

契約完了後5分程でeSIMプロファイルの準備ができた旨のメールが届き、それに書かれているURLにアクセスしてmioIDでログイン後eSIMプロファイルのQRコードを表示したらRakuten Miniで「設定→ネットワークとインターネット→携帯通信会社→携帯通信会社を追加」から新しいSIM追加ウィザードを開き、QRコード読み込み画面でそれを読み込めばeSIMのインストールは完了。

eSIMをインストールした時点ではそれが有効にならずSIMなし表示になりますが、端末を再起動すると無事IIJmioのeSIMが認識され利用できるようになりました。

ところが…

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IIJmioのeSIMは認識され利用できるようになったものの、楽天モバイルのそれが導入済eSIMのリストに表示されなくなってしまいました。

これでは楽天モバイルのeSIMに戻せません。

しかし調べてみるとRakuten Miniに他社のeSIMをインストールし、複数のeSIMがインストールされている状態になるとこうなることがあるらしく、端末をファクトリーリセットするか他のeSIMを追加すれば直るとのこと。

 

[日用品] Rakuten Miniに複数のeSIMを登録すると、ある日突然eSIMが消える不具合の解決方法。基本単一eSIMでの利用がお勧めです。

 

とは言え他社のeSIMを追加するというのは当然お金がかかりますから、近日中にファクトリーリセットしようかと思っています。

ファクトリーリセットでおサイフケータイのデータが消えたりすると面倒だな、と思ったのですが、おサイフケータイのデータはファクトリーリセットでは消えず、ファクトリーリセット後関係するアプリをインストールし直すことで復活するとのことなので安心してファクトリーリセットできそうです。

しかしroot化端末ではないのでTitanium Backupといった要rootのバックアップツールが使えないのが面倒だな…

 

私のRakuten MiniはLTE/UMTS Band 1に対応する初期ロットなので、スペック上はIIJmioフルMVNO回線(ドコモ回線利用)で問題なく利用できるはず。

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しかし楽天モバイルのeSIMで利用している時同様ネットワーク情報表示アプリ(Network Cell Info)で利用中の周波数バンドが表示されないので、ちゃんとLTE Band 1に対応しているか確認できません。

楽天モバイル以外の回線を利用している時でもこのクソ仕様を維持しなくてもいいのに、と思ってしまいます。

そしてIIJmioフルMVNO回線利用時でもデータ通信アイコンは常時「4G+」になるため、キャリアアグリゲーション(CA)の状態を把握する事ができないのもあれ。

そこでTestMode(*#*#4636#*#*)を使って利用中の周波数バンドを確認してみるとf:id:sgrmatha:20200919230638j:plain

ドコモのLTE Band 1を示すEARFCN値が「276」の基地局を検出しそれに接続しているので端末スペック通りのLTE Band 1対応であることが分かりますし、同じくBand 19を示すEARFCN値が「6100」の基地局も検出できています。

そして3GではUARFCN値が「10736」のUMTS Band 1と「1037」のUMTS Band 6(いわゆるFOMAプラス)の基地局を検出できていますから、ドコモ回線での利用でも問題ない仕様であることが分かります。

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ちなみに3G接続時はデータ通信アイコンが「3G」になり、HSDPA接続していても「H」表示にはなりません。

 

Rakuten MiniとIIJmioフルMVNO回線との組み合わせで利用して気づいたことをいくつか。

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電波状態の良いところでスピードテストしてみると上り通信速度が30Mbps以上出て、ドコモがBand 3を利用していない九州でこれだけの上り速度が出る、ということはCAしている証であり、Rakuten MiniがちゃんとCA対応であることが分かります。

Rakuten Miniは楽天モバイル回線ではCAを利用できないので、端末自体がCA対応ではない可能性があったのですが杞憂でした。

そして電波受信能力が低いような気がします。

他の端末ではアンテナピクトがフル点灯し、電波状態に問題がない場所でもアンテナピクトがフル点灯しないことが多いのですが、電波強度をアプリで測定するとそれ程低いわけではない。

単にアンテナピクトフル点灯のしきい値が高いだけかも知れませんが…

これに関しては福岡市総合図書館でテスト(福岡市総合図書館ベンチ)して確認したいところですが、コロナ禍の昨今行きづらいんだよな…

あとIIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)アプリでeSIMを管理できないのも気になります。

フルMVNO回線のeSIM契約プランは高速従量/低速定額の切り替えができないためそうなっていると思うのですが、やはりアプリで利用データ量などを確認できる方が便利なのでみおぽんアプリのバージョンアップで対応して欲しいところです。

 

自社回線とパートナー回線(auローミング)を併用している関係上通信の安定性に難がある上にCAが利用できない楽天モバイル回線とは異なりドコモ回線利用なので安定した通信ができ、利用できる周波数バンド幅が広い上にCAにも対応するため通信速度の面でも勝るといったメリットがあるIIJmioフルMVNO回線eSIMですが、MVNO回線なので昼食時間帯のようなピークタイムは当然通信速度が極端に低下しますし、データ通信料が495円/1GB(最初の1GBは330円ですが、基本料165円/月がかかるので結局同じ)と割高なので利用データ量が多いと料金がかさむといった欠点も。

しかし私のRakuten Miniは決済サービス利用のための端末なのでモバイルデータをそんなに使うわけではなく(スピードテストテザリングをしない限り100MBでも十分)、自社エリア内では通信量無制限、それ以外では5GB/月利用できる楽天モバイル回線がムダにオーバースペックなのでむしろこれぐらいが丁度いい。

タイミングよくキャンペーンで初期費用1円(+eSIM発行手数料220円)で契約できてよかったと思っています。

 

というわけでこれでいつでも楽天モバイル回線を解約できる体制が整ったことになります。

とは言えすぐに解約することはないですが、楽天のことですから大量解約が予想される正式サービス開始1周年辺りのタイミングで本来契約にない解約違約金といった何らかの解約阻止のための対策をしてきそうなのでその前、今年いっぱいぐらいで解約しようかと思っています。