custom_settings.xmlをゴニョゴニョして(修正あり)

日本国内キャリアがひた隠しにしたい(?)秘密のベールを剥いでみました。

左がゴニョゴニョ前、右がゴニョゴニョ後。
左には「電波強度」の項目がありませんが、右にはあります。
海外版SIMロックフリーAndroid端末では可能なのに、なぜか日本国内キャリアが販売するAndroid端末は設定から詳細な電波強度を確認できないようになっていますが、root化してしまえばこのように詳細な電波強度を確認できるようにすることが可能。


やり方はドコモ版Android端末のテザリングAPN制限解除について改めて調べていた際に偶然見つけました(とは言いつつ今更な話かも知れませんが…)。
テザリングAPN制限の解除法の一つに「/system/etc/customization/settings/com/android/settings/custom_settings.xmlを編集し、テザリングAPN制限を指定している部分を書き換えた後端末をリセットする(これでテザリングAPN制限が解除されたsettings.dbが再構築される)」というものがあります。
端末を一旦リセットし、再セットアップする必要があり面倒なため、私はこの方法は取っていませんが(もっと楽な方法がありますし)、ここで編集するファイルである「custom_settings.xml」を眺めてみると、これはもしかして… という記述を見つけました。
そこでそれを修正するべくcustom_settings.xmlを書き換えてみると、大当たりでした。

7行目に「remove」という項目がありますが、これが問題の電波強度表示を隠す指定をしている部分。
そこでこの行を丸ごと削除してしまいます。
すると見事隠し設定が解除され、設定画面で詳細な電波強度を確認できるようになりました。


まずはcustom_settings.xmlを外部ストレージにコピーし、バックアップしておきます。
その上でそれをPC上でXMLエディタを使う、または端末上でJota Text EditorなどのXMLファイルを開けるテキストエディタを使い編集し、ゴニョゴニョ済custom_settings.xmlを作成。
それをcustom_settings.xml.modなどの別名を付けて/system/etc/customization/settings/com/android/settings/へコピーし、パーミッションを644(rw- r-- r--)に設定(これ重要)。
その上でオリジナルのcustom_settings.xmlと置き換え(オリジナルファイルはcustom_settings.xml.orgなどの別名で残しておいた方がいい)、端末を再起動。
これでOKです。
言うまでもありませんがシステムファイルを書き換える作業なので事前にバックアップを取って万全を期した上で作業を行なってください。
と言いつつ私は「もしトラブったらadb shellでオリジナルのcustom_settings.xmlに戻せばいい、それでダメならFlashtoolで再ROM焼き」とばかりにNandroid BackupもTitanium Backupも取らずに作業を行ないましたが、くれぐれもマネしないように(いずれまた痛い目に遭いそうな気がする…)。
少なくとも私のXperia acro HD(SO-03D)/ICSではうまくいきましたが、他の端末ではどうかに関しては全く分からないので、やる場合は自己責任でお願いします(この手のネタのお約束ですね)。
ついでにテザリング時にAPN設定を見えなくする指定の解除( 最後に余談を一つ。
今回custom_settings.xmlを編集するカスタマイズにより私がドコモ版Android端末に対する不満をいくつか解消したものの、それでも「不満で不満で仕方がなく、どうにかして改善したい」と思っていることがあります。
それは…

最初にGPSをONにした際に開くこの利用許諾を求める画面。
普通はこの画面が開くのは端末の新規セットアップ開始後最初にGPSをONにした時だけですが、なぜかXperia acro HDでは毎回この画面が開き、確認を求められます。
設定画面から切り替えても、root化して導入した通知画面から各種設定を切り替えるトグルから切り替えても同じ。
これは本当鬱陶しい!!
他の手持ちドコモ版Android端末ではこんなことはなかったのに、どうしてXperia acro HDはこんなウザい仕様になっているのかが謎です。
これをどうにかして改善する方法はないかなぁ。 解決しました。