外国為替も大暴落

世界的な株の暴落はまだまだ続き、底が見えない状態ですが、それと同様に外国為替も大暴落し、
急激に円高(正確にはドル/ユーロ安と呼ぶべきですが、便宜上「円高」と呼ぶことにします)に
振れています。
特にユーロやオーストラリアドル(A$)といった通貨の落ち込みぶりは凄まじい。
どちらの通貨も最盛期に比べ30円以上下げている。
そう言えば私が去年オーストラリアに行った際はA$1=約105円とA$が強い時で、とにかく何でも
高かったことを思い出します。
それが今ではA$1=約65円。
信じられない…
ユーロでタンス預金(単に旅行で余ったトラベラーズチェック(T/C)ですが)している私としては
辛いところです。


しかし今回の急激な円高、来週香港に行くことになっている私にとってはとてもラッキー。
ただ今HK$の為替レートはHK$1=約12.8円で、実際の両替レートはHK$1=13円チョイ、といった
ところでしょうか。
私が今回購入予定のNokia E90ブラックは山根さんからメールを頂いた際の情報だとHK$5500程
とのことで、HK$1=13円で計算すると71500円。
クレジットカード払いにして手数料を払っても75000円で収まる計算です。
以前山根さんのブログに「約10万円」と書いてあったことを考えると、約25%オフになった
ことになります。
今回の香港行きは円高のおかげでかなりお得な旅になりそうですが、現在の世界経済の状況を
鑑みると全く喜べないですね。
これからの仕事にも暗雲が漂っていますし、今後は緊縮財政を強いられそうです。


それにしても今回の急激な円高に関する日本のマスコミの報道ですが、一貫して「1円円高
振れるとトヨタは…億円の損益」といった円高のデメリットだけを強調する報道ばかりで、
そのメリットには全く触れない。
様々なものを輸入に頼る日本。
円高になると輸入品の値段が下がることになり、様々なものが値上がり傾向の昨今ですが、
その流れに歯止めがかかることが期待されます。
原油価格が大幅に下がっている(現在1バレル=US$82程にまで下がっています)こともあり、
ガソリンが大幅に値下がりするでしょうし、小麦や食用油、乳製品といったものも値下がり
するでしょう。
そして上にも書いた通り、海外旅行にも有利。
しかしそういった報道は全くなく、ひたすら「円高はいけない」といったことを繰り返し、
「円安なのがいいのだ」と国民を洗脳しているとしか思えない。
まぁ日本の経済界は円高の影響を大きく受ける輸出主導の企業が牛耳っていますから、円高
でメリットを享受する企業の声など全く無視、ということでしょうか。
きっとこういう人たちは「円安」というのがどういうことなのかが分かっていないんでしょう
し、当然今ジンバブエで起こっていることなんて全く知らないでしょうね。
円安というのは「日本という国の価値が下がる」ということを意味しているのですから、円安
が進行すると日本という国の地位がドンドン下がることになり、やがて没落していくことになる。
そういう連中は「国がどうなろうが、自分の会社が儲かりさえすればいい」と考えている
売国奴だ、と私は思いますね。


しかし今回の世界的な株安による経済危機、eternal7786さんのブログ、「Eternalな自虐的日記」
こちらのエントリに書いてある通りの展開になりそうな気がします。
かつての世界恐慌が最終的に第二次大戦の発端となったこともありますし、歴史は繰り返しそうです。