今週月曜日(1/31)放送分のNHK平日朝の情報番組あさイチでキャッシュレス決済がテーマの特集をやっていたので録画し視聴したのですが、とんでもなくひどい内容で呆れてしまいました。
「キャッシュレス時代のお金の管理術」という特集タイトルなのに実際には「使い過ぎてしまい予想を超える額のクレジットカードの請求が来て云々」といった単なる個人の金銭管理能力の問題でしかない話を全体の半分程の時間を使って過度に騒ぎ立て、むしろ「キャッシュレス決済は危ない」という印象操作番組になってしまっており、観ていてうんざりさせられる内容に。
確かにキャッシュレス決済はいくら使ったかが見えづらく、そのためついつい使い過ぎてしまいがち、というのは理解できるのですが、金銭管理能力がない人はたとえ現金であっても「宵越しの金は持たねぇ」的な感覚で後先考えず使ってしまうのですから、それを安易にキャッシュレス決済のせいにしてしまうのはあまりにも短絡的で、悪意があるとしか思えない。
そしてキャッシュレス決済の使い過ぎが云々言うのならデビットカードを推さないといけないはずなのに、それについて全く言及がなかった事にも違和感が。
デビットカードは「銀行口座の残高=利用可能額」なので使い過ぎるといった事は有り得ませんし、利用限度額を細かく設定できる上に利用金額も見えやすいのでついついムダ使いしてしまう金銭管理能力が低い人に最も向いているキャッシュレス決済手段だと思うのですが、それなのになぜかガン無視。
その代わりに(デビットカードよりも不便な)Kyashが出てきましたが…
このように未だにキャッシュレス決済は金銭感覚が狂うだの使い過ぎる恐れがあるのが心配だのといった単なる個人の金銭管理能力の問題でしかないものをメディアが過度に騒ぎ、問題視しているようでは日本でキャッシュレス決済が主流になる事は一生ないだろうな、と思わずにはいられませんでした。
要するにただのキャッシュレス決済ディスり番組でしかなかったわけですが、一つだけ良かった、と思ったのがこれ。
スーパーでKyash実カードをNFC Pay(VISA Contactless)で使い支払うシーンが流れたのですが、以前から何度も何度もしつこく言っている通り日本では未だにNFC Payの認知度が非常に低く、「NFC Pay以外の非接触決済手段は全てゴミ」と思っている「NFC Pay至上主義者」の私としては非常に不満に思っている中このように実際にNFC Payが使われているところがTVで流れたのは嬉しいですし、NFC Payの認知度が上がるきっかけになればいいと思ったのですが、一瞬映っただけなのが…
本来ならこういったキャッシュレス決済の最新事情、便利な使い方といった事を大きく取り上げる内容であるべきだったのに、実際には番組タイトルに反しキャッシュレス決済を貶め、ディスる内容でしかなかったのが本当残念です。
だから「マスゴミ」って言われるんだよ…