急遽福岡空港国際線ターミナルに行ってみた

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で国際線のフライトが軒並み運休になり、香港、マカオを含む中国と韓国を結ぶフライトは成田(NRT)と関空(KIX)に限定する措置が取られていることもありこれらの国々との間のフライトが国際線の大多数を占める福岡空港(FUK)はフライトがほとんどなくなり閑古鳥が鳴いていそう、ということで週末に食料品などを買い出しに行くディスカウントストアが国際線ターミナルの近くなので今日そのついでに行ってみることにしました。

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バスで出発フロアに到着し、ターミナル内に入ってみるとこの通り、チェックインカウンターは全て閉まっているし、当然乗客もいないので閑散としていました。

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エスカレーターで4F(出発フロアは3F)に登って上から見下ろしてみたところ。

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発着情報ボードを見るとユナイテッド航空(UA)のグアム行き以外のフライトは全てキャンセルになっていました。

これ程欠航/Cancelledの表示で埋まっているのは見たことがありません。

この後の時間帯は基本的に上記の運航空港限定措置が取られている目的地へのフライトばかりなので恐らくそのグアム行きのフライトが今日最後の国際線出発でしょうね。

 それにしてもここに出ている韓国、中国、香港、台湾以外の目的地へのフライトはグアム(UA)、バンコク(スワンナプーム:TG)、マニラ(PR)のみということには驚かされますし、いかに福岡空港からの国際線が上記の国々とのフライトに偏っているかをよく表しています。

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出発便が1便しかなく、しかもちょうど出発したタイミングですから出国前のセキュリティーチェックにも人は全くいません。

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展望デッキに出てみるとボーディングブリッジには1機も飛行機が停まっておらず、いつもならボーディングブリッジが足りず沖止めの飛行機にバスで移動し搭乗、といったことになる程飛行機が溢れているのとは全く異なる状況に。

国内線ターミナル側を見てみるとこちらも大幅減便していることもあり飛行機の数がいつもよりかなり少なくなっていました。

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出発フロアを歩いていると大韓航空(KE)のチェックインカウンタースタッフが掲示板の掲示を張り替えているところに出くわしました。

上記の通り韓国便は運航空港の制限があるのでそれが終わらない限りずっとフライトキャンセルが続くのですが、それでも掲示を張り替え情報を更新しているのを見ると物悲しさを感じます。

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これまた運航空港の制限が適用されるキャセイドラゴン(KA)/キャセイパシフィック(CX)のチェックインカウンター入り口にあったフライトキャンセルのお知らせ。

香港の航空会社なのに広東語(繁字体中国語)のお知らせがないのはなぜだろう…

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到着フロアへ降りてみると到着便がないわけですから当然到着客や出迎えの人もおらず出発フロア同様閑散としていました。

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それでもツーリストインフォメーションや両替所といった施設は通常営業していて(出発フロアのお土産品店や飲食店も同様)、この状況だと商売上がったりだろうなぁ、と思わずにはいられません。

 

というわけで30分程かけて国際線ターミナル内をブラブラ歩いてみたのですが、フライトがほとんどキャンセルになり閑古鳥が鳴いている、というのは予想通りだったのですが、意外だったのがほとんどのフライトがキャンセルになっているにもかかわらずそれなりに人がいたこと。

空港スタッフではなく、飛行機に乗るわけでも、誰かを見送ったり出迎えたりするわけでもないのにポツポツと人がいたのです。

到着フロアでは国内線ターミナルからシャトルバスで移動してきて国際線ターミナルから出発するバスを待っている、といった人がいるからだと思うのですが、出発フロアにもいたんだよな…

私同様新型コロナウイルスの影響で閑散としていて、通常では見られない姿の国際線ターミナルを見に来たのかも知れませんね。

そして人が少ないこともありセキュリティースタッフがやたらと目立ち、居心地が悪かったのも気になりました。

ですからターミナル内をブラブラし、スマホで写真を撮影していると咎められるのでは、と思ったものの、そういったことはなく杞憂に終わりましたが、いつもとは違う緊張感を感じる国際線ターミナルでした。

とは言えフライトのほとんどがキャンセルとなり、これまでにない状況に置かれている福岡空港国際線ターミナルの今の状況を見にきてよかったと思っています。

新型コロナウイルスの感染拡大が止まり、キャンセルされたフライトが復活し再び旅行者で賑わう日が早く訪れることを願うのみですね。

 

最後に余談を一つ。

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出発フロアのお土産品店でカップヌードルシーフードがカートン売りされているのを発見。

かつて日本の空港のフィリピン航空(PR)のチェックインカウンターに行くとカップヌードルシーフードのカートンを何箱もカートに載せてチェックインカウンターに並ぶフィリピン人を何人も見かけるのが常でしたが、今でもフィリピン人が日本から帰国する際にはカップヌードルシーフードを大量に買って帰るのか、と思ってしまいました。

って言うかフィリピン人がこれ程までにカップヌードルシーフードを愛する理由が謎ですが。

とは言え今日のマニラ行きのフライトはキャンセルになっていましたから、そういったシーンを見ることはありませんでしたが…