ドコモMVNOデータSIMの不具合対策パッチ当て成功

以前手作業でパッチ当てして失敗したドコモMVNOデータSIMの不具合対策パッチ当てですが、odexed端末向けモードを持つ(ただし未完成で、試験的な実装)ブローヴちゃんバッチファイルの新バージョン(datasim_framework_jar_patcher_20120317.zip)を使い改めてGalaxy S II GT-I9100にパッチ当てしてみました。
すると…

このようにパッチ当てに成功し、これまで「Emergency Calls Only」だったキャリア名表示がちゃんと表示され、通知エリアのパケット接続アイコンも点灯するようになりました。

パッチ当て前はパケット接続でデータ更新しようとするとエラーが出ていた(左)BBC公式アプリですが、パッチ当て後(右)はそういった症状はなく、普通に利用できるようになりましたし、標準ブラウザでのネット閲覧時にページ切り替えをする度に「No network connection」のエラーが出て、毎回OKをタップして消さないとページを読み込めない症状も出なくなりました。

以前のFOMAプラス対応化サムスン純正大容量バッテリーの導入で既に「最強端末」と言える存在になっていたGalaxy S II GT-I9100ですが、これにより更に隙のない端末になりました。


しかし実用に支障が出るわけではないものの、問題がいくつか。
このパッチを当てるとCell Standbyのバッテリー消費率が異常に高くなり、バッテリー消費が激しくなる、という症状が治まるとのことですが、私のGalaxy S IIではCell Standbyのバッテリー消費率が高いまま。

68%もあります。
ところが改めて確認してみると、Cell Standbyのバッテリー消費率が大幅に下がっている。

8%にまで下がっています。
とは言え私のGalaxy S IIではこれまでCell Standbyのバッテリー消費率が高いからといって特にバッテリーの減りが異常に早い、といったことはなかったので、この件に関しては気にしないことにします。


以前Galaxy S II GT-I9100に純正ドコモSIM(データ回線SIM)を挿して利用していた際のキャリア名表示は「NTT DOCOMO/NTT DOCOMO」(接続先キャリア名/SIMのキャリア名)だったのですが、今回パッチを適用した上でドコモMVNOのSIMを挿すと、キャリア名表示が「NTT DOCOMO」とだけ表示されるようになりました。

上が純正ドコモSIM(データ回線SIM)を挿した状態、下が今回パッチ当てを行なった後b-mobile fair SIMを挿した状態。
しかし上下でAndroidのバージョンが違うため(上が2.3.4で下が2.3.6)、キャリア名表示の違いはそのためかも、と思い試しにSIMをドコモ音声SIMに挿し替えてみましたが、キャリア名表示はb-mobile fair SIMの時と同じ。
つまりこれはAndroidバージョン/ファームウェアバージョンの違いによるものみたいですから、パッチのせいではなさそうです。
これまた利用に支障が出るわけではないので、気にしないことにします。


そしてパケット接続アイコンがデータが流れていない時は「3G」になり、パケット接続しデータが流れている時だけ「H」になるようになりました。
通常ドコモ回線利用時(海外SIMのローミングを含む)のAndroid端末のパケット通信アイコンは常時「H」表示(ドコモでは非常にレアなHSDPA非対応エリアでは「3G」)になりますが、HSDPA対応エリアでパケット接続されている時だけ「H」表示になるSoftBank回線での挙動と同じになりました。
しかし「3G」表示になるからといってHSDPA対応基地局からの電波を掴んでいない、といったことではありません。

ServiceMode(*#0011#)で現在のパケット通信規格対応状況を確認すると、このように「3G」アイコン表示であってもHSDPA対応エリア内である、ということが分かります。
これも実用上問題があるわけではないので(SoftBankと同じ、と思えば済むこと)、気にしないことにします。


パッチ当ての詳細について書くとかなり長くなりそう(odexed端末向けバッチは未完成品で(封印扱い)、そのため端末毎に変更しなければならない箇所が多いため)、ということで別途まとめたいと思います。