Retina Display MacBook Proをおさわりしてきましたが…

今日天神林檎店に立ち寄ってRetina Display搭載のMacBook Proをおさわりしてきました。

私はMacにはあまり興味はないのですが(というかハード的な自由度がほとんどないので嫌い)、2880x1800という非常に高解像度のディスプレイを持つノートPC、ということで自称「高解像度ディスプレイフェチ」としては気になる存在なので見に行ってきました。


天神林檎店にはRetina Display搭載MacBook Proが2台展示されていましたが、さすがは話題のモデルだけあっておさわりする人が絶えない状態でした。
気になるそのRetina Displayですが、15インチワイドで2880x1800という超高解像度だけあって表示は非常にきれい。
しかし残念なのがUIがそれを生かしたものになっておらず、高解像度を単に表示を美しくするためだけに使っている、としか言えないものになっていること。
ディスプレイ解像度が高ければそれだけ多くの情報を詰め込めるはずなのに、なぜかそうしておらず、どう考えても「せっかくの超高解像度ディスプレイなのにもったいない」としか思えません。
言い換えると非常に贅沢なディスプレイの使い方をしている、とも言えますが…
これなら普通の(=Retina Display非搭載)MacBook Proの方が有線LAN(GbE)搭載、HDD/SSD換装可能、BTOでアンチグレア液晶を選択可能(これは貴重だ)といったメリットがあるのでベターでは、と思ってしまいました。
しかし上記のように私は自由度の低いMacは好きではないので、たとえ金があったとしても買いませんが。


でもこれってよく考えてみるとiPhoneも同じなんですよね。
iPhone 4/4Sの画面解像度は640x960とiPhone 3G/3GS(320x480)の2倍の解像度を持っていますが、Retina Display搭載MacBook Pro同様その解像度の高さを画面表示を美しくするためだけに使っていて、UIはほとんど変化なし。
確かに画面表示はきれいですが、それだけ。

左がiPhone 4S(iOS5.1.1)、右がiPhone 3GS(iOS4.3.3)の端末設定画面。
iPhone 4Sスクリーンショットをリサイズし、iPhone 3GSのそれと同じ画像サイズにして左右に貼り合わせてみると、アイコン位置が見事に一致。
iPhone 4Sはより高解像度のディスプレイを搭載しているのですから、一画面に表示できる情報量を増やすことができるはずなのにそうなっておらず、単に画面解像度に合わせてUI表示を拡大しているだけで、私としてはせっかくの高解像度ディスプレイなのにもったいない、と思ってしまいます。
まぁ全てのiPhone/iPod Touchで全く同じUI、操作感を実現するためにそうしている、という考え方でしょうし、端末サイズ/OSの制約もあるでしょうからそれは理解できるのですが、iPhoneよりも設定の自由度の高いRetina Display搭載MacBook Proも同じような仕様なのは理解できません。
画面表示の美しさ、UIの共通性を重視するAppleのポリシー、と言ってしまえばそれまででしょうが、「高解像度ディスプレイフェチ」としては本当もったいない仕様、と言わざるを得ません。


それにしてもWindowsでもこれぐらいの超高解像度の液晶ディスプレイを搭載するノートPC出ないかなぁ。