シンガポール総括

今回のシンガポール訪問は4年ぶり。
今までは訪れる度に大きく変化していて、「さすがシンガポールは物事の変化が早いな」と思っていたの
ですが、今回は4年という時の流れの割には変化を感じませんでした。
とは言っても実際にはいろんなものが変化しているわけで、変化が目立たない、と言った方が
正しいかも知れません。
つまりそれだけ成熟してきた、ということでしょうか。
実際にはオーチャードロード周辺ではあちこちで工事を行なっているし、マリーナスクエア周辺も大きく
変化しつつあります。
次回シンガポールを訪れる際には間違いなく大変化を遂げているでしょう。

しかし今回シンガポールを訪れて一番の驚きは街が汚くなったこと。
昔は通りにゴミ一つ落ちてない、というのが普通だったのですが、今回はけっこうゴミは落ちているし、
街全体が昔ほどきれいではなくなった。
これが「クリーン&グリーン」のシンガポールか、と思ってしまう程です。
近年シンガポールでも規制緩和が進んでいるみたいで、昔のような何でもかんでも罰金、よく言われる
「Singapore is FINE city」ではなくなってきているようです。
よく「シンガポールはガムの持ち込み禁止」と言われますが、今ではこれは規制が緩和されていて、
個人的に消費する程度の量であれば持ち込みできます(ただし販売は禁止)。
前のエントリに書いたゲイラン地区の娼婦たちもそのような規制緩和の隙を突いて入り込んでいるのでしょう。


そして一番の驚きは今マリーナスクエア地区に建設されているカジノ。
「クリーン&グリーン」のシンガポールにカジノ。 以前では考えられなかった組み合わせ。
友人にこの話を聞かされたときには本当驚きました。
このカジノ、「国の発展のためにはどんなことにでも手をつける」という方向にシンガポール政府が
向かっていることを象徴するものの一つですね。

しかしスモーカーにとって冷たい国というのは昔と同様。
どこもかしこも禁煙で、タバコの価格もS$10〜12と大幅アップ。
とは言え私はタバコを吸わないからまったく関係ありませんが。
個人的には日本もこうなって欲しいものです。

リトルインディアで見た工事現場へ出稼ぎ労働者(バングラデシュ人が多い)を運ぶトラック。
日本では考えられませんが、トラックの荷台に労働者を乗せています。
これは昔から規制されていないだけだと思いますが、シンガポールらしくないなぁ、と思う一シーンですね。