これでは実用に堪えないな:IDEOS


先日日本通信版ファームを焼いて待望のFOMAプラス対応になった私のIDEOS(香港SmarTone-Vodafone版)。
その後しばらく使ってみましたが、その結論は「少なくともドコモ回線では実用にならない」。
それはなぜかというと…


理由その1:瞬間的に接続が切れることがある
特に移動中に発生することが多いのですが、圏外ではないところで突然圏外になってしまうことがあります。
この時Cellumapを起動しているとエラーで落ちます(上の画像はその時のもの)。
ただほとんどの場合回線接続はすぐに復帰し、初代Vodafone Italyファーム(SP01)の時のようにそのままハングアップして再起動しか復帰手段がない、といったことがないのだけは救い。
この現象、実はVodafone Italy版ファーム(SP03)を使っていた際にも出ていて、移動時に出やすい、ということもあり基地局の切り替え(ハンドオーバー)に問題があるのでは(実際には接続できないFOMAプラスの基地局に切り替えようとして落ちる?)と思っていました。
しかしFOMAプラス対応の日本通信版ファームでも出る、となるとやはりハードウエアの問題なのでしょうか。
パケット通信VoIPやストリーミングといったリアルタイム性が求められる用途でない限りはそれ程問題ではないでしょうが音声通話中であれば電話が切れてしまうことになり、これは致命的と言えるでしょう。


理由その2:パケット通信がスムーズではない
パケット接続設定をきちんとしてあるのに、たまにパケット通信がうまくいかないことが。
パケット接続アイコンの矢印が点滅しているにもかかわらず実際にはパケットが流れず接続タイムアウトになったりするのです。

Speedtest.netの実行時にそのような症状が出るとこのように測定結果が「-0Kbps」になってしまったりします。
このスクリーンショットを撮った際はドコモ音声SIMをMopera Uパケットフィルタリングフリーアクセスポイント(open.mopera.net)で使っていたので、もしかしてそれが問題? と思ったのですが、同じアクセスポイントを使用してもMilestoneでは全く問題なくつながりますし、SIMをb-mobile U300に挿し替えても同じような症状が出る。
そしてたまにパケット接続アイコンが消えてしまい、パケット通信ができないこともあります。
ちなみにVodafone Italy版ファームを使っていた際にはこのようなことはありませんでした。


とここまで問題点を書いてきましたが、バッテリーの持ちは今のところ問題なく、この点に関しては改善が見られました。
今のところ日本通信版ファームを焼いたことによる明確なメリットはこれだけですかね。


FOMAプラス対応、そして日本語フォントが入っているためフォント入れ替えをする必要がないといったメリットがあるものの、ドコモ回線利用でこれだけ問題が出るようだとドコモ回線では使えない、という結論にならざるを得ません。
それにしてもこのような「欠陥品」と言いたくなるようなものを「自社サービス向け端末」として売っている日本通信って一体…
日本通信の独自サービス(IP電話など)に期待して日本通信版を購入した人からすると「金返せ!!」と言いたくなるのではないでしょうか。
まぁドコモの3Gネットワークが世界非標準の「ドコモダケ仕様」なのがそもそもの問題なので、日本通信には罪はないのでしょうが。
そして日本国外キャリアのネットワークでは全く問題なく使えていましたから、Huaweiにも罪はありません(W-CDMA規格に準拠した端末を製造したまでのことですし)。
それ以前に私のIDEOSが不良品、という可能性もあるんですけどね。


このIDEOS、結局のところイーモバイルで使うか、海外専用機にするしかないのかな、という気がします。
せっかくのFOMAプラス対応なのに残念です。
とりあえず一度SoftBankイーモバイルのSIMを挿して、端末の挙動を見てみたいと思っています。