2010年SIMロック廃止に関して一言

あちこちのサイトで「2010年を目途にSIMロックが廃止に」というニュースが取り上げられていますが


次世代携帯電話、通信方式統一で端末に互換性へ


私個人としては「それ程騒ぐことか?」と思ってしまいました。
まずSIMロックが廃止されるのは「次世代携帯電話サービス」つまり「4G」である、ということ。
現行の3Gサービスは対象外、というのが問題その1。
おそらく4GとGSMSIMロックフリーだが、3Gに関しては何らかのロックあり、ということになるのでは
ないかと私は思っています。


そしてもう一つの問題がWebやメール(MMS)といった各種サービスの設定が
オープンではない、という問題について一切言及がないこと。
おそらくこれがSIMロックに代わる新たな端末ロック手段として使われるのではないか、と私は懸念
しています(実際今でもそうだし)。
確かにSIMロックフリー化でどこのキャリアでも手持ちの携帯を使うことができるようになっても、
端末販売キャリア以外のSIMカードでは通話とSMS(もちろん同一キャリア内のみ)しか使えない、となると
一般ユーザーには「ただ端末価格が高くなっただけ」と思われてしまい、「これなら昔の方がよかった」
といった意見が出てくることは必至。
SIMロックフリー化にはWebやメール(MMS)などの各種サービスの設定が公開され、オープンであること
が必要不可欠なのですが、SIMロックフリー化によってそうなる、という保証はまったくない。
おそらくそうはならないでしょう。
以前書いた通り日本の携帯キャリアはユーザーを自分たちが作った狭い空間に閉じ込めて、外の世界を
見せない、ということで利益を上げているのですから。


とは言え、いつも使っている携帯が海外でも使いやすくなる、という意味では歓迎すべきでしょうね。
現地プリペイドSIMを日本で使っている携帯で使えるようになるのですから。


本当はこの件についてはもっと書きたいことがあるのですが、明日はちょっくら旅に出るので、
今回はこのへんで。