2円/月で500MB利用できるMVNOデータSIMを入手

去年12/25発売のデジモノステーション2016年2月号に500MB/月まではユニバーサル料金のみで使え、初期手数料も無料のSo-netのデータSIMが付属するという情報を得て、発売前にAmazonに注文し入手しました。

デジモノステーションには以前もMVNOのSIMが付属していたことがありましたが(私は以前mineoプリペイドSIMが付属していた号を入手して利用)、これまでとは異なり今回はポストペイドのSIM、ということで最初は要らないかな、と思ったものの、よく考えてみると今年4月にドコモ純正データ回線の縛りが終了した後のバックアップとして使うデータSIMが必要(今持っているIIJmioデータSIMをメインにする予定のため)、と思っていたのでそれ用にちょうどいいじゃないか、ということで気が変わり、第1回のIIJmioプリペイドSIMの時のように入手できないと困るな、と思ってAmazonに注文することに。
そのバックアップ用データSIM、元々325円/月スタートで段階料金制のFreetelのデータSIMを考えていたのですが、500MBまではユニバーサル料金のみで利用でき、しかも初期手数料もかからない、となれば断然こちらの方が得ですからね。
しかし注文後東京など発売日に店頭に並ぶ地域からTwitterで「解約時にSIMを返却しないと3240円のペナルティー」という情報が流れてきて「そんなクソ仕様だということが分かっていたなら注文しなかったのに」と思ったものの既に発送済だったためキャンセルできず後の祭り。
そしてその翌日私の手元に届きました。
九州では週刊誌以外の雑誌は本来の発売日の2日後に発売されるため、店頭発売よりも1日早く手に入ったことになります。


その「解約時にSIMを返却しないとペナルティー」の件ですが、SIMに同梱されている重要事項説明では「請求する場合がある」という曖昧な表現になっており、実際にペナルティーを取られるかどうかは不明。

しかし利用規約ではそういう曖昧な表現にはなっておらず、やはりSIMを(送料ユーザー負担で)返却しないと3240円取られる、ということのようです。
本当クソ仕様だな、としか言いようがありません。
ぷららも同じような仕様ですが、そもそも解約済SIMを返却しないといけない理由に筋が通ってないし、そしてそうする意味があるのか(リサイクルできるわけでもないのに)、と思うと本当腹が立ちます。
そもそもSIMには電話帳データなど個人情報を書き込めるので、個人情報保護の観点からすれば回収する、というのはあまりいいことではないはずなのですが。
以前この件については少し書いたことがありますが、SIMの台紙に「SIMはキャリアの所有物」と書いてあっても返却しろ、とは書いてない海外プリペイドSIMがあったりするし、UQ Mobileのように「解約済SIMはユーザー側で処分して下さい」というMVNO事業者もあるというのに、なぜ日本では解約済SIMの返却をペナルティーを課してまで強要するMVNO事業者があるのかが本当謎です。
そしてそういう理不尽なやり口に対して何も疑わず、怒りも覚えず、律儀に送料を払ってまで返却する日本人も不思議としか言いようがありません。
私はそういう理不尽なやり方には抗議しないと気が済まないので、当然返却なんかしないつもりでいます(着払いの返送用封筒を送って来ない限りは。そして実際にペナルティーが課されるかを確かめたい)。
それなら最初から購入するな、そしてSIMをアクチするな、と言われるかも知れませんが…


しかし入手後すぐにSIMを開通せずに、年が変わってから開通手続きして回線を利用可能にしました。
その開通作業、端末にSIMを挿してそこからモバイルデータ通信で行わないといけないとのことで、ジャンクSC-02CにSIMを挿して開通作業を行なうことに。
画面が小さい端末なので表示がチマチマしていて見づらく、少々苦労しましたが無事開通手続き完了。

余談ですが電話番号入力欄にIP電話番号を入れると「不正な電話番号」と言われ蹴られます。


その後Galaxy Note 3にSIMを挿し替えて利用してみましたが、平日昼食時間帯の通信パフォーマンスには驚き。

今週月〜金曜の昼食時間帯にスピードテストした結果の中での最高記録。
下りはだいたい15〜20Mbps程の通信速度が出ており、この時間帯は極端に通信速度が低下し、下り1Mbps以下なんていうのも珍しくないMVNO SIMとしては異常、としか言いようがない程高速。
ドコモ回線利用のMVNO SIMで平日昼食時間帯にこれ程の通信速度が出るSIM、というのは今までなかったのではないでしょうか。
この通信速度はUQコミュニケーションズに事業移管される前のUQ Mobile並、と言っていいでしょう。

通信速度が高速なこともありスピードテストだけでユニバーサル料金のみで利用できる500MBの枠の半分程を消費してしまった…


このSIM、500MB/月まではユニバーサル料金のみで利用できるのに通信パフォーマンスは非常に高い、ということでSIM返却ペナルティーに関する不満があるものの入手してよかった、と思っています。
しかしこの通信パフォーマンスの高さは雑誌付属の限定SIMだから、という可能性もありますし、今後もこの通信速度の速さを維持できる保証もないですが。
そしてデータ通信を利用しなければユニバーサル料金のみで回線を維持できることもあり3ヶ月間データ通信を行わないと自動解約になる、ということにも注意が必要です。
それを忘れて自動解約になってしまうとペナルティー3240円、ということで月に1回は使ってやらないとな、と思っているところです。


このデジモノステーション2016年2月号、あっという間に売り切れて現在はAmazonマケプレヤフオクなどでプレミア価格で取引されているようですが(解約済SIMを返却しないとペナルティー、というのが気に入らないのなら転売してもよかったかな…)、将来正式なサービスとして提供開始される、という噂もあります。


ふぉーんなハナシ:月額0円から始まる「0 SIM by So-net」は単なる“オマケ”では終わらない(かもしれない) - ITmedia Mobile


しかし今の通信パフォーマンスの高さは限定SIMであることでユーザーが少ないから、とも言えるわけで、もし正式サービスとして提供開始されれば今の極めて高い通信パフォーマンスは間違いなく維持できないので、ユーザーとしては複雑な気持ちです。
とは言え500MB/月まではユニバーサル料金のみで利用でき、その後は108円/100MBで従量課金され2GBを超え5GBまでは1730円で打ち止め(5GBを超えると速度制限)というのは非常にお得で、しかも(現状では)平日昼食時間帯でも速度低下がほとんどないということで、SIM返却ペナルティーが気にならない(=律儀に送料を払って解約済SIMを返却するつもりの)人はもし正式サービスとなった暁には導入を検討してもいいと思います(初期手数料はかかると思いますが)。
そしてもしこのSIMが正式サービスになれば最近落ち着いてきたMVNO同士の価格競争がまた始まるかも知れません。