Huawei IDEOS続き

昨日のエントリでも書いたHuawei IDEOSの話の続きです。
私は香港の携帯キャリア、SmarTone-Vodafoneのショップで購入。

私がIDEOSを購入した尖沙咀のSmarTone-Vodafoneショップ。
キャリア扱いはSmarTone-Vodafoneのみですが、Fortress(豊澤)など香港の主要な家電量販店の一部の店舗でも扱いがありました。
購入時のエントリで「ちょっとした問題が」と書いたのですが、それは「店頭の説明書きとカタログに書かれているスペックが違っていて、どちらが正しいか分からず悩んだ」というものでした。

これがショップでもらってきたポケットカタログの一部。
ここでは3G対応周波数が「850/1700/1900/2100MHz」になっていますが、店頭の説明書きではこれが「900/2100MHz」になっていたのです。
どちらが正しいのか店員に尋ねても、「ちゃんと3G対応ですよ」と言うだけで要領を得ない。
まぁ香港では2100MHz対応であれば問題なく3Gが利用できるので、3G対応周波数がどうのこうのという質問は店員の想定外だったのかも知れません。
仕方ないので「箱を見せて欲しい」と頼み、箱に書かれている型番が「U8150-B」であることを確認して購入しました。

この通り、モデルナンバーが「U8150-B」になっています。
つまりカタログの表記が正しい、ということになります。
イーモバイルからS31HWとして発売されることになりましたから、これから香港で購入しよう、という人はあまりいないと思いますが、もし香港で購入されるのであれば要確認かも。


購入翌日から手持ちのパケット定額対応3HKプリペイドSIMを挿して早速使い始めました。
(香港ではキャリア発売の端末でも基本的にSIMロックフリー)
しかしSmarTone-Vodafone向けのオリジナルアプリがプリインストールされており、ホーム画面もオリジナルのものになっていたので、ホーム画面に戻す度に「SmarTone-Vodafoneユーザー専用です」というエラーメッセージが出るのが当初かなりムカつきました。

これがそのエラーメッセージ。
しかしSmarTone-Vodafone向けアプリを全てアンインストールし、ホーム画面もAndroid標準のものに戻して問題解決。
とは言え中国語手書きIMEなどアンインストールできないアプリがあるのがちょっと気になるところ。
香港ファームでは使えないb-mobileのSIMなどが使えるようになるということで2ちゃんで話題になっているVodafone Italy向けファーム焼くか。


そのHuawei IDEOSの印象ですが、コンパクトで、コロンとしたボディーは持ちやすく、なかなかいい感じ。
まぁ質感は値段相当でしょうが、決して悪くはありません。
お約束のMoreLocale2をインストールしロケールを日本語に変更すると、設定などの細かいところまでほぼ完全に日本語化されるのがびっくり。

この通り、日本市場向けAndroid端末、と言っていい程の日本語対応です。
この端末ではGoogle Mapsを使うことはないので、ロケールは日本語で使うことにしました。
日本語IMEはMilestoneと同じFlickWnnをインストール(ユーザー辞書を共用できますからね)。
WiFiアクセスポイントとしての利用がメインとなるのでインストールするアプリは最小限にとどめました。


そのWiFiアクセスポイント機能ですが、かなり便利に使えます。
「設定→ワイヤレスとネットワークの設定→テザリングとポータブルアクセスポイント」を開いて「ポータブルWiFiアクセスポイント」をONにし、「ポータブルWiFiアクセスポイントの設定」でSSID、暗号化設定など各種設定を行なえばOKです。

ただしIDEOSのWiFiアクセスポイント機能では暗号化モードが「WPA2-PSK/AES」しか利用できない、つまりニンテンドーDSを接続することができない(暗号化なしにすれば可能ですが)ので要注意。

この通り、WiFi暗号化設定にWPA2とオープン(暗号化なし)しかありません。
しかし今日発売されたイーモバイルのS31HT(HTC Aria for EMobile)のWiFiアクセスポイント機能の設定にはWEPやWPA(TKIP)の設定もあったので、もしかすると国内版(S31HW)では異なっているかも知れません。
あとポータブルWiFiアクセスポイントをON/OFFするためにわざわざ設定から開いていくのは手間がかかるので、Android Marketから「Hotspot Widget」というウイジェットアプリをインストールし、ホーム画面にウイジェットを置いておくとそこから簡単にポータブルWiFiアクセスポイントをON/OFFできるようになるので更に便利になります。


このAndroid 2.2搭載WiFiアクセスポイント機能、特に海外プリペイドSIMと組み合わせての利用が非常に便利です。
プリペイドSIMだと最初に回線を開通させたり、データパッケージを申し込んだりといった作業が必要となるケースが大半です。
しかしUSBモデムやモバイルWiFiルーターだと一旦音声端末にSIMを挿してこれらを行ない、それから実際に使う端末にSIMを挿し替え、APNなどの設定を行なう、といった手間がかかります。
特にモバイルルーターだと設定を変更するためにブラウザを開いて作業しないといけなかったりしますから、本当面倒です。
しかしWiFiアクセスポイント機能搭載Android 2.2端末だとこれらの作業がSIMの挿し替えなしに全て済んでしまいます。
SIMを挿して回線開通→(必要であれば)データパッケージ申し込み→APNなどを設定(SIMから設定が読み込まれる場合は不要)→ポータブルWiFiアクセスポイントをON、で即使えるようになります。
確かに通信速度的には単体モバイルルーターに比べ劣りますが(HSPA非対応でもありますし)、通信速度がそれ程高速ではない海外の回線であれば余り気にならず、むしろ設定、運用が簡単、という点が勝っています。
いやぁーーこれ程便利とは思わなかった。


というわけでMilestoneもAndroid 2.2にしたくなりました。
モトローラから流出したROMをベースとしたとされる非公式Android 2.2.1 ROMを入手してあるので、近々焼いてみるか、と思っているところです。
と言うかMilestoneのAndroid 2.2公式アップデートは一体いつなんだ。