cheeroの大容量モバイルバッテリーを購入

先週「ダンボーバッテリー」で有名になったcheeroから大容量(13400mAh)のモバイルバッテリーが2780円(キャンペーン価格)で発売される、という情報を得て、以前から1万mAhクラスの大容量モバイルバッテリーが欲しいな、と思っていたこともあり発売開始のタイミング(12/6 10:00)でAmazonに注文。


Amazon.co.jp: cheero Power Plus 3 13400mAh 大容量 モバイルバッテリー


そしてその翌日に到着しました。

非常にシンプルなデザインのパッケージ。
しかしAmazonの発送用の箱はデカかった…

中身もシンプルで、モバイルバッテリー本体の他にはmicroUSBケーブルが付属するだけ。
リーズナブルな価格を実現するためにコストアップとなる要因を徹底的に排除している点に好感が持てます(販売はAmazonからのみ、というのもその一環)。

モバイルバッテリー本体。
バッテリー容量が13400mAhもあることもありサイズは大きめですが、容量の割にはコンパクト。
8000mAh程のバッテリー容量しかないにもかかわらずこれよりもサイズが大きいモバイルバッテリーもありますからね。
バッテリーの充電はmicroUSBから(2A充電対応)、電源出力ポートは2.4A、1A出力の2つとなります。

私が以前から使っているeneloop Mobile Booster(三洋ブランドの初代)とのサイズ比較。
デザインも似ていて、何だかeneloop Mobile Boosterの親玉みたいだな、と思ってしまいます。


そしてそのパフォーマンスですが、十分満足のいくものでした。
バッテリーをフル充電し、2.4A出力ポートにGalaxy Note 3、1A出力ポートにGalaxy S II(いずれもバッテリー残量30%以下)を接続しこれらの端末をフル充電してもバッテリー残量インジケーターが2つ点灯する状態で、半分程しかバッテリー容量を消費していないという結果に。
そこで更に2.4A出力ポートにXperia acro HD(これもバッテリー残量30%以下)を接続してフル充電した状態でもまだバッテリー残量インジケーターが1つ点灯する状態。
つまりバッテリー残量30%以下の3台の端末をフル充電できた、ということになります。
モバイルバッテリーが実際に給電できる電源容量は一般的に搭載するバッテリー容量の60〜70%とされており、13400mAhのバッテリー容量であれば9000mAh程給電できる計算となり、今回充電した端末3台のバッテリー容量の合計7110mAhからするとまだ余裕がある、ということになります(そして端末側のバッテリーが空の状態ではないですし)。
そして2.4A出力ポートを搭載しているため、充電も高速。

手持ちの2A充電対応の端末、Galaxy Note 3を2A充電対応のmicroUSBケーブルを使い2.4Aポートに接続して充電。
このように1Aを越える電流で充電されています。
よって充電も高速で、5V2A出力のUSB充電アダプターで充電するのと同等の速度で充電が可能。
モバイルバッテリーは出先で使っているスマホのバッテリーが切れそうになった、といった状況で使うことが多く、当然そのような状況では高速で充電できる方がありがたいので、これは嬉しい仕様です。


とは言え2A充電には使うケーブルを選ぶ、ということには注意しておきたいところ。
基本的にはメーカーが2A以上の電流による高速充電対応を謳う充電ケーブルを使う必要があり、特に2A充電対応端末への2.4Aポートからの高速充電には必須です。
このモバイルバッテリーはバッテリー自体の充電も2A対応で、高速な充電が可能ですが(説明書によると5V2A出力のUSB充電アダプターを使用した場合で8時間程。他の1万mAhクラスのモバイルバッテリーだと12時間以上かかるものがほとんど(2A充電非対応?)であることを考えると高速)、そこで手持ちのmicroUSBケーブルをいくつか試してみました。

これは100円(税別)ショップで購入した充電用フラットケーブル(50cm)を使った際のものですが、このように5V2A出力のUSB充電アダプターを使っても0.6A程でしか充電できなかったりします。
しかし100円(税別)ショップで売ってるケーブルが全てNG、というわけではなく、ちゃんと2A充電ができるものの方が多いのが不思議。

1年程前の週アスの付録として付いてきたピカピカ光るmicroUSBケーブルでも2A充電が可能なのにはびっくり。

付属のmicroUSBケーブルでも2A充電が可能。
そして注意が必要なのが充電に5V2A出力のUSB充電アダプターを使わないと充電に時間がかかり過ぎて現実的ではない上にメーカーも推奨していないこと。
単純計算で5V1A出力のUSB充電アダプターだと16時間、PCのUSBポート(500mA出力)だと何と32時間かかりますから当然ですね。
実際に5V1A出力のUSB充電アダプターを使って充電を試してみましたが、供給電圧が4.6Vぐらいにまで落ち込んでしまいますし、電流もUSB充電アダプターの定格を越える1.3A程が流れ、ちょっと不安だな… という感じの結果に。
充電時間的にも安全の面でも素直に5V2A出力のUSB充電アダプターを使うのがよさそうです。


最後に結論ですが、大容量のモバイルバッテリーが欲しい、というのであれば文句なく買いです。
バッテリー容量が大きい割には本体サイズはコンパクトで、給電性能も高い。
そしてバッテリーの充電もこれだけの大容量でありながら2A充電対応で空になった状態からでも現実的な時間でフル充電可能ですから、使用頻度が高い人でも不満はないと思います。
しかし高速充電にはUSB充電アダプターとケーブルを選ぶことと(特に5V2A出力のUSB充電アダプターを持っていない人にとっては)バッテリー残量インジケーターが本体と同じ色である白LED(なぜこんな仕様にした? としか言いようがない)、といったところが欠点ですが、今のところはそれ以外の不満が見つからないモバイルバッテリーだと思います。
高い人気のため品薄で、現在公式販売分は売り切れ(現在転売ヤーが2倍近い価格でマーケットプレイスに出してる…)と入手困難、というのも欠点ですが、これはいずれ解消するでしょう。
その頃には通常価格の3500円程になってしまうと思いますが、その価格でもコストパフォーマンスは高いです。
欲しい方はマメにAmazonの商品ページを覗いてみることをおすすめします。
私個人としては特に2.4A出力ができ、2A充電に対応する端末を高速充電できることが非常に気に入りました。
このモバイルバッテリーは日常利用目的ではなく、旅行時や災害等の非常時に使う目的で購入したため、別途日常利用用に2A出力対応で容量が5000〜6000mAh程度のサイズの小さいモバイルバッテリーが欲しいなぁ、と思っているところです。
バッテリー容量的にはOK(5000mAh)とは言え、給電電流量は500mA、バッテリーの充電はminiUSB+専用ACアダプター(PSP用充電ケーブルでも充電可)というeneloop Mobile Boosterの仕様はさすがに古いですし。
そのため以前1A出力対応、バッテリーの充電はmicroUSBのモバイルバッテリーに買い換えたのですが、2A出力による高速充電はやはり魅力的…
とは言えバッテリーの持ちが悪い端末をメインで使っていて(今考えるとMotorola Milestoneはよくこんな端末使ってたな、と思う程ひどかった…)モバイルバッテリーが手放せなかった以前とは異なり、日常生活でモバイルバッテリーの出番はほとんどなくなったので、すぐに買い換える必要はないのですが…
その前に2A充電対応のmicroUSB充電ケーブル、特にモバイルバッテリーと併用するための短いものを増やさないといけないな、と思っているところです。