LTEモバイルルーター vs 3Gスマホテザリング on IIJmio

昨日のエントリで「スピードテストを実行するとLTEよりも3Gの方が通信速度が高速なことが多い」と書いて、更に「今度3GをGalaxy Noteのテザリングにして試してみよう」とも書いたのですが、今日免許証の更新をしに行った際に窓口が開く時間を勘違いして早く着きすぎてしまったので、その待ち時間の間に実際に比較してみました。
スピードテストに使った端末はメイン音声端末であるXperia acro HD(SO-03D)です。
その結果はというと…

これがLTE(利用端末はL-03E)。

そしてこれが3Gテザリング(利用端末はGalaxy Note GT-N7000)。
やはり下りはLTEの方が遅く、WiFi接続であることが通信速度の足かせにはなっていない、ということが分かります。

ちなみにGalaxy Noteのパケット通信スピードテストを実行した結果がこれ。
端末上でのパケット通信と比べてWiFiテザリングだと通信速度が大幅に低下する、ということもないようです(周りのWiFi電波状況にもよるでしょうが)。


とにかく一ユーザーとしてこのようなLTEの通信速度の低下傾向はいただけません。
数ヶ月前は10Mbps近い速度が出ていたのですから尚更です。
スピードテストでは下り通信速度が3Gよりも遅い、という結果が出ても実際の利用感では上り通信速度が高速なこととレイテンシが短いことでLTEの方が快適なことが多いのですが、下り通信速度が3Gと2倍以上の差がつくような状況では下り通信速度の高速さで3Gの方が快適に感じることもあり、これではLTEの意味がない。
ドコモのHSUPA対応エリアがもっと広ければ、LTEを諦めて3Gで使うところなのですが、ドコモのHSUPA対応エリアは狭杉(基本的に県庁所在地の繁華街のみ、佐賀市のように駅前でHSUPAを掴まないところもある)だからなぁ。
この点ではもしかすると「あのつながらない」SoftBankに負けているかも知れません。


MVNOはMNOの回線を借りてサービスを提供している、という関係上通信速度がMNOよりも劣るのは分かるのですが(それ故安いんですし)、それでもLTEのメリットを享受できない程速度が低下するのはどうかなぁ、と思います。
MVNO同士の競争は価格によるものが主になっていますが(ここで取り上げた通りIIJmioとOCNが値下げを行いますし)、これからは通信速度、通信の快適さでも競争して欲しいところです。


そういえばIT系メディアでMVNO同士の通信速度比較、といったネタを見たことないのですが(同じドコモ回線を利用するので、それ程差が出ない、と思われているから? でも実際は違うのに)、個人が各社のMVNO SIMを契約してテストする、といったことは難しいので(初期手数料3150円がバカにならない)、こういったネタもやって欲しいですね。