日本では「地下鉄の車内では携帯が使えない」というアジアの非常識が大手を振ってまかり通って
いますが、その日本の常識を覆す地下鉄が福岡の地下鉄。
福岡の地下鉄の車内では携帯が問題なく通じます。
とはいえ実はこれ、このエントリでちょっとだけ書いたことなんですけどね。
そうは言っても全てのキャリアの携帯が使えるわけではないようで、私が確認した限りではドコモFOMAと
ソフトバンク3Gは使えますが、auはダメ。
おそらく2G(ドコモMova、ソフトバンク2G)もダメだと思われます。
PDC端末は白ロムだと電波を受けないので、確認したくてもできない。
端末自体はあるのですが…
そういう意味では白ロムでも電波を受けることのできるau非SIMカード端末は便利です。
今回の検証でも昔使っていたau端末を使っています。
(ドコモFOMAの写真は夏に福岡に行った際に撮った写真を使用)
この通り、ドコモFOMAとソフトバンク3Gはちゃんと電波をつかんでいますが、auは圏外になっています。
しかし地下鉄の車内というのは実はauにとっては酷な環境。
auが採用するCDMA方式はGPS衛星からの極めて正確な時刻情報を用いて基地局と端末の同期を取る
システムを採用している関係上、GPSの電波を受けることができない地下に基地局を建てることが
できない。
そのためCDMA方式で地下をカバーするには地上の基地局から信号を地下へ引き込む、という方法を
採らねばならず、その方法だと地下鉄の車内までカバーするというのは難しいのかも知れません。
とは言えCDMA方式がメインの韓国、ソウルの地下鉄の車内ではちゃんと(CDMA方式の)携帯が使えます
から、絶対できない、ということではないはずですが。
auも早く対応してもらいたいですね。
と言うか福岡以外の地下鉄も車内で携帯が使えるようになって欲しいものです。
「地下鉄車内で携帯が使える」と言うのは既に「アジアの常識」、もしかすると「世界の常識」に
なっているかも知れません。
しかし日本ではどちらかと言うとその逆の方向に向かっているような気がします。
その代表が名古屋の地下鉄。
何しろ名古屋の地下鉄は駅のホームですら携帯が使えないらしいですから。
ここしばらく名古屋には行ってないので、それが真実かどうかは未確認ですが。
私としては世界の流れに逆行する暴挙、だと思っています。
地下鉄の携帯カバーエリアですが、私は今回博多/天神間でしか地下鉄を利用していないので、地下鉄
全区間で携帯が通じるかどうかは不明ですが、おそらく使えるでしょう。
福岡の地下鉄は車内で携帯が使えるところも素晴らしいですが、それに加え福岡空港(国内線ターミナル)
に乗り入れているのもいいところです。
それが福岡空港が日本で最も便利な国際空港、と言われる理由の一つです。
しかし気に入らないのがその運賃で、しっかり空港料金を取るのです。
博多/福岡空港間は2駅で250円、それに対して博多/天神間は3駅で200円と明らかに空港料金
と言える運賃設定がされています。
ちなみに天神/福岡空港間も博多からと同じ250円。
博多駅からの運賃表。 福岡空港までは2駅で250円、天神までは3駅で200円。
天神駅からの運賃表。 ここからでも福岡空港まで250円。
しかし博多/福岡空港間を地下鉄を使い200円で移動する方法があるのです。
博多駅からの運賃表を見て気づいた方もいるかも知れませんが、福岡の地下鉄には次の駅まで100円
で乗れる「おとなりきっぷ」というものがあります。
それを利用するのです。
まず博多駅でおとなりきっぷを買って地下鉄に乗り博多駅の次の東比恵駅へ行き、そこで一度改札
を出て再びおとなりきっぷを買って地下鉄に乗れば福岡空港まで200円で済みます。
かなりセコイし、荷物のある人には辛い方法ですが、確かに節約になります。
お金は1円でも節約したい方、時間に余裕があり、荷物が少ない方は試してみては。
それよりも素直に空港料金を止めて博多/福岡空港間は200円にすればいいのにな、と思います。
そう言えば博多駅前バスターミナル/福岡空港間の路線バスの運賃はいくらだろう?
2007年ももうすぐ終わり、ということで今年のエントリはこれで最後になります。
ブログを開設して3ヶ月弱ですが、今までアクセスいただきありがとうございます。
2008年もよろしくお願いします。