先日Google Play Music(以下GPMと略)が日本に上陸した際から継続して契約していたYouTube Music(以下YTMと略)Premiumを解約しました。
GPM自体はサービス開始時、まだアメリカでしか利用できない時代にゴニョゴニョしてクラウドミュージックロッカー機能(手持ちの音楽ファイルをクラウドにアップロードしてストリーミング再生する機能)を使えるようにしていましたが、それが2011年11月(この頃の名称はGoogle Musicだった)なのでそこからカウントすると利用期間は12年、その後サブスク契約したのが日本での正式サービス開始直後の2015年9月なので契約期間は8年になります。
そんな昔だったのか…
今回YTMを解約した理由は単純で、値上がりしたから。
今年8月YouTube Premiumサブスクリプションの値上げが発表された際にGoogleからこのようなメールが届きました。
私はGPM日本上陸時に「永年」780円/月のキャンペーン料金で契約していたのですが、それにもかかわらず値上げ。
しかもそのキャンペーン特典が考慮されず、今回の値上げで通常料金になってしまう。
Google側からすれば「あなたが永年キャンペーン料金で契約していたのはGPMであり、YTMではない」なのでしょうが、ユーザーからすればそんなのそっちの都合でしかないですし、値上げするにしてもキャンペーン料金を考慮したもの(つまり880円/月)にすべきなのにそういった配慮はなし。
GPMからYTMへのブランド変更のタイミングでサービス内容が大幅に劣化し、その後のサービス改善もわずかでApple Musicなど競合サービスとの差も開く一方ですから、通常料金を払ってまでサブスク契約を継続する必然性がない。
というわけでこのタイミングで解約する事に。
そもそもYTMを利用する事はほとんどなくなり、キャンペーン料金で利用できる特典を失いたくないという消極的な理由で契約を維持していただけですし。
サブスク解約前にまずミュージックライブラリ、プレイリストを削除し、クラウドミュージックロッカーから全てのファイルを削除。
その際ライブラリの内容を一つ一つ手動で削除する必要があったのが面倒…
それが済んだところで解約手続きに進みます。
するとサブスク契約の一時休止もできますよと引き止めが入りますが、それには乗らず解約手続きを進め…
そしてこの画面で「解約」をクリックすれば解約になります。
解約を妨げるような悪どい仕掛け、いわゆるダークパターンの類はなくすんなり解約できました。
解約完了後も料金締め日まではサービスを継続利用可能です。
解約前に改めて使わないとな、と思っていたのですが、時間がなくて結局できなかったのがもったいなかったですね。
結局のところGoogleがYTMを軽視するようになり、日本でのサービス提供開始当初から契約しているロイヤルカスタマーをないがしろにするような値上げ手法を取ったりする(そしてその結果ユーザーが離れる)のはYTMがかつての独立した音楽ストリーミングサービスだったGPMとは異なり単なるYouTube Premium契約者向けのおまけでしかない存在に成り下がったからでしょうね。
フルサービスのYouTube Premium利用料金が1280円/月とYTM Premiumの200円増しでしかないところにそれが現れています。
+200円でYouTube Premiumの全てのサービスが利用できるのなら普通はそちらを契約するので音楽サービスしか利用できず、サービス内容もApple Musicなどの他社サービスに比べ劣るYTM Premiumを契約する意味はほとんどないですが、YouTube Premiumのおまけサービスと考えれば納得がいきますからね。
ですからGPMに比べサービス内容が劣化したり、ライバルに対抗するためのサービスの改良、改善もろくになされず放置プレイなのは当然。
新規アーティスト、楽曲の追加は随時行われているので、放置プレイというのは言い過ぎかも知れませんが…
余談ですが個人的にGPMがYTMになった事による最大の改悪ポイントだと思っているのはクラウドミュージックロッカーにアップロードしたファイルをダウンロードできなくなった事。
GPM時代はそれができた事でクラウドミュージックロッカーを音楽ファイルのバックアップ先として使う事ができたのですが、YTMになって改悪され不可能になってしまいました。
そもそもストリーミング再生よりもクラウドバックアップとしての利用にサービスの存在意義を感じていたので、この改悪は本当残念なものでした。
YTM Premium解約前にクラウドミュージックロッカーの中身を全て削除したのはそのため。
YTM Premiumを契約していなくてもクラウドミュージックロッカーにアップロードした音楽ファイルは広告なしでストリーミング再生できますが、ダウンロードできないのであれば意味がないですからね。
音楽ファイルはPCだけでなく複数のスマホにも保存しているのでクラウドバックアップが必須というわけではないですが、再入手が困難なものもあるので何らかの対策を取りたいところです。
その目的ならGoogle Driveの有料プラン(Google One)が手頃ですが(MP3ファイルではなくCDディスクイメージファイルを保存しても最も安い100GBプラン(250円/月)で間に合いますし)、Google Driveはあまり評判がよろしくないのが…
これについてはもう少し考えた上で結論を出したいところです。
上記の通り利用期間は12年間(その内サブスク契約期間が8年)にもなりますが、決して積極的に利用していたとは言えないものの何かと便利なサービスではありました。
ありがとう、そしてさようならGPM/YTM。