Galaxy S II(GT-I9100)にジェリービーンズを食べさせた

WARNING!!
このエントリは海外版Galaxy S II(GT-I9100)に関するもので、ドコモ版(SC-02C)に関するものではないのでご注意ください。

海外版Galaxy S II(GT-I9100)はAndroid 4.1(Jelly Bean)への公式アップデートが予定されていて、既にそのファームウェアがリークしています。
そしてそれをベースにしたカスタムROMもいくつか出ています。
私が使っているカスタムROM、NeatROM Liteにもそれをベースにした新バージョン(NeatROM Lite 4.0)が出ているので、アップデートしてみることにしました。
以前ICSバージョン(NeatROM Lite 3.5)を導入した際のエントリはこちら



ダウンロードしたNeatROM Lite 4.0のZIPファイルを内蔵ストレージ(Internal SD)にコピーし、CWMで起動してそこからROM焼きを行ないます(よって既にroot化されている必要あり)。
以前のNeatROM Lite 3.5同様NON WIPE(ROM焼き時に端末内のデータが初期化されない)のROMなので、以前の環境が引き継がれ、すぐに使えるようになりました(もちろんROM焼き前に端末を初期化してクリーンインストールすることも可能)。

ROM焼き後最初の起動時は謎の言語(スペイン語っぽいんだけどちょっと違う)での表示に(左)。
次の言語設定画面で言語選択のプルダウンを開いてみると、これは選択できる言語のリストの一番上の言語(カタルーニャ語?)が設定されていたことによるもののようです(右)。
もちろんここで言語設定を英語に切り替えて先へ進みます(日本語ロケールは含まれていない)。

すると「50GBのDropbox追加容量が2年間無料で利用できます」という画面が開きました。
本当に追加容量がもらえるの? と思いつつ"already have an account"を選択して先に進め、Dropboxにログインするとメールが飛んできて、Dropboxスタートガイドで手続きせよとのこと。

そこでPCのブラウザからDropboxへログインすると、本当に追加容量がもらえてしまいました!!

あれっ、50GBじゃないの? と思いましたが、48GBでも十分過ぎるので文句はありません。
後からDropboxを紹介したりすることで獲得した追加容量分はマイナスになる、ということでしょうか。
Photo Upload機能が非常に便利なのでもう少し追加容量が欲しいなぁ、と思っていたところだったのでラッキーでした。
ただ追加容量の利用期間の2年間が終わった時にどうなるのかが気になるところです。
これからDropboxを利用したい、という方はこちらから手続きすると500MBの追加容量がもらえ、2.5GBでサービスを利用開始できますのでよろしければどうぞ。

NeatROM 4.0インストール後の端末情報画面。
ちゃんとAndroidバージョンが「4.1.2」になっています。

FOMAプラス対応も維持されていて、ドコモ回線での利用でも安心です。
しかしバンド切り替えに必要なTestModeの呼び出しコマンド(*#*#4636#*#*)が使えなくなってしまったため、ハードリセットしてから改めてFOMAプラス対応にしようとしてもできなくなってしまいます。
調べてみるとJelly Beanではこういった隠しコマンドの多くが無効になっているとのこと(でもServiceModeを呼び出す「*#0011#」は使えるのが不思議)。
どこかで「隠しコマンドで呼び出す各種機能を呼び出すためのアプリがある」という情報を見たのですが、どこで見かけたかを思い出せず未だ見つけきれずにいます(ご存じの方は情報頂けると幸いです)。

Galaxy Note IIに搭載されているマルチウィンドゥ機能も搭載されています。
しかしリーク版ファームベースだからなのか、利用できるアプリの組み合わせが決まっているからなのかは分かりませんが、動作しないことがあったり、マルチウィンドゥを開くためのタブが突然消えたりするのが難で、使える機能とは言いがたいところ。
他にも便利な機能が多数搭載され、やはりアップデートした価値はありました。
とは言えICSの方がよかった部分も多いので、現状での評価としては微妙なところ。
もうしばらく使ってみてから判断したいところです。


話は変わって要rootの各種カスタマイズについて。
Display Density(ディスプレイ表示密度)の変更はこれまで通りbuild.propを直接書き換えることで可能でした。
そしてそれによるGoogle Playの不具合修正についてはこれまで使っていたDisplay Density Modder Pro(有料アプリ)はJelly Beanでは不具合が出るため(アプリのアップデート自体が途絶えている)使えません。
しかしXDAでマルチDPI対応に改造されたGoogle Playアプリが公開されているため、それをCWMからインストールして既存のGoogle Playアプリ(Phonesky.apk)と関連ファイル(Google Services Framework)を置き換えることで不具合を解消できます。
これがあったからこそ今回Jelly Beanへアップデートしよう、と思ったわけですが。
Display Densityの変更を含め全て無料でできてしまうので、もはやDisplay Density Modder Proの存在価値はなくなりました。
そしてカメラのシャッター/AF動作音消しはこれまではAPKのゴニョゴニョ(中に含まれるこれらの音の元になるOGGファイルを無音のものに置き換える)が必要でしたが、それが不要になっています(カスタムROMだからかも知れませんが)。

このようにカメラの設定内にシャッター音のON/OFFの切り替え設定があり、それをOFFにするとシャッター/AF動作音は消えます。
逆にAPKをゴニョゴニョするとカメラが起動しなくなってしまいます。
そしてスクリーンショット撮影音は/system/media/audio/ui内にあるカメラ動作に関連する音の元になるOGGファイル(Camera_click.oggなど)を全て無音のOGGファイルに置き換えて再起動すると鳴らなくなります。
カメラで思い出しましたがExynosAbuseで脆弱性パッチ当てをするとICSの時と同様ファインダー画面が真っ暗になり、撮影できませんでした。
最後に日本語フォントの導入ですが、これに関しては今回かなりの変更がなされており、まとめると長くなりそうなので改めて(年明け後?)まとめようと思っています。


このように海外版Galaxy S IIには公式Jelly Beanアップデートが提供されることになっていますが(来年1月、という話らしい)、恐らくドコモ版には提供されないでしょう。
未だにAndroid 4.0(ICS)へのアップデートがどうのこうの言ってるぐらいですから、Jelly Beanアップデートなんて期待するだけムダでしょうが。
やっぱり海外版を買って正解だった、と思わずにはいられません。
そして発売からもうすぐ2年になる端末にもOSアップデートを提供するサムスンにも感謝です。
それだけ発売当時のGalaxy S IIの性能が高かった(確かに当時の他社Android端末に比べ性能が段違いだった)ことの証でしょうね。