ノキアよ行ってしまうのね…

週刊ダイヤモンド2008/6/28号に「ノキアが日本国内シェア10%を狙っている、そのために1000億円程度の投資も厭わない」という記事が出ていて、「iPhoneに続く黒船来襲か?」と書かれていました。
それを読んだ私は「本気か?」と思いつつ、これで世界の非常識が大手を振ってまかり通り、「ガラパゴス」と揶揄される日本の携帯電話業界が変わるのでは? と期待していました。
そしてこの冬Nokia N82/E71がドコモ/SoftBankからノキアブランドで発売される、ということでこれが「野望実現へ向けての布石では」と思っていたのですが、事態は一転。
ノキアが日本市場から撤退だそうです。


http://www.nokia.co.jp/about/release_081127.shtml


ノキアユーザーとしてはとても残念な話ですが、世界ナンバー1シェアを誇るノキアでさえ日本の「世界の非常識体制」を崩せなかった、ということになります。
世界最大級の携帯電話キャリアVodafoneも既に日本から撤退(→SoftBank)していますし、世界ナンバー1シェアの携帯電話メーカーも日本撤退、となるとこの先日本の携帯電話市場へ参入しようとする海外企業は出てこないし、既に日本市場に進出している企業でも撤退するところが出てくるでしょうね。
Vodafoneノキアですらうまくいかず、撤退するというのですから…
このことで「世界の非常識が大手を振ってまかり通り、ユーザーからすると理不尽なことだらけのガラパゴス」である日本の携帯電話業界の体制の強固さが改めて示されたことになります。
それによりユーザーは不利益を被り続ける、ということになりそうです(怒)。
ノキアの日本市場撤退よりもこちらの方がもっと残念ですね。


shamilさんのところこのエントリや、siam-breezeさんのところこのエントリを読んでいると、まったくもってその通りだな、と頷いてしまいます。