Xperia rayをようやくroot化のつづき

昨日エントリしたXperia rayのroot化/カスタマイズの話の続きです。
(発売されてからかなり経つ端末ですから、どれも今更な話なんですけどね)


ドコモ端末のテザリングAPN制限の解除に続いてはカメラのシャッター音消し。
これは/system/build.propを編集して行ないます。
build.propをPC上でLinuxの改行コードを扱えるテキストエディタ(Windows標準メモ帳はNG)で開き、「ro.camera.sound.forced=1」という記述を探します。
そして「1」を「0」に書き換えて上書き保存し、ゴニョゴニョ済build.propを作成。
これをオリジナルのbuild.propと置き換えて再起動すると、カメラのシャッター音設定の中に「OFF」の選択肢が出現するので、これを選択すればシャッター音が消える、というわけです。

build.prop編集前

編集後


次は標準スクリーンショット撮影機能のシャッター音消し。
Android 2.3.4へアップデートされていれば電源ボタン長押しで出てくるメニュー内に「スクリーンショットを撮る」という項目が追加されていると思いますが、これを使ってスクリーンショットを撮るとしっかりシャッター音が鳴ります。
そこでゴニョゴニョしてこのシャッター音を消すことにします。
このスクリーンショット撮影機能は/system/app/ScreenCapture.apkによって実現されているので、このファイルをゴニョゴニョします。
シャッター音の元になっているファイルはAPK内のres\raw\shutter.m4aというM4A(MPEG-4 AAC)ファイル。
これをPC上で7-ZIPなどを用いて無音のM4Aファイルに置き換えます。
無音M4Aファイルは/system/media/audio/camera/sound0/にある「no_sound.m4a」をコピー、リネームして使うといいでしょう。
このゴニョゴニョ済ScreenCapture.apkをオリジナルと置き換えて再起動すればスクリーンショット撮影時にシャッター音が鳴らなくなりますが、ScreenCapture.apkがエラーで落ちるようになってしまいます。

上記のゴニョゴニョに何らかの問題があると思われますが(オリジナルのScreenCapture.apkとファイルサイズが合わないため、とか)、スクリーンショット自体はちゃんと撮れます。
まぁスクリーンショットに関してはroot化されているのであればDrocap2入れれば済む話ですし(上のエラー画面のスクリーンショットもDrocap2で撮影)、Xperia rayのスクリーンショット撮影機能のシャッター音はサイレント/マナーモードにしていると消えますから、このゴニョゴニョが絶対に必要、というわけではないですがね。


最近のAndroid端末は標準でスクリーンショット機能を搭載するものが多いですが、どうしてシャッター音が鳴る仕様になっているのかが不思議です。
カメラのシャッター音は盗撮防止の意味があるため消せない仕様でも理解できるのですが、スクリーンショットに関してはそのようなことはありませんからシャッター音が鳴る仕様にする意味が全くない上に、場合によっては誤解を招きかねない。
スクリーンショット撮影時にシャッター音が鳴らない(消せる)仕様にするか、カメラのシャッター音ではない音が鳴る仕様にして欲しいところです。


そして最後にroot化しなければアンインストールできない/system/appにインストールされている不要なプリインストールアプリをアンインストールします。
一般的にはTitanium Backupからアンインストール/凍結する方法を使いますが、今回はアンインストールしたいアプリのAPKファイルを/system/appからMicroSDへ移動させる方法(以前Galaxy S IIのシステムROM領域に空きを作る際に使った方法)を使いました。

アンインストール前(左)、アンインストール後(右)のGoogle Playのインストールアプリ一覧(My Apps)。
不要なアプリのアップデート通知が消えてすっきりしました。
ちなみにアンインストールしたアプリはというと…


ドコモマーケット(com.nttdocomo.android.docomo_market.apk)
APPNAVI(com.sonyericsson.androidapp.appnavi.apk)
Mixi Timescape Plugin(com.sonyericsson.androidapp.mixiplugin.apk)
取扱説明書(com.sonyericsson.so_03c.manual.apk)
dメニュー/docomoアカウント(data_storage.apk)
顔本関連(facebook.apk、FBIAppShare.apk、FBCarendarSync.apkなど)
PlayNow(jp.co.sonyericsson.android.playnow.apk)
ソニーミュージックアプリ(jp.co.sonymusic.musicintroductionwidget.apk)
LiveWare(TM)マネージャ(livewaremanager.apk)
電話帳コピーツール(phonebook_copy_tool.apk)
店頭用デモ(retaildemo.apk)
中国語入力(chinesetextinput.apk)
Video Unlimited(SemcSnpStore.apk)
更新センター(UpdateCenter.apk)
SE Store(sonyericsson.jp.store.apk)
Play on Device(SemcDlna.apk)
連絡先引用(com.sonyericsson.android.contactpicker.apk)
セットアップガイド(SEMCSetupWizard.apk)


といったところ。
Xperia rayでOfficeファイルを閲覧したりはしないので、OfficeSuiteもアンインストールしようか、と思っているところです。
アップデート通知がジャマですし。

このようにシステムROM領域の空きには余裕がありますが、アプリインストール領域には余裕がないので、アップデートすると後者を圧迫することになりますからね。
余談ですがXperia rayのシステムROM領域の容量はGalaxy S IIよりも大きい(Titanium Backupで表示される容量はGalaxy S IIの545MBに対しXperia rayは608MB)というのは意外。
Galaxy S IIは登場時サムスンのフラッグシップ端末だったのに…


最後になりますがroot化してのカスタマイズはリスキーなものが多いですから(最悪文鎮化します)、事前にCWMを使いNandroid Backupを取っておいた上でゴニョゴニョするファイルは必ず元ファイルをバックアップしておき、不慮の事態に備えてから自己責任で作業しましょう。