Wireless Tether for Root Usersを試す

現在の私の端末運用体制はMotorola MilestoneにSoftBank SIM、iPhone 3GS(HK)にドコモSIMを挿して使う、となっています。
そしてiPhoneではドコモのパケット接続アクセスポイント(128K)の設定はせず、ネット接続はWiFiのみで行うようにしています。
しかしこれで困るのが出先でiPhoneをネット接続する必要が出てきた時。
iPhoneはパケット接続のON/OFFを簡単に切り替えることができませんし、ドコモとSoftBankとで二重にパケット料金がかかる、というのももったいない。
そこで登場するのがRoot化したAndroid端末をWifi/Bluetooth経由のアクセスポイントにするアプリ、Wireless Tether for Root Users。
以前から存在は知っていたのですが、端末によってはカスタムファームウエアが必要だったりと敷居が高いこともありこれまで試していなかったのですが、Milestoneでも使える、ということで今回やってみることに。

ASUS UL20A SSD/XPをBluetooth経由のテザリングでネット接続中。

Wireless Tether for Root Usersの動作画面。
左がWiFiアクセスポイント、右がBluetoothテザリングで動作している時のもの。


Milestoneへの導入はWireless Tether for Root UsersのプロジェクトページにあるAndroid MarketへのリンクとなるQRコードをMilestoneで読み取ってAndroid Marketへ飛び、そこからダウンロード、インストールしました。


私のMilestone(Android 2.1-Update1)ではWiFi/Bluetooth共に動作し、ネット接続も問題なし。
テザリング接続を開始すると必ず「エラーが発生したので動作ログを確認しろ」というメッセージが出る(しかし動作ログを確認してもエラーは出ていない)というちょっとした問題はあるものの、実際の動作にはほとんど問題がありません。
当初WiFiアクセスポイントとして起動するとWEP暗号化が有効にならない(アドホックモードでの接続のため、暗号化はWEPしか利用できない:これはJoikuSpotやWMWiFiRouterといった他スマートフォンOSの同種ソフトでも同じ)、という問題が発生しましたが、BluetoothからWiFiに切り替えて改めてやってみるとWEP暗号化が有効になっていました。
今となってはWEP暗号化はあってないようなもの、とは言えさすがに暗号化なしでは使う気がしないので、これでWiFiでも使えます。
アドホックモードですから一つの端末と接続を確立すると他の端末は接続できませんし、Wireless Tether for Root Usersにはアクセスコントロール機能(あらかじめ接続を許可した端末との接続のみを許可する)がありますから、これを有効にしておけば安全性がより高まります。


あとBluetoothテザリングを使う場合は接続するPCとのペアリングが済んでいるのであればそれを一度解除し、再度ペアリングをし直さないとPC側に「Bluetooth PAN」(テザリング接続に必要)が出てこないので注意が必要です。
新規にペアリングを行う場合は特に問題はありません(Bluetooth PANを有効にするのを忘れないように)。
PCとのBluetoothテザリングの設定に関してはこちらも参考にしてください。


WiFi/Bluetoothパケット通信を同時に使いますから、当然バッテリーの消耗は激しいです。
あとこれはお約束とも言えることですが、WiFiアクセスポイント化/Bluetoothテザリング使用時のパケット通信が定額適用になるかは不明。
私がやった時はリモートホスト名がちゃんと「openmobile.ne.jp」(SoftBank Open接続のリモートホスト名)になっていたので、パケットし放題 for スマートフォン(旧パケット定額フル)が適用されるはずですが。
というわけでこれに関しては自己責任でお願いします。


これでD25HWを持ち出すことなく出先でもiPhoneをネット接続することができるようになりました。
とは言え近日登場予定のAndroid 2.2ではOS標準でWiFiアクセスポイント化/テザリングをサポートするとのことですが…
(情報元はこちら)
モトローラからMilestoneのAndroid 2.2へのアップデートが提供されるのかが気になるところです。