It will be illegal


今日家電量販店に立ち寄って改めてXperia acro HDをおさわりし、購入条件等について確認してきました。
昨日も書いたように今時珍しいハードウェアシャッターボタンを搭載し、カメラの使い勝手がよさそうな端末ですが、ディスプレイOFF(スリープ状態)であってもシャッターボタンを長押しでカメラを起動でき、電源が入っていさえすればワンアクションで撮影準備完了状態になる、ということに非常に魅力を感じました。
このような端末は私にとってはレンズバリアを開けるだけで撮影準備完了、というNokia N82以来ですからね。
そして*#*#7378423#*#*からWorking Bandsを確認すると対応W-CDMAバンドに"Band 9"の記載があり、つまりこれは「SIMロック解除するとイーモバイルが利用できる」ということで、「やっぱりこれは入手しておくべき」という結論に達しました。
ちなみに800MHz帯再編後に利用できるようになった新しいFOMAプラスバンドであるBand 19にも対応しています。


そこで購入条件等を確認するためにドコモ担当の店員に聞いてみると、とんでもないことを言い出しました。
キャンペーン価格で購入するには販売店が指定する各種オプションへの加入が必要ですが、私がそれなしでの価格を聞くと「当社で指定する各種オプションへの加入が必須なので、それなしでの価格はありませんし、販売もできません」とのこと。


「それって違法じゃん!!」


独占禁止法で抱き合わせ販売の強制は禁じられているので、本来であればオプション加入なしでも販売しないといけないはず(もちろん販売価格は高くなる)。
しかしそれができない、というのであれば独占禁止法第二条9項に抵触する、と思うのですが。
私がこのことを指摘すると「えっ? そうなの?」的な全く罪悪感を感じられない対応でこれまた驚き。
そこでこれら加入必須オプションを購入後すぐにドコモショップ等で解約しても問題ないか(解約不可だったり、解約すると違約金がかかるといったことはないか)、と聞いてみると「そういったことはないので問題ない」とのこと。
何しろ必須オプションに含まれる有料コンテンツ購読について聞いてみると「不要というのであれば購入時に『加入日から30日間無料でお試し』のコンテンツを選択し、無料お試し期間内に解約すればOK」と費用負担がない方法を指南してくれるぐらいですから。
恐らく「加入必須オプションの解約に対するペナルティーがなく、客が不要と思えば即解約できるので『抱き合わせ販売の強制』には当たらない」という解釈でこのような販売手法を取っている、と思われますが、それでもかなり濃いグレー、という感じがします。
小規模な携帯販売店ならいざ知らず、まさかビックカメラがこんなことをするとは思ってもみなかった。
ちょうど1年前にXperia rayを購入した際にはそんなことはなかったのにどうして… と思わずにはいられません。


とは言え上に書いたように既に「買うモード」に入っているので、近日中に入手することになるでしょうが、さてどこで買うことにするか…
上記のような違法行為が許せない、というのであれば「抗議の意味を込めて指定オプションの加入を強制しない店を探してそこで買う」というのが本来やるべきことですが、そんな時間もないし…
購入時に加入させられた各種オプションを即解約しても問題ないのであれば今回はXperia rayの時とは異なりそれを使って安く入手するつもりでいるので(もちろんそれらのオプションは即解約)、無理をしてまで法を遵守して販売している店を探すこともないかな、というのもありますし…


というかこういった違法な販売手法が大手を振ってまかり通る携帯電話業界の実情をどうして消費者庁や消費者センターといった消費者保護機関は問題にしないのか、というのがそもそも不思議でなりません。