新BlackBerryはFOMAプラス対応らしい(追記あり)

一年程前にGalaxy Tab 7.7 GT-P6800が発売されて以降新しい隠れFOMAプラス対応端末は登場せず、「もう隠れFOMAプラス対応端末の時代も終わったか」とがっかりしていましたが、ようやく新たな隠れFOMAプラス対応端末が出てくるようです。
新OSであるBlackBerry 10を搭載したBlackBerryの新端末、BlackBerry Z10はFOMAプラス対応、という情報が入ってきました。


pocketgames PDA秘宝館 » Blog Archive » BlackBerry Z10のモデル番号は5種類?
BlackBerry Z10 - Full phone specifications(GSMArena)


隠れFOMAプラス対応なのはその中でもモデルナンバーRFF91LWRFK121LWの2つとなります。
そこでBlackBerry(旧RIM)のサイトから入手できるスペックシートを確認してみると…

FOMAプラス対応とされるRFK121LWのスペックシートにある対応周波数バンドリスト。
確かに「UMTS800/850」という記載があります。
以前から「W-CDMA850MHz対応のBlackBerry端末は隠れFOMAプラス対応端末」という前例がありましたが、それは新OSになっても引き継がれた、ということになるようです。
最新モデルで隠れFOMAプラス対応を止めてしまったサムスンAppleは見習って欲しかったですね。
しかしCDMA2000対応モデルを除く上記モデルナンバー以外のモデルもW-CDMA850MHz対応となっていますが、それらのモデルのスペックシートには「UMTS800/850」ではなく「UMTS850」と書かれており、FOMAプラス対応か否かは不明。

こちらはRFH121LWのスペックシートにある対応周波数バンドリスト。
このように「UMTS800/850」の記載はありません。
となるとFOMAプラス非対応である可能性が高そうで、「FOMAプラス対応が必須」というのであればRFF91LWまたはRFK121LWを入手する必要がありそうです。


しかしこれらのモデルはLTE対応周波数バンドからするといずれも北米向けモデルのようで、入手性に難がありそうなのが気になります。
そのRFF91LW/RFK121LWのLTE/W-CDMA対応周波数バンドはというと…


RFF91LW:LTE700/850/AWS/1900、W-CDMA800/850/1900/2100MHz
RFK121LW:LTE700/850/AWS/1900、W-CDMA800/850/AWS/1900/2100MHz


これからすると前者がAT&T向け、後者がT-Mobile USA/カナダ(Rogers/Telus/Bell)向けとなるようで、そうなるとSIMロックフリー版の入手は難しそう。
しかも日本ではLTEが使えませんし。
ちなみにSIMロックフリー版の流通が多くなりそうな北米以外のLTEサービスが開始されている地域向けのRFH121LWのLTE/W-CDMA対応周波数バンドはというと…


RFH121LW:LTE800(Band 20?)/900/1800/2600、W-CDMA850/900/2100MHz


となっており、こちらはFOMAプラスだけでなくイーモバイルを除く日本国内キャリアのLTEも使えない、ちょっと残念なモデルとなりそうです。
しかし以前のBlackBerry端末はAT&TT-Mobile USAといったアメリカキャリアのSIMロック解除品が多く出回っていたので、BlackBerry Z10もそうなることを期待したいところですね。
とは言えAndroidiOSが既にシェアの大半を獲得し、そこにWindows Phoneが何とか入り込もうと熾烈な競争が起こっている現在のスマートフォン市場で、BlackBerry 10がシェアを獲得し、生き残れるのかというのが一番の問題でしょう。
個人的にはAndroidiOSからユーザーを奪える程のよほどの魅力がない限り既存のBlackBerryユーザーの乗り換え需要から先へは広がっていかないのでは、と思っていますが(実際私も興味がないし)…


というわけで久々に隠れFOMAプラス対応端末リストを更新することにするかな。
(追記)更新しました。
BlackBerry Z10(RFF91LW/RFK121LW)をリストに追加し、同時に記載内容を一部修正(2ちゃんのスレッドへのリンクなど)しました。