先日量販店のSoftBankコーナーでこんなものを発見。
SoftBankが2年連続でスマホユーザー総合満足度No.1を獲得したことをアピールする広告POPです。
これを見た瞬間私は「不満足度No.1の間違いじゃないの?」と思ってしまいました。
回線品質が非常に悪く、通話はよく切れ、通信速度は遅く、カバレッジも狭い。
その上カスタマーサポートは最悪なのですから当然でしょう。
そう言えば先日街中で「通話中にしょっちゅう電話が切れるんだよ!!」と怒り口調で携帯で誰かと話している男性(オサーン)を見かけたのですが、それを見て私が「彼が使っている携帯はきっとSoftBankだろうなぁ」と思ったのは言うまでもありません。
「通話中に突然回線が切断される」なんてSoftBank以外ではまず有り得ませんからね。
それなのに「満足度No.1って一体…」と思いますが、よく考えてみると「あっそういうことね」と合点がいきました。
そのカギは「OS別シェア」と「ユーザー層」の2つ。
SoftBankは販売しているスマホのほとんどがiPhone、と言える状態で、それ以外(=Android)のスマホユーザーが極めて少なくiPhoneに極めて偏ったOS別シェアとなっています。
それに対しauはiPhoneとAndroid端末の両方を扱い(WP7端末もあるけれど…)、どちらかに偏っている、ということはありませんし、ドコモはiPhoneを扱っていませんから、SoftBankとは逆にほぼAndroidという状態(Blackberryは…)で、Androidに極端に偏っている。
そしてSoftBankはiPhone 3GからiPhoneを扱っていることもあり昔からのiPhoneユーザー、言い換えるとApple信者やマカーが多く、そして彼らのiPhoneへの満足度は非常に高い(というかAndroidなんぞクソだと思っている)ですし、「布教」のため積極的にこのようなアンケートに回答する。
つまり全スマホユーザー中のiPhoneのシェアが非常に高く、そしてユーザーのiPhoneへの満足度(というか忠誠度)が非常に高いため、それ故満足度が高くなる、というわけです。
要するに上記のような現実から乖離した、自分たちの都合のいい条件で調査された調査結果だけをデカデカと広告して無知なユーザーを騙す、というやり口なわけで、きっと「満足度No.1なんだ、すごいなぁ」と騙される人も多いのでしょうね。
私を含めたくさんの人が「SoftBank最悪」「クソキャリア」「詐欺師」「早く潰れろ」などと言っているにもかかわらず、SoftBankが未だに生き残っているのもこういった無知なユーザーが多いからこそ、と言えそうです。
ちなみに調査条件はと言うと…
Galaxy S II GT-I9100で撮影し、トリミングして拡大した画像なので分かりづらいかも知れませんが、調査を実施したのは日経系列の調査会社とのこと。
ドコモの新製品発表会で「iPhone出すんですか?」という質問をするのが十八番の会社、ということで、それだけで胡散臭さを感じます。
そして「アンケート回答者の中からスマホユーザーだけを抽出して集計した」とありますから、言い換えれば「iPhoneユーザーばかりを抽出して自分たちに都合のいい結果を引き出した」とも言えるわけで、もしガラケーユーザーも含んだら恐らく違った結果になっていたことでしょう。
上記のオサーンのような不満を持つユーザーがネガティブな評価をするのは当然ですから(もしかすると彼はSoftBankのカスタマーサポートにクレームを入れているところだった?)、こんな結果にはならないでしょうから。
とにかく
「携帯電話選びの際にはSoftBankを排除して考える、そして現在SoftBankユーザーの人はできるだけ早く解約またはドコモかauへMNPする」
のがベストなのは言うまでもありません。
