So-netが提供する月500MBまでデータ通信を無料で利用できる0SIM。
そのサービスが今年8/31で終了になると発表されました。
500MBまで無料の「0 SIM」終了へ - ケータイ Watch
(0SIM関連過去エントリ一覧)
私は雑誌の付録として提供された時に入手しそれ以来利用していますが、当初は利用者数が少なかったこともあり優れた通信速度を出していたものの、一般サービスになった後はどんどん通信速度が低下して実用に堪えなくなりました。
その後通信速度は多少改善したものの遅い時は徹底的に遅く、高速な時でも10Mbpsを越えることはないし(So-net側で通信速度を制限していると思われる)、しかもYouTubeなどの動画サービスをブロックするようになりむしろ改悪とも言える状態に。
このエントリを書くにあたってブラウザ経由でYouTubeにアクセスしてみましたが、0SIMからの通信だとアプリからと同様通信をブロックされタイムアウトになってしまいますが(左)、自宅回線WiFiだと問題なくアクセス可能(右)。
そういったこともありますます使えないサービスに成り果てましたから、サービスが終了するのも時間の問題、と思っていたこともあり今回の発表は別に驚くことではありませんでした。
結局のところ0SIMのサービスが終了になるのは単に「儲からなかったから」の一言に尽きるでしょうね。
So-netからのサービス終了を知らせるメールには「一定の役割を果たしたため」といった綺麗事が書かれていますが、無料で利用できる500MBの範囲内でサービスを利用するユーザーが大多数で、敢えて料金を払ってそれを越えるデータ通信を利用するユーザーが非常に少なかったため(って言うかあの通信速度で、その上動画サービスがブロックされているため月500MB使うこと自体が困難ですが…)ユーザー数に見合った回線増強のための資金を得られず通信速度は低速のままで、通信速度に上限を設定したり動画サービスをブロックしたりといったことで使い勝手を更に悪くするという悪循環に陥ってしまいビジネスとして成り立たなくなった、というのが事の真相でしょうね。
私の場合は現状特に0SIM回線の用途がないこともあり、月末にスピードテストをしたりして適当にデータを流し、自動解約にならないように(データのみの回線は3ヶ月間利用がない場合は自動解約)しているだけなのでサービス終了になっても別に問題ないですが、0SIMを(一応データ通信も利用できる)格安の音声回線として利用していたユーザーは困りそうです。
0SIMに音声契約を追加すると772円/月となり、(あまり利用価値はないものの)500MBの無料データ容量も付いてくることを考えればかなりお得度が高い(例えば私が契約しているIIJmioの音声専用プランは1014円/月でデータ通信不可)ですから、それ目的で契約しているユーザーは多そうですからね。
最後にこれを書いている間にスピードテストをしてみた結果を。
左が0SIM、右がIIJmioですが、21時台という比較的混み合う時間帯でありながら0SIMが意外に速いことに驚かされますが、IIJmioに比べると… といった感じです。
私の0SIMはとりあえず8/31のサービス終了日までは回線を維持して各種テスト等に使うことにして、その後は自動解約することになりそうです。
契約変更し、料金を払ってまでSo-net(nuroモバイル)を使い続ける必要はないですし。
サービス終了までまだ半年程ありますが、ありがとう、そしてさようなら0SIM。