Nokia E90と過ごした1ヶ月間


前回の休みは寒かったので引きこもり、そして今回の休みは雨降りで引きこもり、と食料品の買出し以外外に出ない休みを2回連続で過ごすことに。
職場の同僚には「珍しいですねぇ」と言われてしまいましたが、この際ですから購入してちょうど1ヶ月になるNokia E90について書くことに。


以前にも書いたように、私はこれを香港で購入。
しかし香港ではNokia E90が正式に発売されていないので、香港で手に入るNokia E90はすべて並行輸入品になります。
そしてブラックモデルはかなりレアらしく(発売されている国が非常に少ないため)、扱っている店も限られます。

このようにキーパッドには中国語入力記号と「中」の文字があるので、購入した店で見せてもらった時はシンガポール版かと思いましたが、購入後箱を開けて説明書を開くと…

「Daftar Isi(目次)」ってこれインドネシア語じゃん!!
同梱されている充電器のプラグもヨーロッパの丸ピン仕様で、インドネシアで使われているものと同じ。
というわけで私のNokia E90インドネシア版のようです。
それなのにキーパッドが中国語仕様なのはどうして…
そして「インターネット後進国インドネシアでレアモノのNokia E90ブラックが売られている、というのもまた不思議。
私はインドネシア語は多少分かりますが、この説明書はさすがに「Tidak bisa mengarti(理解できない)」。
しかしノキアのサイトにはちゃんと英語版のPDFファイルが置いてあるので、それをダウンロードすれば問題なし。


さすがはNokia ESeriesのフラッグシップ機だけあり、質感は最高にいい。
QWERTYキーボードも一つ一つのキーのサイズが大きいので、非常に打ちやすい。
ただ横幅が大きいからか、真ん中辺りのキー(T、Yなど)が少々打ちづらい感じがします。
そしてCtrlキーが左側に配置されているので、カット/コピー/ペーストといったショートカットが少々使いづらい。
それがeternal7786さんが「HTC Universalには負ける」と言っていた理由かも知れません。
私はHTC Universalを触ったことがないので、あくまで予想ですが。


そしてNokia E90の最大の魅力は何と言っても800x352ピクセルという高解像度の内側ディスプレイ。
視認性が高く、表示できる情報量も大きい。
PC向けサイトを違和感なく表示できるのは本当便利。
これが欲しかったがために私はNokia E71が大きな話題となっている中敢えてNokia E90を選んだのです。
やっぱりPCもスマートフォンも高解像度ディスプレイ搭載機種に限りますね。


機能的にもHSDPA3.6Mbps対応+GSMクアッドバンド、WiFiBluetooth 2.0 EDR(A2DP対応)、GPS、AF搭載300万画素カメラと必要と思われるものはすべて揃っています。
それ故本体サイズも少々大きく、重くもありますが、大型ディスプレイ、打ちやすいQWERTYキーボードを搭載していることを考えれば許容範囲内で、不満、ということはありません。
確かアドエスとほぼ同じサイズですしね(質感はこちらが遥かに上ですが)。


と言うわけで導入後1ヶ月、すっかり手放せなくなってしまったNokia E90ですが、もちろん欠点もいくつか。
最大の欠点と言えるのが内側の左右ソフトキーがディスプレイ側に付いていること。
おかげでQWERTYキーボード使用時に左右ソフトキーを使う操作をするには右手をキーボードから離して操作しないといけませんし、外側ディスプレイに指紋が付きやすい。
これはやはりQWERTYキーボード側に付いているべきでしょう。
その他の欠点としては…


・プリインストールのボイスレコーダーの最大録音時間が60秒しかない。
Nokia N82やE51のものだと最大60分まで録音できるのに…
・プリインストールのミュージックプレイヤーではID3タグがUnicodeで付けられているMP3ファイルであれば曲名やアーティスト名の日本語表示が可能ですが、たまに文字化けするファイルがある。
Nokia N82では端末上でID3タグを編集すればそれを修正できますが、Nokia E90にはその機能がないため文字化けを直せない。
・使えるテーマが少ない。
これはディスプレイ解像度が特殊なため、仕方のないところでしょう。
・カメラが挙動不審
これは私のNokia E90だけかも知れません。


といったところでしょうか。
とは言えNokia E90は私が長い間待ち望んでいた「私が求める機能を一台ですべて賄える端末」ですから、これからも長い付き合いになりそうです。
値段は張りましたが、いい買い物をした、と思っています。