以前Dropboxの改悪によって無料アカウントでリンクできる端末数が3台に制限され、複数端末間のメモの共有がやりにくくなる、ということで代替策を考えないと、というエントリをしましたが
Dropboxが改悪されたので対策を考えるが… - 昔モバイルをバックパックにつめこんでた人のブログ(仮)
その後何もしないでいたらGWが終わってしばらくした頃私が意図的に更新を止め維持していたDropboxアプリの旧バージョン(2.3.12.10)からのアクセスができなくなってしまいました。
この件に関しては少し前からDropboxからの警告メールが何度か届いていましたし、いつかはそうなる日が来るのは必然なので仕方がないことですが…
そこでこれはよさそうと思ってNexus 5にインストールしていながら放置していたOneSync(Autosync for OneDrive)を試すことに。
端末上のローカルフォルダとOneDrive上のフォルダとの間でファイルを同期するためのアプリです。
ちなみに同じ機能をDropbox/Google Driveで利用するための姉妹アプリもあります。
無料版では同期設定を1つしか作成できませんが、メモをクラウド経由で共有する目的にだけ使うのであればそれでも問題なし。
最初のアプリ起動時にメモ同期用に使うOneDriveのあるMicrosoftアカウントでログインし、端末上のメモファイル保存フォルダとOneDrive上のそれを同期する設定を作成。
そして自動同期をON、同期間隔を最短の5分に設定、インスタントアップロード(端末側で変更があるとそれを即OneDrive側に反映させる)をONにするといった設定変更をして準備完了。
するとOneSyncをインストールした端末で同期フォルダ内のファイルを変更するとそれがOneDriveに反映され、逆にOneDriveクライアントをインストールしたPCやスマホのOneDriveアプリ上で変更するとOneSyncをインストールした端末にそれが反映されるようになります。
つまりOneSyncをインストールした端末とOneDriveとの間で指定したフォルダ内のファイルが同期されるようになるわけで、これでOneDriveを利用した新しいクラウド経由のメモ共有環境が完成しました。
このOneSyncを使いOneDriveにメモファイルを保存し共有する方法、以前のDropboxを利用した方法とは異なりスマホ側で扱うのはローカルファイルなので、ネットワークに接続されていなくてもファイルを開け、待ち時間もゼロなのが最大のメリット。
私が食料品の買い出しに行く某スーパーはどのキャリアも店内の電波状況が悪く、圏外にはならないものの3Gに落ちたりして(こうなるとUQ Mobileではデータ通信できない)買い物リストを開くのに時間がかかったりしてイライラさせられることが多かったのでこれは嬉しい。
そしてファイルのショートカットをホーム画面に作成できるのも便利です(使用するファイルマネージャアプリによりますが)。
クラウドストレージサービスの公式クライアントアプリだとクラウド上にあるフォルダのショートカットは作れてもファイルのショートカットは作れませんからね。
しかし同期間隔の関係でファイル変更時に競合を起こしやすいため複数の端末で同じファイルを扱う際には注意が必要ですし、メモファイルを保存しているフォルダをPINコードなどでロックすることができないため(つまり端末のロック機能が頼り)セキュリティー的に劣る、といったところが欠点かな、と思うところ。
一定間隔でローカルフォルダとOneDriveとの間でファイルを同期し、変更をそれぞれに反映させるという動作をすることもありデータ使用量やバッテリーの持ちが気になりますが、データ使用量は同期フォルダ内のファイルの変更頻度やWiFiにつながっている時間によって変わってくるでしょうが今のところ1MB/日程。
つまり計算上は1ヶ月で30MB程消費する、ということになるわけですが、この程度なら許容範囲内です。
出先でネット動画を観たりはしないので従量データはたっぷり余ってますし。
そしてバッテリーの持ちですが、少なくともOnePlus 5Tでは気にならないですね。
これは購入して2ヶ月にもならないためバッテリーの劣化がほとんどないためでしょうが、Nexus 5ではちょっとバッテリーの減りが早くなったかな、と感じるのでやはり影響はあるようです。
そういったこともあり同期間隔はもっと長くてもよさそう、ということで10分に設定しようかと思ったらOneSyncの設定に10分がなく、5分の次は15分…
なので結局同期間隔は5分のままにしています。
これでメモファイルのクラウド同期の問題は解決、ということになりますが、そのために使うクラウドストレージサービスをOneDriveに切り替えたことでスマホでメインで使うクラウドストレージサービスもOneDriveに切り替えることにしました。
改悪されたDropboxとは異なり今のところはリンクできる端末数に制限がないですからね。
というわけで改めてOneDriveアプリをインストールしましたが、指紋認証に対応する端末だと指紋認証でロック解除する機能が追加されていました。
って言うか私がこれまで指紋認証機能のない端末を使っていたので気づかなかっただけかも知れませんが…
OneDriveはロック解除画面にPIN入力用のテンキーパッドがなく、そのためPINをIMEのキーボードで入力しないといけないのが不満なのですが(そもそもPINロック機能がないGoogle Driveよりはマシですが…)、少なくとも指紋認証対応の端末であればその不満が解消されます。
しかしOneDriveアプリの最新版はAndroid 5.x(Lollipop)以降にしか対応せず、4.4.x(KitKat)に対応する旧バージョンの提供も終了しているので、仕方なくApkMirrorからKitKat対応の最終バージョン(4.15)をダウンロードしてインストールすることに(もちろん自己責任です)。
そう言えば上記過去エントリでOneDriveアプリの「内蔵ビューアでテキストファイルの日本語表示ができない」というクソ仕様を叩いていましたが、その時からバージョンが上がり(更新は結構頻繁になされている)修正されているのかと思いきや何とそのまま…
あまりにも初歩的な機能の欠如で、やる気あるのかマイクソソフト、としか言いようがありません。
私はテキストファイルの文字エンコードをUTF-8に統一しているため問題のテキストファイルも当然UTF-8なのですが、もしかしてそのせいかと思いきやShift-JISのテキストファイルもNGとのことで、本当呆れる他ありません。
(追記)
ところがAndroid 4.4.x(KitKat)対応の最終版であるVer.4.15ではテキストファイルは外部テキストエディタアプリで開く仕様で、しかも編集可能な状態で開く。
なぜこれ程までに改悪したのかが本当謎で、本当有り得ないとしか言いようがありません。
OneDrive 4.15の公開日は2017/9/8で、それからの1年9ヶ月余りの間にAndroidアプリのAPI絡みの仕様が変わったせいで改悪せざるを得なくなったのでは、と思っています。
って言うかあの日本語を表示できないテキストビューアは全く不要で、たとえ読み取り専用であっても外部テキストエディタアプリで開く仕様を維持して欲しかったところです。
あんなクソゴミを実装した状態で正式版としてリリースし、アプリのバージョンアップでも修正しないマイクソソフトには呆れる他ありません。
そしてDropboxですが、OnePlus 5Tを購入し、Galaxy Note 3(SCL22)の調子が悪く動作がもっさりしすぎて耐えられなくなったのでファクトリーリセットして再セットアップしたことで結局再リンクする必要が出てきましたし、それ以前にアプリを最新版にアップデートしないとサービス自体が利用できないので諦めてこの2つの端末以外のリンクを解除して再リンクし直しカメラアップロードで利用するのと(OneDriveのカメラアップロード機能は静止画のみアップロード(=動画はアップロードしない)という設定ができないのがクソなので)、PC関係のファイル置き場として使うのをメインにしようと思っています。
(修正)
最新版のOneDriveアプリでも動画をカメラアップロードの対象から除外することは可能。
カメラアップロードをONにしないとそのための設定切り替え項目が出てこないため、気づかなかったんですよね…
というわけでカメラアップロードも全てOneDriveに任せることにしました。
Dropboxのカメラアップロード機能とは異なりアップロードされたファイルのファイル名が変更されず維持され、元のファイル名のままでアップロードされるというメリットもありますし。
そう言えばOneSyncをセットアップする前にGalaxy Note 3(SCL22)のDropboxアプリを最新版に更新してみましたが、動作が全般的にもっさりしていますし(これは端末のせいかも知れませんが)、フォルダのショートカットを戻るボタン1回で閉じられなくなった(ホームディレクトリまで戻らないと閉じられない)といった細かい仕様変更がウザいし、それ以前に…
テキストファイルが読み取り専用で開く仕様に改悪されてる!!
テキストファイルが書き込み可能な状態で開くためDropboxに保存したテキストファイルを編集し、その変更をクラウド上のファイルに反映させることができるのが他のクラウドストレージサービスにない最大のメリットだったのに、なぜそれを潰す…
つまり他のクラウドストレージサービスと同じ仕様になってしまったわけで、これはAndroidアプリのAPI周りの仕様が変わり、クラウドストレージ上のファイルの内容を外部アプリから変更する機能を実現できなくなってしまったためではないかと思っています。
ですから上記過去エントリで試した際旧バージョンのDropboxアプリ以外のクラウドストレージ公式クライアントアプリ全てでテキストファイルを外部アプリで開くと読み取り専用になる仕様になっていてNGだったのも当然だった、ということになりそうです。
ということはメモ同期問題解決のための選択肢にあったDropboxを有料版にしリンクできる端末数の制限をなくす、という方法は単なる金のムダにしかならず、選んではならない選択肢だったし、今回サードパーティアプリを使う方法を選んだのは正解だった、ということになります。
とは言えサードパーティアプリを使う方法にもクラウドストレージサービス提供側がサードパーティアプリを締め出す、サービスの仕様変更にサードパーティアプリがどこまで追随できるか、アプリ開発者がいつまでアプリの更新を続けるかといった不安要素がありますが、公式クライアントアプリであってもダメな時はダメなので、その際は新たな方法を見つけるしかないのかな、と思っています。