デビットカードがキャッシュレス決済の主役になった一年でした

2020年ももうすぐ終わり、というわけで今年一年を振り返る話をしたいと思いますが、まず最初に言っておくと新型コロナウイルス(COVID-19)絡みの話はしません。

この一年ずっとその話ばかりでうんざりしているでしょうし、それ以前に私がうんざりしてますからね。

 

今年一年で変わったこと変えたこととして特筆すべきことはタイトルにある通りデビットカードがキャッシュレス決済の主役になったことでしょうか。

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その始まりはKyashでした。

Kyashに紐付けるカードにはデビットカードが向いている、ということに気づきこれまでほとんど使ってこなかったジャパンネット銀行(JNB)のデビットカードをKyashに紐付け積極的に利用するようになったのですが、そのことで即時決済、利用後すぐにその旨の通知が来る、利用限度額を柔軟に設定できる(0に設定して利用できなくすることもできる)といったクレジットカードにはないデビットカードの利点に気付かされました。

そして脱JNBしたことで新たに入手した住信SBIネット銀行デビットカードのポイント還元率(0.8%)が手持ちのクレジットカードのそれ(0.5%)を上回ったことでますますデビットカードに傾倒するようになり、公共料金引き落とし以外でのクレジットカードの利用が極端に減るという結果に。

Kyashと住信SBIのデビットカードを組み合わせると還元率が1.8%になり、0.5%では全く勝ち目はないですから当然のことですが。

しかし日本ではデビットカードの認知度が低く、発行する銀行もそれ程多くないし、(それ故か)あまり利用されていないというのが不思議ですし、残念でもあります。

そういったこともあり一時デビットカードに関する情報ブログ/noteを開設しようかとも思ったのですが、わざわざそうする程のネタがあるかと言えば微妙ですし、そもそもそれを管理運営する時間の余裕がないのでこの件は保留にしています。

そうすることによりそれなりの収益が上がる見込みがあるのならやる価値はありそうですが…

とにかくデビットカードに関する話は今後の主要ブログネタにしていくつもりでいます。

 

そして今年キャッシュレス環境を大きく変えたものとしてRakuten Miniも忘れてはいけません。

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これによりQUICPay、iD、VISA Contactlessと日本国内で使われる主なポストペイド/デビット型の非接触型決済をこれ一台で利用できるようになり、モバイルPASMOを導入したことでクレジットカード/デビットカードでチャージでき、実質0.8%のポイント還元も得られる交通系ICカードも入手できたことになり、キャッシュレス決済の選択肢が大きく広がりました。

しかし脱JNBにより銀行口座を複数持ちデビットカードも複数持つようになるとRakuten Miniに対する不満も出てきました。

端末サイズが小さいことは非接触決済を利用する際には便利ですが、当然ディスプレイが小さいのでスマホとしての使い勝手は劣ってしまいますし、そして一番の不満は指紋認証機能を持たないこと。

顔認証は利用できますが、コロナ禍でマスクを付けることが常となったことで使い勝手が非常に悪くなりましたし、それよりも顔認証がサードパーティーアプリから生体認証として認識されないのが問題。

起動やログインの認証が生体認証で可能なアプリであっても顔認証が生体認証として認識されないので利用できず、PINやパスワードの入力が必要なのはやはり不便。

そういうこともあり銀行系のアプリはRakuten Miniにインストールしていないんですよね。

銀行などの金融系アプリはroot化端末では利用できないことが多く、たとえMagisk Hideなどを使うことで利用できたとしても垢BANなどのリスクがあるのでメイン端末であるOnePlus 5Tで使いたいとは思いませんから、やはりRakuten Miniを指紋認証を搭載するFelica対応のSIMフリー端末にリプレースすべきかな、と思っているのですが、これといった端末がないのが…

というわけでこれは来年の課題となりそうです。

 

といった具合に今年も更にキャッシュレス化が進み、日常生活で現金払いすることはほぼゼロになったわけですが、世間一般では未だに現金払いが大多数で、最大5%還元というアメを与えても、コロナ禍により現金の受け渡しが感染リスクに繋がりかねないと言われても頑なに現金払いを続ける日本人には呆れてしまいます。

後者絡みでタッチ決済が注目されましたが、相変わらずQUICPayやiDといったガラパゴスタッチ決済が幅を利かせグローバルスタンダードであるNFC Payの普及は進まず、そのNFC PayもVISA対応ばかりでMasterCardのそれは蚊帳の外だったりとタッチ決済周りは物申したいことばかり。

MasterCard ContactlessはMasterCardブランドのクレジットカードをApple Payに登録すると利用できるようになることが多いので対応する実カードを発行するカード会社/銀行が極めて少ない日本においても利用できる環境を持つ人は多いのに、なぜVISA Contactlessに比べ利用できる店舗が少ないのかが謎です。

それにしても現金払いするためにATM利用待ちの長い列に並ぶとか、手数料がかかる時間帯にATMを利用とか私には有り得ないのですが、そういったことをする現金払い至上主義の人たちの考えていることは全く理解できません。

現金払い至上主義の人たちにはクレジットカード嫌いが多かったりしますが、それならなぜデビットカードを使わないんだ、と思ってしまうのですが…

デビットカードであれば預金残高の範囲内でしか利用できないので「使いすぎ」は有り得ませんし、利用限度額を自分で決められるので利用額を制限することもできるため更に安心なのですが、そもそも上記の通りデビットカードを発行する銀行が少なく、その上標準付帯ではなく別途申し込みが必要でカードブランドがJCB、しかも年会費がかかるという銀行が多い(特に地方銀行)といったことで普及が進んでいないためそもそもデビットカードを持っていない、というのがデビットカードを使わない(って言うか使えない)理由なんでしょうね。

日本の全ての銀行がデビットカード普通預金口座に標準付帯するサービスとして年会費無料で提供するようになって欲しいものですし、そうしないと日本のキャッシュレス化は進まないと思うのですが…

誰もがクレジットカードを持てるわけではないし、それが現金払い至上主義者がキャッシュレス決済を叩く理由の一つでもあるのですから。

ということで私としては今後もデビットカードを推していきたいと思っています。

 

今年一年を振り返るという意味では他にも書きたいと思うことはいくつかありますが、今回はデビットカード、キャッシュレス決済中心の話でまとめてみました。

今年中に時間があれば携帯電話市場についての話も書くかも知れませんが、書かないかも…