IIJmioが更に強力に!! 価格改定とSMS対応SIM提供

今日IIJが自社のドコモMVNOサービスであるIIJmio高速モバイル/Dの料金改定と、新たにSMSに対応するSIMの提供を開始するという発表を行ないました。


「IIJmio 高速モバイル/Dサービス」一部プラン値下げ - ケータイ Watch
https://www.iijmio.jp/info/iij/20130925-1.html(IIJからのお知らせ)


価格改正の対象となる料金プランはライトスタートプラン(従量データ2GB、SIM1枚)とファミリーシェアプラン(従量データ2GB、SIM3枚)の二つ。
前者は1977円/月から1599円/月へ、後者は2949円/月から2697円/月(いずれもユニバーサルサービス料を含む)へと値下げされます。
特に前者のお得度が大きいですね。
そしてSMSに対応するSIMの提供開始についてですが、これにはSIM1枚につき147円/月のSMSオプション料金がかかり、既存ユーザーはSIMの交換が必要です(現行のSIMはSMSの利用に必要な回線交換(Circuit Switched/CS)がサポートされていないため)。
そしてその際の交換手数料は2100円/枚となり、この時にSIMサイズの変更も可能。
ファミリーシェアプランを契約中で、手持ちのSIM3枚全てをSMS対応のものに交換しようとすると6300円もかかるので(言うまでもなく一旦解約し、契約し直した方が得)、SIM交換手数料は1000円程にして欲しかったところ。
オプション料金が441円/月もかかることもあり、3枚ともSMS対応のSIMに交換する、という人はほとんどいないと思いますが…
個人的には音声通話サービスも提供して欲しいところですが、IIJとしてはその予定はないそうで(契約手続き関係が複雑になるからでしょうが)残念。
ドコモ回線利用のMVNOは競争が激しく、それによって利用料金の値下げやサービス内容の改善が著しいですから、IIJもその流れに乗って今回の利用料金の値下げ、新サービスの開始となったのでしょう。
何度も言いますが、健全な競争っていいですね。
それに対しMNOは相変わらずの横並び、ボッタクリの談合料金でユーザーから搾取しているのは一体… と思わずにはいられません。
ドコモ版iPhoneSIMロック解除不可、専用パケット料金オプションも一つのみ(ライトプランはなし)という仕様になったのには失望させられましたし。
こういったことが先行キャリアに対する明確なアドバンテージになるというのに、そうしないドコモは何てアホなんだ… と思ったのは言うまでもありません(Appleからの圧力?)。


料金やサービスの面で更に魅力が増し、私一番のお勧めMVNOサービスであるIIJmio高速モバイル/Dサービスですが、いただけないのが最近の急激なLTE通信速度の低下。
スピードテストを実行すると、下りはLTEよりも3Gの方が高速、というケースが頻発します。

既にTwitterに上げたものですが、その極端な例(上:LTE、下:3G)。
同じ場所でLTE/3Gを切り替えて測定したものですが、3Gは下り5Mbps以上(もちろんこれまでの最高記録)も出ていますが、LTEは1Mbps強と約1/5の速度しか出ていません。
LTEの下り通信速度は1〜3Mbps程度が普通で、5Mbpsを越えることすら最近では珍しいですし、8Mbps以上出る、となると奇跡に近い(10Mbps超えは一度も見たことがない)というぐらい速度が低下しています。
そして3Gだと2〜4Mbps程度出ますから(3Mbps程度が一般的)、場合によってはLTEよりも高速、ということになってしまいます。
LTEは応答速度(Ping値)が速く、上りが高速なのがメリットとは言え、下りがこの体たらくだとちょっとなぁ、としか言いようがありません。
これだと下りは3G、上りはLTEで使えればいいのに、と思ってしまいます。
LTEWiFi接続、3Gは端末上でパケット通信、というのがハンディキャップとなっている可能性もありますが、それにしても差がありすぎです(今度3GをテザリングによるWiFi接続にして試してみよう)。
それ故最近ではL-03E経由のLTE接続を使わず、Galaxy Noteを3G接続で使うことが多くなりました。
これはドコモ回線全ユーザーのLTE利用率が高まり、そのためLTE回線が混み合うようになってきたのと、IIJmio側でもLTE対応端末の利用率が高まり、LTEに割り当てられている回線幅が不足気味になっているため通信速度が大幅に低下しているのに対し、3Gは利用者数が減少傾向でドコモ側の回線にもIIJmio側の割り当て回線幅にも余裕があるため速度低下が起きず、むしろ以前よりも通信速度が向上している(以前は下り4Mbps越えは珍しかったのに、最近ではそれ程でもない)という結果につながっているのでしょう。
ドコモ回線利用のMVNOサービスは認知度が上がり、ユーザー数も増加傾向ですが、回線容量がそれに追いついていない、というのが明確に通信パフォーマンスに表われていることもあり、今後は料金の値下げよりも通信パフォーマンスの向上に力を入れて欲しいところです。
現状では「LTE対応は単なるおまけ、3G以上の通信速度が出ればラッキー」としか言えませんから、一ユーザーとして改善してもらいたいですね。