今月末で楽天モバイルの基本料金無料猶予期間が終了。
以前ブログに書いた通り私は「(楽天モバイルにとっての)不良ユーザー」なのでその前に解約する予定なのですが、その前に郊外でのエリア拡大状況をチェックするためにお盆休みに大回り乗車をしてきました。
大回り乗車って何? という疑問に対しては
を参照、ということで詳細は割愛。
今回私は吉塚発、博多着のきっぷ(170円)で
吉塚→西小倉→田川後藤寺→新飯塚→桂川→原田(はるだ)→博多
と福岡近郊区間の隣接駅間のきっぷ利用でほぼ最長になるルートを乗車。
170円で北九州、筑豊地域を回れるので、今回の目的にはうってつけ。
そして今回検証に使ったのは楽天回線にのみ接続できる(=LTE Band 3対応で、Band 18/26には非対応)端末であるGalaxy Note 3(SM-N9005,LineageOS 17.1 Android 10)。
それによると日田彦山線の北九州市(小倉南区)と香春町の境界エリア及び筑豊本線(原田線)の山岳地帯以外はカバレッジエリアになっているようですが、実際に鉄道で動いてみるとそれとは違った面が見えてきました。
カバレッジマップではベタ塗りされていて、面でカバーされている事になっている場所でも実際には駅周辺などが点でカバーされているだけで、移動すると圏外になってしまう場所がいくつかありましたし、カバレッジエリアになっているにも関わらず全く圏外になってしまう場所も。
前者は日田彦山線の志井公園駅から香春駅辺りまでのエリア、後者は後藤寺線の一部エリアなどがそれに該当します。
それに加え当然全線(福岡県内、トンネル内などを除く)カバーされているであろう鹿児島本線上でも圏外になる場所がある(宗像市/岡垣町境界付近、カバレッジマップ上でも圏外)のもいただけない。
そしてカバレッジエリア内でも移動による電波強度のアップダウンが激しいですし、トンネルに入るなどで圏外になり、その後再度電波を掴むまで他キャリアに比べ時間がかかる、といった傾向もあります。
結局のところこれは基地局の数が少なく、それ故一つの基地局でカバーするエリアが他キャリアに比べ広い上に利用している周波数帯が1800MHz帯(Band 3)なので遠距離への到達性、建物の中や奥まった場所への浸透力が弱いからだと思いますが、やはり人口カバー率が97%に達したとは言え「面」でのカバーという観点ではまだまだのようです。
これらの問題の根本的な解決にはプラチナバンドがないと難しい、言い換えるとプラチナバンドを獲得できない限りauローミング(パートナー回線)を完全廃止できない、という事になります。
そしてこれ以上人口カバー率を高めようとすると現在割り当てられているBand 3だけでは難しく、やはりプラチナバンドが必要になってきますし。
つまりプラチナバンドを獲得できるか否かが今後の楽天モバイルの将来を決める重要な要素となりそうです。
しかし現状ではその見込みはありませんが…
最後に余談ですがやはり他キャリア(ドコモ、au)とのカバレッジの差は圧倒的。
言うまでもない事ですが…
これら既存キャリアはトンネル内以外で圏外になる事はまずなく、5年程前に大回り乗車した際には原田/桂川間の山の中などで3Gに落ちる事があったものの、今回はそういった事もなし。
違いは明白です。
楽天モバイルがそれらと同様のカバレッジを実現する日は来るのか。
来ないだろうなぁ。