先日住信SBIネット銀行(住信SBI)のMastercardデビットカードがAndroid端末のGoogle Pay(GPay)でのiD利用に対応しました。
住信SBI銀、デビットカードのGoogle PayでiD対応 - Impress Watch
iOS端末(Apple Pay)ではサービス開始当初からNFC Pay(Mastercard Contactless)とiDの両対応だったのですが、Androidもようやくそれに追いついた事になります。
というわけで早速住信SBIデビットカードをiDとしてGoogleウォレットに追加登録する事に。
住信SBIデビットカードのiDとしての登録はGoogleウォレットアプリからはできず、住信SBIアプリから行なう必要があるのでまずはアプリを更新。
開発者オプションをONにした状態だと起動時にエラー/警告が出るという情報があったのでバージョン8.1.0で更新を止めていたのですが(それでも起動時にアプリの更新があるというメッセージが出るものの利用可能だった)、更新しないとiDの登録ができないので更新。
しかし更新後開発者オプションONでアプリを起動してもエラー、警告の類は出ず。
この情報ガセネタだったのか…
すると「iDが利用できるようになりました」というポップアップが出ました。
そしてデビットカードのページ内にある「Google Pay」を開くとこれまではなかった登録する決済手段を選択する画面が出ます。
iDを登録したいので「iD」を選択して登録手続きを進めます(ここではMastercard Contactlessは登録済なのでボタンがグレーアウトしていて押せない)。
あとは画面の指示に従い操作していけばiDがGPayに登録されます。
iDは既にSMBCデビットカードのそれを登録してあるので、住信SBIデビットカードをデフォルトのiDに設定して登録作業は完了。
iDで利用した際の利用通知メールには店舗名の表記がなく空欄となります。
もちろん決済が確定すれば利用履歴/明細に利用店舗名が載ります。
Felica利用のサービスなのでMastercard Contactlessとは異なり端末のスリープ/ロック解除をする必要はなく、画面OFFの状態でリーダーにかざせばOKなのはやはり楽。
GPayのMastercard Contactless(って言うかNFC Pay全般)はスリープ解除した状態でリーダーにかざしても反応しない事がたまにあるし、稀にロック解除しても使えない事すらあると動作が不安定なのが不満ですし。
上記の通りiDはSMBCデビットカードでGPayに登録していましたが、SMBCの口座は今では家賃引き落とし口座としてしか使っておらず、そのためのお金しか入れてないのでiDを利用する事はなかったですし、QUICPayはKyashをデフォルトとして登録、利用しているもののプリペイドというのが何かと面倒で不便でもありましたから、今後はそれらに代わり住信SBIデビットカードのiDを積極的に利用していく事になりそうです。
iDは利用できるが、QUICPayは利用不可という店舗が意外に多いので(ブックオフなど)利用機会が広がるという意味でも利便性が高まりますからね。
そしてこのタイミングで以前はできなかったGoogleウォレットアプリ上でのMastercard Contactlessの利用履歴表示も可能になりました。
しかし問題がいくつか。
まずは利用履歴のGoogleウォレットアプリへの反映が遅く、利用から1週間程経たないと利用履歴に出てこない事。
iD、QUICPay、VISA Contactlessといった他の決済手段では即時反映され、利用履歴に載るのですが…
恐らく決済が住信SBI側で確定した時点で利用履歴に反映される仕様だと思われますが、それなら決済履歴上の利用店舗名が利用通知メールと同じ(暫定の)ローマ字表記にはならないはずですし、利用履歴に載るまで1週間余りかかるのもおかしい。
この仕様は謎です。
これまたVISA Contactlessではそのような事はなく、このように最初に決済履歴に上がってきた時点では暫定のローマ字表記(上)で、決済が銀行側(ここではソニー銀行)で確定した時点で実際の利用店舗名(下)になります。
とにかくこれでは利用履歴の体を成してないので改善して欲しいものです。
そして利用店舗名がおかしくなる事も。
セリアでの利用がなぜか「セリエA」になっていたのですが、100均ショップがイタリアのプロサッカーリーグになってしまうのはセリアの店名がイタリア語起源であるとは言え何だよ、と思ってしまいました。
Googleウォレットアプリ上でのMastercard Contactlessの利用履歴表示が可能になった事で「もしかしてGPayのMastercard Contactlessが利用できない店舗が存在する問題が解決した?」と思い試しにそのような症状が出る店舗の一つであるダイソーで利用してみるとこれまで通りエラーが出て利用できず。
残念です。
これ、住信SBIデビットカードをGoogleウォレットに登録しMastercard Contactlessで利用する上で最大の問題なのですが、いつになったら解消するのでしょうか。
とは言え住信SBIデビットカードがMastercard ContactlessだけでなくiDにも対応した事でそのような店舗ではiDを使えば済みますし、実際実カードのMastercard ContactlessではなくiDを使うようになりましたからね。
VISA Contactlessではこんな事は起きないのですからいい加減直して欲しいものです。
ダイソーで思い出しましたがダイソーのフルセルフレジでNFC Payを利用すると決済が通った後にこの表示が出るのがウザい。
磁気ストライプまたはNFC Payによる取引であれば警告を出さないという処理をすれば済む話なのに、そうなっていないクソゴミ仕様に呆れてしまいます。
寺岡のフルセルフレジ端末は多くの小売店舗で使われていますが(100均ではセリアもそうですし)、このようなウザい仕様になっているのは私が知る限りダイソーだけ。
フルセルフレジでiDなど電子マネーを使おうとすると支払い方法として電子マネーを選択した後使用する電子マネー(iD,QUICPay,Edyなど)を選択するという一手間がかかり、それが私がNFC Payを積極的に利用する理由の一つでもあるのですが、手順的におかしいわけではないのでそれ程気にならないですからね。
ダイソーのフルセルフレジのこのウザい仕様もさっさと直して欲しいものです。