OnePlus 5TでDSDSできない…

以前のエントリで「UQ Mobile音声回線をIIJmio音声専用回線とUQ Mobileデータ回線に分離するつもり」と書きましたが、先月末/今月頭に実際にそれを実行しました(これについてはまた改めて書くかも)。

そして前者のSIMの回線開通(アクティベーション)を行い、OnePlus 5TのセカンダリSIMスロットに挿すと…

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なぜかセカンダリSIMのキャリア表示に「通信サービスはありません」と出るし、アンテナピクトも黒抜き表示に。

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そしてこの状態でセカンダリSIMから発信しようとすると「モバイルネットワークが利用できません」というエラーが出て発信できない。

つまりセカンダリSIMスロット周りの何かがおかしい、ということのようですが、せっかく2つの音声回線をDSDSで一台の端末にまとめたいと思って音声/データの回線分離をしたのに大失敗、ということになるわけで当然大ショック。

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ところがセカンダリSIMのステータスを見るとネットワークの種類に「UMTS」と出ているし、セカンダリSIMに対し手動ネットワーク検索をかけるとドコモとSoftBankの3Gネットワークを検出する。

つまりドコモの3G網には接続できているが、その認識がおかしく圏外扱いになってしまい発信ができなくなってしまっている、ということらしい。

それならもしかして、と思いセカンダリSIMの番号に対して発信してみると…

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何と着信する!!(SIM形の「2」アイコンがセカンダリSIMに対して着信している証)

そして通話も問題なく、OnePlus 5T搭載の自動通話録音機能もきちんと動作。

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と思ったら着信を受け通話終了後こんなエラーが出ることがある…

やはりネットワークには接続されているが、何かがおかしくなっていて発信/SMS送信ができなくなっているようです。

セカンダリSIMから発信できないというのは確かに問題ですが、このSIMの番号は基本的に着信専用の番号なので、発信できなくてもそれ程問題ではないかな、ということで当初のショック、失望感が少し和らぎました。

とは言えそのSIMの番号から発信する必要が出てきた際はプライマリSIMを無効(非アクティブ)にしてシングルSIM状態にするか、他の端末にSIMを挿し替える必要があるのは面倒ですが…

 

気になったので試しにプライマリSIMスロットにau回線のSIM(ここではmineoお試しプリペイドデータSIM)を挿して同じようにセカンダリSIMに対して発信してみるとこれまた着信する。

au回線のSIMは挿すだけではネットワークに接続できず、TestMode(*#*#4636#*#*)でネットワークモードを「LTE only」にしてフライトモードをON/OFFしないと電波を掴まないのですが、LTEのみに接続する設定にしているにもかかわらず3GのセカンダリSIMに対して着信できるのが不思議。

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プライマリSIMスロットにau回線SIMを挿した状態でもセカンダリSIMスロットのIIJmio音声専用回線SIMは3G網に接続されているのですが(画像左)、でもネットワークモードは「LTE only」になっている(画像右)。

つまりTestModeでネットワークモードを切り替えてもそれはプライマリSIM(正確にはプライマリベースバンド)に対するものであり、セカンダリSIM/ベースバンドに対しては影響しない、ということのようです。

って言うかセカンダリSIMのネットワークモードを切り替える方法ってないのかな…

上記のようにプライマリSIMのネットワークモードをLTE onlyにしていてもセカンダリSIMで3G網を認識でき、着信もできるということはプライマリSIMスロットにUQ MobileデータSIMを挿し、セカンダリSIMスロットにIIJmio音声専用回線SIMを挿して使ってもいい、ということになります。

以前のエントリでは「非VoLTE対応SIMを挿してもLTE網に接続できない」と書いたのですが、実は非VoLTE対応SIMであってもVoLTE対応SIM同様SIMを挿した後ネットワークモードを「LTE only」にしてフライトモードをON/OFFすると電波を掴みます。

つまり前やった時はフライトモードのON/OFFをやらなかったのが接続できない原因だった、ということになるわけですが、つまりこの作業さえすればVoLTE対応/非対応いずれのau回線SIMであってもネットワークに接続してデータ通信が可能と意外なことにOnePlus 5Tがau回線との相性がいい端末であることが判明。

OnePlus 5Tはauが利用しているBand 11以外のLTEバンド(Band 1、18/26、28、41)全てに対応していてキャリアアグリゲーション(CA)にも対応していますし。

ただし音声通話/SMSを利用するためにはVoLTE対応SIMではVoLTE対応のためのゴニョゴニョが必要、VoLTE非対応SIMではCDMA2000網に接続する必要があるためデータ通信とは両立できないというデメリットがありますから、au回線SIMの利用はデータSIMとの組み合わせがベストでしょうね。

そういう意味でもUQ Mobile回線をデータ契約に切り替えたのは正解でした。

しかしBand 41+41でCAしている状態では通信速度がイマイチ、というのが欠点なのですが…

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Band 41+41でCAしている状態でのスピードテスト結果

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Band 1+18でCAしている状態での結果(利用回線はいずれもUQ Mobile)

通信速度が圧倒的に違います。

とは言えこれはUQのWiMAX2+(TD-LTE)ネットワークは基地局一つがカバーするエリアが広いためauFDD-LTEネットワークに比べ電波強度的に劣るのが原因でしょうが(実際電波強度はかなり異なる)。

しかしUQ MobileデータSIMをOnePlus 5Tで運用するとなるとメイン音声回線のIIJmio音声/データSIMを運用する端末をどうするか、という問題が出てきます。

Nexus 5では対応LTEバンドがイマイチ(Band 19非対応)な上に通話録音がうまくいかないし(片録音になってしまう)、だからといってまたGalaxy Jを引っ張り出すのもあれですし。

というわけでそれ用の手頃な端末があればと思っているのですが、UMTS/LTE Band6/19に対応し、root化可能という条件を満たす端末がなかなかないのが…

 

そしてOnePlus 5TのDSDSの問題も何とかして解決したいところ。

原因が分からないのでファクトリーリセットするか、ファームウェアを最新版(Android 9 Pie)に更新するかするぐらいしかやることがなさそうですが、どうするかなぁ。