Kyashカードを作ろうとしたら…

ICチップ搭載でNFC Payにも対応する新バージョンのKyashカードの発行が開始されたとのことなので、還元率が高いNFC Pay対応のカードが欲しい、と思っていたこともあり申し込むことに。

既にNFC Payに対応するジャパンネット銀行のVISAデビットカードを持っていますが、デビットカードは還元率が低い(0.2%)ですからね。

 

「新しいKyashカード」申し込み受付開始、Visaタッチ対応のプリペイド - Engadget 日本版

 

そこでKyashアプリをダウンロードしようとすると…

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何とGoogleアカウントを登録している私の手持ち端末全てが「非対応」と言われてしまいました。

アプリ自体はAndroid 5.x(Lollipop)以降の端末に対応とのことなので、本来であればOnePlus 5TやNexus 5が非対応になるはずがないのに、実際にはなぜか非対応。

そしてAndroidバージョン的に対応しているはずのOnePlus 5TからGoogle Playでアプリを検索しても検索結果にKyashアプリが出てこない(Google PlayアプリをMagisk Hideでroot化状態を隠す設定にしてもダメ)。

アプリをインストールし起動するとroot化された端末なので動作せず、Magisk Hideを使っても回避できない、というのならまだ「root化された端末だから仕方ないよね」と諦めが付くものの、アプリのインストールの時点で拒否され出鼻を挫かれると「それはないだろ」と思ってしまいます。

 

原因としては…

(1)国内で販売されていない端末は非対応

(2)生体認証に対応しない端末は非対応

(3)Google側で登録されている端末のroot化/Bootloader Unlockの有無を検知していて、それに基づいてブロックされている

 

あたりが考えられますが、(1)に関しては私がこの件に関してTwitterでつぶやいたら、あるフォロワーさんがわざわざ海外端末で試してくれて「非対応にはならず、インストールもできる」と教えてくれました(試して頂いたフォロワーさんありがとうございます)。

のでこの線はなし。

(2)はOnePlus 5Tが指紋認証/顔認証に対応するのでこれもない。

(3)はもしそうなら以前root化されたOnePlus 5TでGoogle Pay(GPay)の利用を試した際にGPayアプリを更新できていないはずなのでこれもなさそうですが、有り得ない話ではないような気がします。

例えば私のNexus 5のAndroidバージョンは7.1.2(Nougat)ですが、公式には6.0.1(Marshmallow)でサポートが終わっているので、Bootloader UnlockされていてカスタムROMがインストールされていることは明確ですから、Google側からすればそういった手段で登録端末のroot化/Bootloader Unlockの有無を確認できますからね。

って言うかBootloader Unlockの有無でブロックされるのであれば標準状態でBootloader Unlockedの端末(昔のサムスン端末とか)がブロックされてしまい問題になりそうですが…

というわけでKyashアプリ同様お金を扱うのでroot化端末では利用できなそうなカテゴリーのアプリであるQRコード決済アプリで確認してみました。

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まずは私が嫌いなSoftBankQRコード決済であるPayPayをチェックしてみると、アプリが要求するAndroidバージョン(5.x Lollipop)以上のバージョンの端末であるOnePlus 5TとNexus 5はちゃんと対応しています。

同じくAndroid 5.x以上を要求するLINE Pay、楽天Pay、d払いアプリも同様でした。

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au PayはAndroid 4.4.x(KitKat)の端末にも対応、というのには驚き。

今では多くのアプリが動作環境としてAndroid 5.x以上を要求し、4.4.x以前をサポートしているアプリは少なくなってきていますからね。

少なくともQRコード決済アプリに関してはKyashアプリのようなことはなく、この結果からすると端末がroot化/Bootloader UnlockされていることをGoogle側で検知していて、それ故Androidバージョン的には問題ないのにアプリが非対応になってしまう、という線も違う可能性が高そうです。

となるとKyashアプリが対応Androidバージョンの条件を満たしていて、本来であれば対応するはずの手持ちの端末で非対応となりインストールできない理由が全く分かりません。

というわけで今回は諦めるしかなさそうです。

って言うかスマホアプリからしか申し込み、利用できないというサービスの仕様はいかがなものか、と思ってしまいます。

カードとアプリをインストールしたスマホ両方を失くしてしまった際にどうやって失くしたカードの利用を停止するのか、という懸念がありますから(もしかして電話対応?)、やはりスマホアプリからだけでなくWebブラウザからもサービスを利用できるようにして冗長性を持たせるようにすべきだよな、と思います。

日常PCを使うことがなく、ネットサービスの利用は全てスマホ、という人達からすれば何老害なことを言ってるんだよ、と思われそうですが、PCからネット利用を始め、今でもスマホよりもPCからの利用がメインの人間からすればどうしてもスマホプリオンリーのネットサービスには違和感を感じてしまうんですよね…

 

やはり手持ち端末全てがroot化されている、というのはこういう時に困るので、以前上記過去エントリにも書きましたが、やはり決済サービス利用のためのサブ端末を用意すべきなのかな、と改めて思ってしまいます。

しかしAndroid端末だと決済サービス利用のためにroot化せずに使う、というのが耐えられなさそうだし、それならiPhone、という手もあるものの端末価格が高いし、これまた以前Jailbreak(JB)して利用していたこともあり非JB状態で使うことに耐えられないのでは、という懸念が。

そういったことを考えていたら急にガラホ(Androidベースのフィーチャーフォン)が気になるようになりました。

メインの音声回線SIM(IIJmioドコモ回線)をこれに挿して音声通話とFelica(モバイルSuicadカードプリペイドのiD)の利用、そしてUQ Mobile回線が圏外などで利用できない時にテザリング、といった使い方をするといいのではないか、というわけです。

少し調べてみるとドコモのガラホMVNO回線でもデータ通信、テザリングできるようですし、メインの音声回線は完全なプライベート用で電話番号は家族と親しい友人以外には教えていないので、通話録音への対応は必ずしも必要ではないですから悪くはなさそうです。

端末も1万円以下で中古が手に入るようですし。

しかしMVNO回線との組み合わせだと各種サービスの利用にSPモード接続が必要でハマるとか、dカードプリペイドをiDとして登録できるのかといったFelica絡みの問題といった懸念材料があるのが気になるところ。

ガラホのこのあたりの情報は調べてもなかなか出てこなかったりするので、もう少し調べてみる必要がありそうです。

そして決済サービス利用のためのサブ端末についても改めて考えてみることにしようかと思っています。