SH-12Cの実機をおさわりして気づいたこと(修正、追記あり)

今日天神ビックにSH-12Cの実機(SIM入り)が展示されていたのでおさわりしてきました。
まるで子供のおもちゃのような質感で、海外メーカー端末と並べるとかなり見劣りします。
こんな「ゴミ」としか言えないようなものに万単位の金を払う、なんてことは私にはできませんね。
ガラケー機能を積むコストがかかるため、こういったところにしわ寄せがいく、というのは分かりますが、もう少し質感にも気を配って欲しいものです。
購入した端末に2年間縛られるわけですから尚更です。


SH-12Cテザリング対応端末、ということで設定画面を開いてそれを確認。
当たり前ですが、ちゃんとテザリング設定がありました。
以前SPモードのAPN以外のAPNが設定してあってもテザリングができるのはなぜ? と書きましたが、実はAndroid2.3/3.0は通常のAPN設定とは別に、テザリング用のAPNを設定できる仕様になっています。
ネタ元はこちら


ソースコードから見る公式テザリングとAPN : 8796.jp管理日誌


このテザリング用APNは隠し設定となっており、ユーザー側で変更することはできないようです(変更にはroot化が必要?)。
つまりこれが「テザリングを利用するにはSPモードが必須」となっている理由でしょう。
テザリング用の隠しAPN設定にSPモードを契約していないと接続できない別のAPN(例えば「tether.spmode.ne.jp」みたいな)が設定されているため、SPモードを契約していないとテザリングが使えない、というわけです。
SPモードのAPNはSPモードを契約していないSIMではつながりませんからね。
(追記)ドコモのテザリング用隠しAPNは「dcmtrg.ne.jp」。

試しにGalaxy Tabにドコモ音声SIM(もちろんSPモード非契約)を挿して、SPモードのAPNを使う設定にしてみたところ(SPモードメールアプリがプリインストールされているにもかかわらず、APN設定がなかった(Why?)ので新規作成しました)。
この通りパケット接続アイコンが点灯せず、パケット接続できません。


そして以前にエントリしたSPモード以外のAPNを設定してもテザリングができる(SH-12Cでも可能でした)、というのも通常のAPN設定画面で設定したAPNが無視され、テザリング用の隠しAPN設定が使われるため、と考えれば合点がいきます。
そのためかテザリング中にAPN設定を開こうとしてもメニューがグレーアウトし、設定を変更、確認することができなくなります(これまたSH-12Cで確認)。
しかしテザリング対応Android 2.2搭載端末だとこのようなことはなく、テザリング中でもAPN設定画面を開くことができます。

テザリング中に(通知エリアにWiFiテザリングアイコンが出ています)APN設定画面を開いたところ。
左がMilestone、右がIDEOSです。


このテザリング対応ドコモ端末の仕様については一つ懸念があります。
それはb-mobileなどドコモMVNOのSIMではテザリングができない可能性あり」というもの。
Android端末のパケット接続設定はSIM(正確にはSIMのキャリアコード:MCC+MNC)毎に管理されます。
そのためドコモと同じキャリアコードを持つドコモMVNOのSIMでテザリングしようとするとドコモ用の隠しAPN設定が使われるためテザリングできない、というわけです。
そしてSIMロックを解除し、他社SIMを使う際にも問題を起こす可能性が。
他社SIMを使用した際にテザリング用隠しAPN設定がどう扱われるかはSIMロック解除/テザリング対応ドコモスマートフォンがまだ発売されていない現時点では不明ですから、ドコモ以外のSIMを挿してもテザリング用隠しAPN設定はそのままで、それ故テザリングできない、という可能性が。
もしそのような仕様になっているとすれば、SIMロック解除/テザリング対応とはいってもあまりメリットはないですね。
iPhoneにはパケット接続プロファイルをインストールすることでテザリングを有効にする、という方法がありますが、Androidにも似たような手法が開発されればいいのですが。
しかしroot化が必要なのは間違いなさそう、ということで期待薄かな。


最後に余談ですが、私が「別にドコモ版iPhoneが出なくても構わない」と思っているのは実はこれが理由だったりします。