先月Rakuten MiniにIIJmioのeSIMを導入したことで楽天モバイルのeSIMの使い道がなくなり、それなら少し前に(ようやく)OnePlus 5TをVoLTE対応にしたことだし物理SIMに変更していろいろ試してみようかな、と思ったものの(いつものように?)ダラダラと先延ばしにしていたら先日楽天モバイルがSIMの再発行、eSIM/物理SIM間のSIM変更手数料を無料化しました。
楽天モバイルの「SIM交換」手数料0円に - ケータイ Watch
それなら、ということで発表の翌日にeSIMから物理SIMへの変更手続きをしました。
結果としてダラダラと先延ばしにして正解だった、ということになりますが…
SIM再発行、eSIM/物理SIMの変更手続きはmy楽天モバイルアプリから簡単に可能(WebからでもOKとのこと)。
SIM変更を行なう理由として「その他」を選択し、SIMタイプは物理SIMへの変更なので「nanoSIM」を選択して変更申請を行い(左)、その次の画面(右)で手数料等を確認した上で(今回は無料ですが)変更申請を確定。
私のRakuten Miniは楽天モバイル回線を利用していない状態でしたが、それにインストールされているmy楽天モバイルアプリからでも問題なくSIM変更手続きが可能でした。
そして申し込みから3日で物理SIMが到着。
無料化によりSIM変更リクエストが急増し時間がかかるかな、と思いましたがそんなことはなかったようです。
単にまだユーザー数が多くないからでしょうが…
B4サイズの封筒で届きましたが、中身はSIMのみ。
こんなデカい封筒で送る必要ないだろ、と思ってしまいますが…
楽天モバイルの物理SIM。
SIM交換申し込み画面では「nanoSIM」となっていますが実際には標準/micro/nanoの3サイズに切り出せるマルチカットタイプのSIMが届きました。
SIMを端末に挿す前にmy楽天モバイルアプリ上でそれをアクティベーションして有効化し、物理SIMに切り替えたことで不要になったRakuten Miniにインストールされている楽天モバイルのeSIMを削除。
そしてその楽天モバイル物理SIMを(VoLTE有効化ゴニョゴニョ済)OnePlus 5TのプライマリSIMスロットに挿してみると…
ちゃんと楽天モバイルの電波を掴み、VoLTEも有効になりました。
って言うかVoLTEが利用できないと楽天モバイルでは音声通話/SMSが利用できないのですが…
データ通信はもちろん音声通話着発信、SMS送受信いずれも可能で、OnePlus 5T搭載の通話録音機能(有効化には要root)も動作、自社回線/パートナー回線(au LTE Band 18/26)間のハンドオーバーも問題なしと普通に楽天モバイル回線が利用できています。
言うまでもなく楽天モバイル回線の利用が保証された端末ではないですが…
しかし一度知らぬ間にVoLTEが無効になってしまい、音声通話発信ができなくなった事があったのですが(フライトモードON/OFFで復帰)、その状態でも音声通話着信、SMS送受信はできたのが謎…
以前福岡では楽天モバイルに割り当てられている20MHz幅のうちの5MHzしか利用していないらしい、と書きましたが(その時のエントリはこちら)、そこでNetwork Signal Guru(rootedアプリ)で確認。
すると"Bandwidth"が5MHzになっており、その通りであることが分かります。
天神地下街から天神林檎店、もとい以前Apple Storeのあった場所に移転した楽天モバイルショップ前だと20MHzだったりしないかな…
それ故通信速度もRakuten Miniで利用した際同様ふるいません(先月辺りから室内でも安定して楽天モバイル自社回線を掴むようになった自宅で測定)。
(VoLTE有効化ゴニョゴニョ済)OnePlus 5Tでは特に問題なく楽天モバイル物理SIMが使えましたが、手持ちの他の端末ではどうかも試してみました。
まずはスマホは全滅。
手持ちのLTE Band 3に対応するSIMフリー端末、Nexus 5とGalaxy Note 3(SM-N9005)で試してみましたが、いずれも電波を掴むことすらできず全く利用不可。
まぁこれらはVoLTE非対応云々以前に古すぎるからだと思いますが…
次に手持ちのLTE Band 3または18/26対応のSIMフリーモバイルルーター/CPE(モバイル回線利用据え置きルーター)2台で試してみるとこちらは電波を掴み利用可能。
しかしいずれもAPNを設定しないと電波を掴まず圏外になってしまうのでいちいちブラウザで設定画面にアクセスしないといけないのが面倒(それ故2台しか試していない)。
そのため最初に試した際圏外表示が出て「使えない」と勘違いしてしまったのですが…
イーモバイルのモバイルルーターGL06P(SIMロックフリー、LTE Band 3のみに対応)に楽天モバイル物理SIMを挿したところ。
楽天モバイル自社回線を掴み、キャリア名表示は楽天モバイル自社回線のキャリアコードである「44011」になります。
こちらはNECのSIMフリーCPE、Aterm HT100LN(LTE Band 3非対応、 Band 18対応)に楽天モバイル物理SIMを挿した状態のWeb設定画面。
Band 3非対応のため自社回線ではなくパートナー回線を掴み、キャリア名表示は楽天モバイルパートナー回線のキャリアコードである「44053」になります。
この結果からすると楽天モバイル物理SIMを使うには必ずしも端末がLTE Band 3、18/26両方に対応している必要はなく、いずれかに対応していればOK、ということになりそうです。
しかしそれだと当然自社回線、パートナー回線いずれかしか利用できませんが…
後者は従量制のパートナー回線しか利用できないのであまり利用価値はなさそうですが、前者は逆に楽天モバイル自社回線しか利用できないので定額モバイルルーターとしての使い道がありそうです。
ただしカバレッジが狭い(屋内ではほぼ利用不可)上に通信速度は10Mbps程度しか出ませんが…
楽天モバイル物理SIMがVoLTEゴニョゴニョ済OnePlus 5Tで問題なく動作したことで少し前から検討していた手持ちモバイル回線の整理、運用の見直しに踏み切る決心がつきました。
今回楽天モバイル回線をeSIMから物理SIMに変更したのもそれが可能かどうかテストするためだったりするのですが…
というわけで来月、遅くとも今年中には実際の手続きを進めようかと思っているところです。