MiniPCIe接続SDXCカードリーダーをThinkpad T60に取り付け

先日上海問屋からMiniPCIe接続SDXCカードリーダーを購入しました。

Mini PCI-ExpressをSDXCへ変換 Mini PCE-Express〜SDXC 変換カードアダプター 上海問屋 DN-83028


Thinkpad T60にはWiFiカードが取り付けられているMiniPCIeスロットの他に、WWANカード(3Gモデムカード)取り付け用にもう一つMiniPCIeスロットが装備されています。

左下にあるのが件のMiniPCIeスロット。

私のThinkpad T60にはこれまで追加ストレージとしてこのCardbus対応CFアダプター+SDHC→CF変換アダプター+32GB SDHCカードを取り付けていました。
しかしこれだとPCカードスロットにスッキリ収まり、出っ張りがない、という利点はあるものの、データ読み書き速度が非常に遅い(二重変換ですから無理もない)のが泣きどころ。

この状態でのCrystalDiskMarkの結果。
そういうこともあり以前から「ここにMiniPCIe接続のSSDSDHCカードリーダーを取り付けて、増設ストレージとして利用できれば」と思っていて、MiniPCIe接続のSDHC/XCカードリーダーはないかなぁ、と思って探していました。
このMiniPCIe接続SDXCカードリーダーは少し前に上海問屋で見つけていたのですが、その際は品切れで購入できず。
しかし今回再入荷したらしい、という情報を得たので「また品切れになる前に」ということで即購入することにしました。
999円(送料別)と値段もリーズナブルで、もし使えなかったとしてもそれ程損害にならないですからね。


品物はGW前に到着し、2nd MiniPCIeスロットにカードを固定するためのネジも保守マニュアルでサイズを調べた上で東急ハンズで購入しておきました(特殊なサイズだからか6本で120円と高かった)。
そしてSDHCカードを装着したMiniPCIeカードリーダーをそこに装着。

しかしこの状態だと取り付けたMiniPCIeカードリーダーを認識せず、当然ドライバのインストールにも失敗してしまう。
もしかすると元からWWANカードが装着されていないので、カードスロット自体が利用できないのかも、と思い試しにWiFiカードが装着されているMiniPCIeスロットにこのカードリーダーを装着(=WiFiカードと入れ替え)してみました。

この状態だとカードリーダーが認識され、ドライバをインストールするとちゃんとリムーバブルディスクとして利用可能になりました。

こんなSDカードマークの付いたアイコンでドライブが割り当てられました。
しかし逆にWiFiカードが認識されず、当然WiFiが利用不可になってしまいました。
やはり最初からWWANカードを搭載するモデル以外はそれ用のMiniPCIeスロットはあるものの、マザーボード上に配線がされていない可能性が高い、ということで保守マニュアルを確認してみると、私のThinkpad T60の型番だとWWANカード搭載の有無によりマザーボードが異なる、ということはないよう(ただし型番によっては区別があるものがある)。
この件についてネットで情報を探してみると、やはりこのMiniPCIeスロットに各種拡張カードを装着しても動作しない、という報告がいくつも見つかりました。
更に調べてみるとこのWWANカード用MiniPCIeスロットは形状はMiniPCIeだが、流れる信号が異なる(USB2.0なんだとか:何かExpressCardスロットみたいだな)という情報も見つけ、このMiniPCIeスロットはやはりレノボ純正WWANカード用である可能性が高い。
となると当然純粋なMiniPCIeカード(WiFiカードなど)は利用できないため、今回購入したSDXCカードリーダーも利用できない、ということになります。
当初想定していた利用法ができず、残念ではありますが、元々WiFiカードが装着されていたMiniPCIeスロットであれば利用できますから、全く利用できないよりはマシ。
そうなると「このままの状態で利用し、WiFiカードを諦めるか、元に戻してSDXCカードリーダーを諦めるか」の選択を迫られるわけですが、悩んだ結果前者を選択しました。
実は私のThinkpad T60はバッテリーが死んでしまい、バッテリー装着状態だと動作が不安定になる(突然フリーズしたりする)こともありバッテリーなしで利用していますから、常時ACアダプターと接続された状態、ということで常時紐付きであるのなら別にWiFiはなくてもいいかな、というのと、もしWiFiを利用したければUSB接続のWiFiアダプターを利用すればいい、というのが理由です。
USB接続のWiFiアダプターだったら以前購入したものがあるし、ということで探してみるといつの間にやら行方不明に。

そこで仕方なく新しいものを買うことに。
802.11b/g/n準拠(150Mbps)対応のものであれば1,000円以下で買えるため(ちなみにこれはじゃんぱらで780円でした)、本当に紛失していたとしてもそれ程大きな負担ではないですから諦めもつきます。
とは言えまだセットアップしていませんが。


最後に今回購入したMiniPCIe接続SDXCカードリーダーのベンチマーク結果を少し。

左がメインデスクトップPCで利用しているカードリーダー(USB3.0対応だが2.0接続)、右がMiniPCIe接続カードリーダーのCystalDiskMarkの結果(利用SDHCカードはこれまで使っていたのと同じSilicon Power製32GB Class6 SDHCカード)。
USB2.0接続のカードリーダーとほぼ同じ読み書き速度が出ていますから、パフォーマンス的には問題なさそうです。
とは言えこのSDHCカード4年前に購入したものなので、最近のものに比べると読み書き速度がイマイチ、ということもありこれよりも読み書き速度が速いSDHCカードベンチマークを取ってみることに(カードの挿し換えが面倒ですが)。

これも左がメインデスクトップPCで利用しているカードリーダー、右がMiniPCIe接続カードリーダーです。

利用したSDHCカードは今年の正月に帰省した際に長崎のPCショップの初売りで購入したHiDisc社製16GB Class10 MicroSDHCカード。
UHS-I非対応でありながらUHS-I対応カードリーダーだとシーケンシャル読み込み30MB/s以上が出る上にランダム書き込みもそこそこ速く、初売り価格980円で買ったものの割にはパフォーマンスが高いな、と思ったMicroSDHCカードですが、MiniPCIeカードリーダーだとシーケンシャル読み込みが40MB/sを越え、このカードのパフォーマンスをフルに引き出しているようです。
しかしなぜか書き込み速度(特に4KBランダム書き込み)が劣るのが気になりますが。
このカードリーダーは内部的にはSCSI接続となっており(USB2.0接続ではない)、それ故これだけのパフォーマンスが出せるのでしょう。
UHS-I対応で読み込み90MB/s、書き込み30MB/sといったハイスペックのSDHC/XCカードであってもそのパフォーマンスを十分生かせそうな気がします。


読み書きパフォーマンスが高いこともあり64GB Class10 UHS-I対応のSDXCカードを挿して使いたいところですが、そこまで容量が必要なこともないので(金もないし)、当面は現状の32GBのままですね。