Twitterがサードパーティークライアントを締め出し

私はAndroid端末からのTwitter利用にサードパーティークライアントTwitPaneを使っています、というか使っていました。

過去形で書いたのは先週末(1/13)からサードパーティークライアントによるTwitter APIへのアクセスが遮断され利用できなくなり、その後正式に利用が禁止されたから。

 

Twitter、「サードパーティ製アプリ」を全面的に禁止か - ケータイ Watch

イーロン・マスクTwitterを買収した際「いずれサードパーティークライアントの締め出しを行なうのでは」と思っていたのですが、それが現実のものになってしまいました。

1/13午後にサードパーティークライアントによるAPIアクセスが遮断され始めた際に出たTwitPaneのエラーメッセージ。

そしてその後1週間程の間「今後どうなるんだろう」と(私を含む)サードパーティークライアントユーザーたちは心配しやきもきしていたわけですが、結局正式に利用禁止になってしまいました。

個人的には今後の展開として

 

(1)サードパーティークライアントの利用自体を禁止してしまう

(2)サードパーティークライアントの利用を課金ユーザー(Twitter Blue契約者)に限定する、つまりユーザーから利用料を徴収する

(3)サードパーティークライアントのAPIアクセスに対し課金する、つまりサードパーティークライアント開発者から利用料を徴収する

 

といった選択肢が有り得ると考えていて、Twitter Blue契約者に対する差別化要因となる(2)になる可能性が高い、と思っていたのですが(逆に(3)は開発者側の経済的負担が大きく、有料サブスク制にしないと成り立たないと思われるので可能性は低いと思っていた)、実際には(1)になるとある意味最悪の結果となってしまいました。

サードパーティークライアント愛用者としては本当残念です。

 

仕方がないので以前からサブとして利用していたTweetDeck専用ブラウザアプリ(いわゆる専ブラ)MarinDeckをTwitPaneの代わりとしてメイン利用する事に。

とりあえずこれでTwitPaneが利用できない問題は解決しましたが、MarinDeckはPC(通常のブラウザ)で利用しているTweetDeckと設定を共用(同期)しているためMarinDeck側で画像表示をOFFにするとPCのTweetDeck側でも画像表示がOFFになってしまい不便ですし、それ故スマホのデータ利用量が増えてしまうのも難。

あと一番困るのが通知機能がない事。

所詮は(WebViewを使った)ブラウザでしかないので無理もないですが…

そしてTweetDeckに依存しているため、TweetDeckが次の締め出し/有料化対象になる事で利用できなくなる可能性があるのも懸念材料。

って言うかそもそも公式アプリ/Web UIをまともなものにすれば全て解決する話なのに、現実は改悪ばかり。

なぜなんでしょうか。

公式がクソだからユーザーがサードパーティークライアントに流れるという事を理解しないどころかそれをビジネス上の邪魔者だからと一方的に排除するのですから呆れます。

収益性を最優先するあまりこんなクソな事ばかりやっていたら愛想を尽かしたユーザーがTwitterから離れていく事になりかねず、むしろビジネスとしてはマイナスになると思うのですが…

 

実は今年初めに「今年はブログを強化するつもり」とツイートしたのですが、それも今後予想されるTwitterの更なる改悪を見越しての事。

というわけで更新頻度も上げていきたいと思っているのですが、なかなかそうはいかず…

そしてブログ、Twitterに次ぐ第三の柱も作る方がいいかな、とも思っているところ。

しかしTwitterを直接置き換えるようなSNSサービスが現状存在しないのが…

よくTwitterの代替サービスとしてMastodonの名前が挙がりますが、あれは非中央集権的な仕組みである事がメリットにもデメリットにもなっていますし、それ以前に非常に難解。

いきなり「インスタンス」といった言葉が出てくる時点で難解で、一般ユーザー向けではない事が分かりますし、そしてそれが登場から5年程も経っているにもかかわらず知名度が低く、当時Mastodonの将来性に注目し参入した企業や個人も撤退、事業譲渡していたりといった結果に終わっている理由でしょう。

故に私も手を出していませんでした。

そう言えばイーロン・マスクTwitterを買収した際に「表現の自由ガーー」と一部ユーザーがMastodonへ集団移住する、といった騒ぎがありましたが、あれどうなったんですかね…

今後更にTwitterの改悪が進めば愛想を尽かしたユーザーをターゲットとした新たなSNSサービスが雨後の筍のように登場する可能性がありますから、その状況を見てどうするか決めてもいいですし、その前にMastodonを知るためにアカウントを作成して試してみるのもいいかな、と思っています。

とは言え今のところはTwitterを止める予定はありません…

 

最後になりましたがTwitPaneには本当にお世話になりました。

非常に使いやすく、機能も豊富なAndroid向けTwitterサードパーティークライアントを提供して頂いた事には本当感謝しかありませんし、それを予告なしに利用禁止、開発終了に追い込んだTwitter社のやり口は今後禍根を残すことになるでしょうね。

 

※新しいカテゴリーとして「ネット」を追加しました。