新しいTweetDeckがゴミすぎる

先週火曜日(7/4)、突如TweetDeckの新バージョンが登場しましたが…

 

TweetDeckに新バージョン登場。Spaceや投票に対応 チームは非対応 - Impress Watch

 

これが呆れる程使いづらい。

その中でも最も不便で、これはどう考えても有り得ないだろ、と思うのが旧バージョンでは左端にあったカラムを選ぶボタンがなくなり、キーボードショートカット(数字キー)での移動もできなくなった事。

つまりカラムを移動するには画面を横スクロールさせてマウスでカラムを選択する必要があり非常に面倒。

そしてカラムのスクロールが(基本的に)マウスホイールでしかできず、ページ送り(スペース/PageDown)といったブラウザのキーボードショートカットで操作できないという旧バージョンからの不便な点はそのまま、というか更にひどくなっている。

呆れる他ありません。

このようにUIが著しく劣化しているだけでなく、タイムライン(TL)の更新が不安定など動作もおかしいのですから始末が悪い。

これに関しては先週末から適用されている閲覧制限のせいかも知れませんが…

とは言えUIが日本語化されていたり、投票機能が使えるようになっていたり、カラムをスクロールしページの切り替わりの部分に来ると突然下にジャンプしてしまう(そのためジャンプした部分を読むために上にスクロールし戻す必要がある)事があるというイラつく症状が直ったりといった改善点もありますし、今後問題点が改善されて以前の使い勝手に近づいてくるでしょうが、現状では「ゴミ」と言わざるを得ません。

更に驚くのが上記Inpress Watchの記事にある通り、これを有料化、つまりTwitter Blue加入者限定機能にする予定である事。

こんな低レベルな「ゴミ」としか言えないようなものにカネを取ろうとするX社(旧Twitter社)はいい度胸してるな、と呆れてしまいます。

 

今のところは非Twitter Blueユーザーでも新しいTweetDeckの利用は可能ですが、いずれ(1ヶ月後らしい)利用できなくなるので何らかの対策を取る必要が出てきました。

しかし新しいTweetDeckのためだけにTwitter Blueに加入する、という選択肢はない。

というわけでTwitter公式Web UIの使いづらい、ウザいところを修正し、その使い勝手を高めるアドオンControl Panel for Twitter(Firefox/Chrome)を導入したブラウザで公式Web UIを利用するのをメインにし、TweetDeckはサブにする事に。

このControl Panel for Twitter、タイムラインを常時時系列順にする、メインタイムラインの「おすすめ」タブを消す、プロモーションツイートなどのいわゆる「おすすめコンテンツ」のタイムラインへの垂れ流しを止める、フォロワーのいいねのタイムラインへの垂れ流しを止めるといった事が可能で、これなしにはまともに公式Web UIを利用する事は不可能、と言える程のまさに「神アドオン」。

Twitter公式Web UIをゴニョゴニョするアドオンはこれまでにもいくつかありましたが、機能が不足していたり一部の設定が正常動作しなかったりするため複数のアドオンを併用する必要があったりしたものの、Control Panel for Twitterの登場でほぼ全て解決。

半年程前に公開された時に即導入しましたが、当時は"Tweak New Twitter"という名称で、アイコンもTwitterアイコンにバツマークが付いたものでしたが、それでは問題になりかねないという事で今の名称、アイコンに変更になったという逸話もあります。

TweetDeckとは異なりタイムラインの常時更新ができないのが不便に感じますが、これは一長一短でもあるのでそれ程気にしていません。

しかしブラウザのキーボードショートカットで操作できるので、タイムラインをスペースキー及びPageUp/Downキーを割り当てたマルチボタンマウスのサイドキーでどんどん読み進められるためTweetDeckよりも高速、快適にタイムラインを追う事ができるというメリットが。

とは言え複数のカラムを駆使し通知やツイート検索結果といった複数の情報要素を一画面で確認できないのは不便ですが、結局のところ新しいTweetDeckのカラムは単に公式Web UIの画面をそこに詰め込んだだけとも言えますから、ブラウザの別タブで開く方法で対処できそうですし、その方がこれまたブラウザのキーボードショートカット(Ctrl+Tab/Ctrl+Shift+Tab)で操作できるのでむしろ便利とも言えます。

 

とここまで書いたところでクソゴミ新TweetDeckを旧バージョンに戻せるようになったという情報が入ったので即戻しました。

これだよこれ。

Web版TweetDeckが新バージョンになった後もAndroid向けTweetDeck専ブラアプリMarinDeckは(私の環境では)通常動作していたので、内部的には旧バージョンが生き残っていたため戻す事が可能だったんでしょうね。

MarinDeckの開発者は「終了」と言っていましたが…

これでもうしばらくは旧バージョンTweetDeck/MarinDeckで粘れる事になりましたが、MarinDeckの代替環境も考えないといけないところです。

 

このように突然旧バージョンTweetDeckが復活し、その後閲覧制限も緩和/解除されたのは先週末Metaが提供開始した競合SNS(Instagramの姉妹SNS)であるThreadsのせいではないかと思っています。

余談ですがThreadsのサービス提供開始から5日でユーザー数1億人を突破し、ChatGPTを抜いて最も早くそれを達成したWebサービスになったとかメディアがドヤっていましたが、上記の通りThreadsは新規にサービスを開始したSNSではなくあくまでInstagramの姉妹SNSであり、利用にはInstagramアカウントが必要で、Instagramユーザーが移行(併用)して使うのが前提の仕様のためそうなるのは当然で、ある意味チートなのでそのような比較に意味はない、と思うのですが…

つまり強力なライバルの登場によりTwitterのケツに火が点いた、という事のようで、真っ当な競争があるっていい事だよなぁ、と思ってしまいます。

そのThreads、現状ではスマホアプリからの利用しかできず(無理やりPCから利用している人もいますが…)、Metaが提供する他サービス、FacebookInstagramは公式アプリ/Web UIでしか利用できず、サードパーティークライアントがないですから、Threadsもそういった意味での自由度は低そうなので、そこにTwitterがつけ入る隙がありそうです。

要するに「再びサードパーティークライアントを解禁しろ、TweetDeckの有料化は止めろ」と言いたいのですが…

 

上に「TweetDeckを使い続けるためだけにTwitter Blueを加入する気はない」と書きましたが、とは言えもし本当にTweetDeckが有料化されたら試しに1ヶ月だけ契約してみるかも知れません。