MarinDeckの代替環境を作る

先日のTweetDeck改悪についてのエントリにも書きましたが、いずれ使えなくなってしまう可能性が高いMarinDeckの代替環境を作らないといけないのでその構築を行なう事に。

とは言ってもその方法は単純で

 

アドオン対応のAndroid向けブラウザにControl Panel for Twitterアドオンをインストールし、それで公式Web UIを利用する

 

というもの。

しかしChromeFirefoxといったメジャーなAndroid向けブラウザはアドオン非対応(Chrome)、もしくは対応が極めて限定されている(Firefox)ので、まずはアドオン対応のAndroid向けブラウザを探す必要があります。

Firefoxは68.11.0までであればアドオンにフル対応していますが、3年余り前のバージョンなのでセキュリティー的な観点から選択肢から外れるため除外。

というわけで選んだのがIceraven(Firefox系)とKiwi Browser(Chrome系)の2つのアドオン対応ブラウザ。

前者は本家Firefoxよりも多数のアドオンに対応し(しかしフル対応ではない)、後者はChromeのアドオンにフル対応していて、いずれにもControl Panel for Twitterをインストール可能。

というわけでこれらのブラウザをインストールし、Control Panel for Twitterもインストールしてセットアップ。

Control Panel for TwitterをインストールしたKiwi Browser(左)、Iceraven(右)でTwitter公式Web UIにアクセスしたところ。

PCブラウザ版同様Twitter公式アプリ及びWeb UIの使いづらい、ウザい仕様がなくなって使用感は悪くなく、これなら実用になりそう。

というわけでKiwi Browserを使いしばらく試してみることに。

左右スワイプでカラムを移動するだけでリストや通知を開く事ができるMarinDeckに対し、リストなどのページを別タブで開いておき、それを切り替える必要があるのが明確に使いづらいと感じるところですが、それ以外はさほど不満なく利用できますし、画面をスクロールしていくと画面の切り替わり部分でTL表示が下にジャンプしてしまうTweetDeckのウザい症状が出ないのでMarinDeckよりも快適にTLを追える、といったメリットも。

画像付きツイートもやりにくいなと感じますが、これはMarinDeckも仕様変更、つまり改悪のせいで公式Web UIを経由させられるようになったので同じかな、と思っています。

このあたりはAndroidの共有メニューから画像添付できる公式アプリ/サードパーティークライアントには敵わないところ。

そしてこれまたMarinDeck同様通知には非対応です。

データ使用量はMarinDeckとそれ程変わらず、許容範囲内ではあるのですが、消費データ量を減らすためTwitter Lite(軽量版Web UI)を使いたいと思ったもののいつの間にかなくなってしまったらしい。

調べると"mobile.twitter.com"でアクセスすればいいという情報が見つかりましたが、実際にやってみると通常版(twitter.com)にリダイレクトされてしまう…

あとホーム画面に直接Twitterを開くショートカットを作れないのも不便。

以前はFirefoxにこの機能があったのですが、いつの間にかこれまたなくなっている…

これについては別アプリを使うなどの方法で解決するしかないかな、と思っています。

上記のようにMarinDeckに比べ不便な点もありますが、これをMarinDeckの代替環境にする事にしました。

TwitterのXへのサービス名変更に伴い(新しい)TweetDeckが「XPro」なる名称に変更になったとの事ですし、最近PCで(古い)TweetDeckを使っていると「アクセスパーミッションがない」という警告が一瞬出たりするようになりましたから、TweetDeckの有料化も近そうなのでこれ以上悩んでいる時間はなさそうですし。

 

Iceravenを選ばなかったのは使用されるフォントに違和感があるのと(なぜかシステム標準フォントではなく強制的にNoto Sans系フォントが使われてしまう:Firefox系ブラウザ共通の不具合)、Firefox系ブラウザなのでTwitter専用ブラウザとしてではなくこれまでのメインブラウザFirefox 68.11.0を置き換えるブラウザとして使った方がいいなと思ったのが理由。

PCのメインブラウザがWaterfoxなので、Firefox Syncを使ってブックマークや履歴を共有して使いたいですし、Firefox 68.11.0を使い続けるのはセキュリティー上好ましくないですからね。

上記のフォント周りの問題も解決法が見つかりましたし。

とは言えFirefox 68.11.0と比べるとアドオン対応が貧弱なのがやはり気になります。

Firefox 68.11.0(左)、Iceraven(右)のインストールアドオンリスト。

最低限必要なアドオンは何とか揃いますが、個人的にはPaginationアドオン(複数ページに分割されている(読みづらい)サイトを一つにまとめてくれるアドオン。こちらの過去エントリも参照)が利用できないのが不満。

それならとPCで保存したXPIファイルをサイドロードしようとしたのですが、IceravenがXPIファイルを認識せず失敗。

Firefox 68.11.0では可能なのですが…

つまり対応アドオンリストに載っているアドオンのみがIceravenで使える、という事になります。

本家Firefoxもそうですが、なぜ他のブラウザ(端的に言うとChrome)との大きな差別化要因となるアドオン対応を貧弱にしてしまったのか謎ですし、こんなアホな事ばかりしているのがFirefoxのシェアが下がってしまった大きな原因の一つだろ、と言わざるを得ません。

今からでも遅くないのでFirefox 68.11.0同様のアドオン対応を復活させて欲しいものです。