NFC PayでJRの電車に乗る

7/12からJR九州NFC Pay(クレジットカード系タッチ決済)による乗車サービスの利用範囲が拡大し、鹿児島本線門司港/久留米間及び香椎線海の中道駅で利用できるようになりました。

 

JR九州、カードのタッチ決済乗車を50駅に拡大 - Impress Watch

導入当初は対応する駅が博多/香椎間の5駅のみだったため利用価値が低かったのですが、今回の利用範囲拡大によりようやく実用的になりました。

というわけで海の日に「JRでいつものところにお出かけ」した際に利用してみました。

とは言えNFC PayでJR九州の電車に乗るのは今回が初めてではないのですが…

博多駅構内にはNFC Pay乗車の利用範囲拡大についての掲示があちこちに。

NFC Payカードリーダー一体型の自動改札機が導入されていない新宮中央駅では有人改札に付けられたNFCカードリーダーにカード/スマホをタッチして改札を通過します。

新宮中央駅有人改札を入口側から見たところ。

なのでNFCカードリーダー一体型の自動改札機が設置されているのは主要駅だけなのか、と思ったら竹下駅の改札にはNFCカードリーダー一体型の自動改札機が。

新宮中央駅同様今回の利用範囲拡大によりNFC Pay対応になり、(基本的に)普通電車しか停車しない駅なのにこの違いは一体… と思ってしまいます。

ららぽーとの最寄り駅だから? と思ったのですが、新宮中央駅にはIKEAカインズホームがあるけどな…

 

今回のNFC Pay乗車に利用したカードはVISA Contactless対応のソニー銀行VISAデビットカード(Sony Bank Wallet)。

メイン使いしている住信SBIネット銀行デビットカードはMastercardブランド(Mastercard Contactless対応)なので使えず、KyashやRevolutはポイント還元がないのでこれを使う事にしました。

って言うかMastercard非対応なのはなぜなんだ…

 

行きは実カード、帰りはGoogle Wallet(GPay)で利用しましたが、いずれも問題なく自動改札を通過でき、反応速度も交通系IC(Felica)より微妙に遅いかな、と感じるものの違和感はなし。

しかし改札通過後にデビットカードの有効性確認通知が来ないのがKyashやRevolutといったブランドプリペイドカードとは違うところ。

ブランドプリペイドカードで改札通過後にアプリに来る有効性確認通知(左:Revolut、右:Kyash)。

って事はアプリが必要なのかな…

NFC Payで乗車した分の運賃は乗車日の翌朝6時頃に決済処理が行われ引き落とされます。

GPayで乗車した分のGoogle Walletアプリに届いた通知。

実際に乗車(改札を通過した)時間と乗車運賃の決済が成立する時間にタイムラグがある、という事は口座残高が乗車運賃以下の状態のデビットカード/ブランドプリペイドカードであっても改札を通過でき、その日のうちに入金/チャージを行なえばOK、という事になりそうですが、それだとカード有効性確認が通らない可能性がありそう…

そしてソニー銀行デビットカードの利用によるキャッシュバック(0.5%)が受けられるかが気になるのですが、これは来月のお楽しみ。

 

このJR九州NFC Payによる電車への乗車サービス、交通系ICカードとは異なりクレジットカード/(メインバンクの)デビットカードでの利用であればチャージ残高を気にしたりする必要がないため非常に便利なので今後も利用するのは確実なのですが、最大の欠点がMastercard非対応である事。

これ、JR九州に限らず福岡市営地下鉄など日本国内でNFC Pay乗車を提供している公共交通事業者全てに当てはまるのですが、なぜMastercardだけ蚊帳の外なのでしょうか。

こちらのImpress Watchの記事に「日本国内のMastercard決済ネットワークの仕様は海外と異なり(つまりガラパゴス)、それが公共交通機関NFC Pay乗車でMastercardが使えない理由」とあるのですが、住信SBIネット銀行がメインバンクで、そのデビットカード(Mastercardブランド)を日常の支払いでメイン使いしている私にとっては非常に不満ですし、今回そのためだけにソニー銀行デビットカードを引っ張り出してくるハメにもなったのですが…

あとは利用範囲の更なる拡大に期待したいところ。

鹿児島本線の久留米以南、荒尾までの区間福北ゆたか線香椎線全線まで利用範囲が広がれば文句なしなのですが…

そして博多駅では中央改札でしか利用できず、ハンズや阪急につながる改札口では利用できないのが不便なので、それらの改札でも対応して欲しいものです。