モバイル回線を見直し in 2022(第1章)

去年手持ちのモバイル回線の見直しを行ったのですが、今年もまた見直す事に。

なぜそうする事にしたのかというと…

私はFusion SmarTalkのIP電話回線を外部公開用の電話番号として利用していて、それをサブ音声回線であるUQ mobile回線に着信転送しているのですが、コロナ禍の影響で昨年終わり~今年始め頃この番号への着信が増える状況が発生。

Fusion SmarTalkの音声発信は8.8円/30秒と結構割高で、そのせいで着信転送のために700円/月程も払うハメになったりしましたし、それを避けるためにIP電話で待ち受け、通話すると通話品質絡みの問題が頻繁に発生し通話していてイライラ、当然相手側にも迷惑をかける事になり「これはやってられないな」と思ってしまうような状況に。

そしてFusion SmarTalkも新規申し込みを終了していて、いずれサービス自体が終了する可能性も十分有り得る、という事で代替の外部公開用番号を用意した方が良さそう、と思うようになりました。

 

というわけで検討開始。

この回線は予備のデータ回線としても使いたいので、モバイルルーター等のデータ通信端末にSIMを挿している時でも着信を受けられるよう着信転送をサポートしている必要がありますし、自宅ネット回線であるIIJmioひかりの割引も維持したい。

検討の結果IIJmioのSMS付きデータ回線を音声回線に切り替え、これを代替の外部公開用番号として使う事に。

とは言え回線の切り替えという形を取るとSIMの再発行となりますし(当然電話番号も変わる)、その手数料を払うよりもエントリーパッケージを使って新規契約した方が安い、という事でSMSデータ回線を解約し、その後AmazonIIJmioのエントリーパッケージを購入し音声回線(従量データ2GB)を新規契約。

2019年にメイン音声回線をMNPした時とは異なりダウンロード版のエントリーパッケージが提供されていたので当然そちらを購入しました(タイムセール祭りのタイミングで購入したからか何と50円だった)。

SMS付きデータ回線と音声回線の料金差はわずかなので、去年回線の見直しを行った際に音声回線にしておけば良かったのですが、その際はその必要性を感じていなかったため「少しでも安く」とSMS付きデータ回線を選んだのですが、It's too late...

このSIMはOnePlus 5TのセカンダリSIMスロットに挿して利用する事に。

 

これで代替の外部公開用番号は確保できたのですが、今回のモバイル回線見直しはこれで終わりではありません。

既にメイン音声回線としてIIJmio回線を持っているため、IIJmioの音声回線が2回線になってしまいましたし、昨今の物価高騰もあり出費を抑えたい、という事もありメイン音声回線をより安いサービスに乗り換える事に。

安さだけを追求すればポンツー、もとい日本通信の290円/1GBプランがドコモ回線を利用するMVNOの中で最安なのですが、日本通信は料金の締め日が回線開通日ベースで決まる(=月末締めではない)とまるでプリペイドSIMのようなシステムを採用していて使い勝手が悪いのと、日本通信という企業に対して持つ個人的なイメージがあまり良くないという理由でパス。

そして最終的に選んだのがOCNの550円プラン、いわゆるドコモのエコノミーMVNO

そういう通称がある事からドコモショップでしか契約できない、と思われがちなのですが、あくまでOCNモバイルONEの一プランでしかないのでOCNのサイトから普通に契約できます。

料金に含まれる従量データ量は500MBと少なめですが、決済サービス利用用の端末であるAQUOS sense3に挿して使うのでそれ程モバイルデータを使わない(100MB/月程)ためこれで十分ですし(1ヶ月繰り越しもありますし)、3G利用者の巻き取り(マイグレーション)を念頭に置いたプランである事もあり10分/月の国内通話料金が含まれていて、この回線はプライベート用なので音声発信を使うケースがあるため好都合、という事でこれに決定。

事前にAmazonでエントリーパッケージを購入し(こちらはIIJmioとは異なりダウンロード版はなし)、月末に回線が切り替わるようタイミングを見計らってMNP手続き。

申し込み後一切メールによる連絡がないのでいつSIMが届くのかといった事が全く分からず、この頃楽天モバイル完全有料化発表の影響で手続きに時間がかかる傾向があったため手続きが遅れ月を跨ぐと料金が二重にかかってしまうと心配していたのですが、無事間に合いました。

実は上記の「申し込み後一切メールによる連絡がなかった」のは契約関連の連絡が回線契約時に個人情報として記載したメールアドレス(Outlookメールのエイリアスアドレス、Gmailエイリアスアドレス(本来のアドレス+*@gmail.com)は利用できないため)ではなく、回線契約で割り当てられるOCNのメールアドレスに来ていたからだったのですが、普通前者のメールアドレスに連絡のメールを送るだろ…

って言うか今時ISPのメールアドレスなんか使わないのに、SIM契約でメールアドレスを付与する必要ってあるのかな、とも思ってしまいます。

 

届いたSIMをアクティベートし、上記の通りAQUOS sense3に挿して利用し始めたのですが、驚いたのが異常な程のバッテリー消費。

ほとんど利用していないのに20%/日以上もバッテリーが減り、IIJmio回線で利用していた際は3~4%/日しかバッテリーを消費せず、余裕で1週間持っていたのにOCN回線だと3日程しか持たないとこれはどう考えても有り得ないレベル。

以前から「OCN回線はバッテリーの持ちが悪い」と言われていたので当然そういった事は承知の上でMNP転入したのですが、ここまで酷いとは思わなかった。

これ程バッテリーの持ちが悪くなると普通なら利用者の不満が爆発し、ユーザーが離れてMVNOビジネスを続けられないと思うのですが、実際は大手MVNOとして多くの利用者を集めているのですから本当謎と言わざるを得ません。

この原因はOCNはSIM毎にグローバルIPv4アドレスを割り当てているから、と言われていましたが、そもそもスマホにグローバルIPv4アドレスを割り当てる意味、必要性がないし、当然他のMVNOやサブブランド、そしてMNOすら今時そんな事はしていない。

なのにOCNがそんな事をしているのが本当謎です。

そういう不満の声が多いからか近日中にプライベートIPv4アドレスによるサービスを提供予定である事がアナウンスされていたのですが、タイミングよく回線契約10日程後に提供開始されました。

そこで早速プライベートIP利用のAPNを設定し切り替え。

するとバッテリーの持ちが以前(IIJmio回線利用時)同様に戻りました。

やはり言われていた通りグローバルIPv4アドレスの割り当てがバッテリー異常消費の原因だったようです。

それにしてもなぜこんな単純な事に長い間気づかず、対応策がこれ程遅れたのか不思議でなりません。

 

最後にOCN回線の通信速度ですが、これが驚き。

左がプライベートIP利用のAPNが公開された直後、右が最近スピードテストした結果。

平日の12~13時に測定したにも関わらずプライベートIP利用APN公開直後は下り60Mbps超、その後通信速度が低下したとは言え10Mbps程度は出ている。

ランチタイムや帰宅時間帯に通信速度が極端に低下する、というのがMVNOのお約束ですが、それを覆すような結果に驚き。

MVNOユーザーの多くがMNOのオンライン専用プランやサブブランドへ移行し、それにより回線が空いてきたからでしょうか。

実利用でも通信速度が遅くて困る、といった事もなく快適に利用できます。

とは言えMVNOは水物、今後通信速度が低下する可能性は十分にあるので油断はできませんが。

 

当初バッテリーの持ちが極端に悪くなり「やっちまった…」と思ったメイン音声回線のOCNへの乗り換えですが、タイミングよく解決策(プライベートIP利用APN)が出てきた事で以前と同じ使い方ができるようになり、通信速度もIIJmio利用時よりも高速で料金も安いと最終的には満足いく結果に。

当分の間はこの回線をいじる必要はなさそうです。

 

タイトルに(第1章)とあるように今回のモバイル回線見直しはまだ終わっていないのですが、実はまだ手を付けていなかったりします。

とは言えいつまでも放置しているわけにはいかないので、いい加減やらないといけないのですが面倒だ…