衆院選と日本の若者

もう一週間も経ってしまいましたが、今回の衆院選は「チキン安倍のエゴによる700億円ムダ使い選挙」としか言いようがないものでした。
来年になると昨今の急激な円安の影響が出て様々なものの値段が上がり、それが支持率の低下につながるのでは、という恐れと、野党がガタガタの今解散総選挙をやれば彼らに壊滅的なダメージを与えられる、というだけの理由で700億もの国民の税金をムダ使い。
そしてそれを批判せず、逆に総選挙を煽ったマスゴミにも腹が立ちました。

衆院選公示翌日(12/3)の産経新聞より(クリックすると拡大画像を表示)。
政党の広告等で200億円余りの金がメディアに流れるとなれば当然批判なんてするわけありませんよね。
だからマスゴミって言われるんだよボケ。


今回の衆院選で改めて不思議に思ったのが日本の若者たちの物事の考え方と行動。
過去30年にもわたって無策を続けてきたことで今後日本は没落していき、いずれは途上国に転落してしまう可能性が極めて高いにもかかわらず、彼らはそれに対して何も行動を起こさず、最初から諦めて黙って死を待っている、としか思えない態度でいることには本当驚いてしまいます。
歪んだ現状を変えるべく香港の若者のように抗議活動するわけでも、自らが政治に参加しようとするわけでもないし、未来のない日本を捨て、海外に移住する、といった行動に出るわけでもない。
それどころか投票にすら行かない。
若者の投票率が低いと当然候補者は投票率が高い高齢者に媚を売るわけで、彼らの都合のいい政策ばかりが通るようになって自分たちが割を食うことになるのに…
私からすれば「お前ら頭おかしいだろ」としか言いようがない。
これについてはよく「日本は非常に居心地のいい国で、若者はそれに満足しているため」といった理由付けがなされることが多いですが、そんなの長くは続かない、10年もすれば状況がガラリと変わり、今と同じような生活環境ではなくなる可能性が高い、と私は思っているのですが、彼ら若者はそうは思っていないらしい。
上記のように投票率の高い高齢者を優遇する政策が推し進められれば当然現役世代が割を食うことになるのですから、現状に満足して何も行動せず、投票すらしない、というのは自分で自分の首を絞める行為なのですが…
今行動しないと、その時泣くことになるのは間違いないのに、彼らは一体どうするつもりなんでしょうねぇ。
まぁ私からすれば「そんなの自己責任、過去の無知と怠慢のツケは自分で払え」だからどうでもいいか。


とは言え日本の選挙制度は腐っていて政治屋や所属政党の操り人形しか議員になれないシステム」ですから、投票したくなくなるのも当然で、投票に行かない若者ばかりを責められないのは確か。

スキャンダルを起こした前議員でも組織の力で再度当選してしまうのですから、そりゃ投票してもムダ、と思いますよ。
しかもこいつ、証拠隠蔽のために後援組織事務所にあるPCのHDDを破壊したりしてるし。
本来ならこういう候補は有権者の力で落選させないといけないのに…
そして選挙区と比例代表の重複立候補が認められているため、選挙区で落選したのに比例で復活当選、といったことが有り得る「ゾンビ製造システム」も問題(だから私は復活当選で議席を得た議員のことを「ゾンビ議員」と呼んでます)。
現状の小選挙区制という選挙システムでは「日本を変えよう」という意志を持った候補が当選する余地がほとんどないので、やはり一つの選挙区から2人の当選者が出るようなシステム(かつての中選挙区制に近い)に変える必要があるでしょうね。
これなら組織力で集票できる候補が1位当選する可能性が高くても、日本を変えようという志と理念を持った候補が2位当選を狙える訳で、そういった制度でなければ当然日本がよくなることはない。
そしてゾンビ議員を生む原因である比例代表制は廃止。
比例代表の候補は地域とのつながりも薄いですから(比例代表にどのような候補が立候補しているかを理解した上で投票する人ってどれぐらいいるの?)、廃止しても別に問題ないですし。
そういう「未来を託せる議員を選べるシステム」でなければ若者は投票に行かないし、当然投票率も上がらず高齢者の都合ばかりが優先され、このまま日本は没落してゆく、ということになるのは確実ですね。


しかしそれよりも未来に明るい展望のない日本という国を捨て、海外に移住してそこで活路を見いだすことを目指す方がベターだと私は思っています。
私個人としては日本程退屈でくだらない国はないですから、海外でも生きてゆける能力、意欲がある若者は率先して海外を目指すべきだ、と思っているのですがねぇ。
そういうチャレンジができることが「若さ」のはずですが…
私はかつてオーストラリアで暮らした際に日本ではできない様々な経験をしていますが、それが今日でも様々な面で自分自身の行動、ものの見方、考え方に影響を与えていて「日本の社会システムに適合できなくなって嫌な思いをするなど後悔することもあるけれども、やはり貴重な経験ができてよかった」といい方向に評価していますから、たとえ海外でうまくいかず帰国することになってもその時得た経験はどこかで生きるはずですから、絶対に若いうちに海外に出て自分を試すべきです。
菊の御紋が付いた日本のパスポートは世界最強クラスで、当然アジア最強ですし、ワーキングホリデー(WH)といった便利な制度もあるという恵まれた環境があるのですから尚更やらないと損。
今後更に円安が進み、日本の国力が落ちるとそういったこともままならなくなる可能性がありますから、やるなら今のうちです。
ですから私からすると「日本が居心地がいい」と思っている日本の若者は極めて内向きで、海外に目を向けることすらしないのには呆れてしまいます。
そういう意味でも日本の将来は暗い、と言わざるを得ません。
悲しいことですが…


って言うか私もこんな未来のないクソな国は捨ててマレーシアにでも移住したい…