きちんと検証してから言いましょう(追記あり)

私のTwitterのTLに「日本版Nexus 4FOMAプラスを掴む」という情報が流れてきました。
情報元はこちら。


Nexus 4 日本版がFOMAプラスエリアを掴むことが判明。 - Android(アンドロイド)おすすめアプリ・カスタムニュース|AndroidLover.Net


iPhone 3GSが隠れFOMAプラス対応端末であることを知った4年近く前からこのことについて情報を追っている私からすると、「単にFOMAプラスオンリーの場所に行って、海外版は圏外でしたが国内版はFOMAプラス掴みました」というだけで、「FOMAプラス対応です」というのは甘すぎる、と言わざるを得ない、というのが素直な感想。
本来であればTestMode(*#*#4636#*#*)などを使ってCell IDを確実にFOMAプラスを掴む端末(ドコモ端末や隠れFOMAプラス対応端末)と比較して確認する、といったことをする必要がありますが、そういったことはしていないのですから。
ガラケー/フィーチャーフォンであればこれでもOKですが、スマホであればフィールドテストモード等で厳密な検証を行なうことができるのですから、そういったところまで確認してからエントリして頂きたいものです。


ちなみにわざわざFOMAプラスオンリーの場所(主に過疎地)に行かなくても、Cell IDを比較する方法を知っていればドコモのカバレッジ内であればどこでもFOMAプラス対応チェックをすることができます。
もちろんFOMAプラスオンリーの場所で検証する方が、アンテナマーク表示で一目で分かるのでベターですが…
私は以前その方法で日本通信版ファームを焼いたIDEOS U8150-BがFOMAプラス対応であることを確認しましたし、先日もカスタムROM(CyanogenMod 10.1)を最新版に焼き直したGalaxy Tab(ドコモ版ラジオファーム適用)がちゃんとFOMAプラス対応になっていることを確認できました。

最初にCyanogenMod 10.1 for Galaxy Tabを焼いた際はTestModeで現在掴んでいる基地局のCell IDを取得できない、という問題があったのですが、このように最新版ROMでは直っていたので、自宅で掴むFOMAプラス基地局のCell IDと同じCell IDの基地局を掴むことができることを確認できました(自宅故Cell IDはボカしています)。
以前の状態でもFOMAプラスを掴めていたようだったのですが、これで確証が得られました。


それにしても不思議なのは日本版はFOMAプラス対応で、海外版は同じバージョンのAndroid 4.3ファームを焼いても非対応、というところ。
海外では既に在庫処分的な扱いを受けている端末ですから、日本版だけハードウェア仕様を変える、なんて面倒なことをすることはないと思われるので、この挙動は謎です。
価格が海外版に比べ2倍近いですから、ハードウェアに変更を加えた分値段が上がった? とも思えなくはないのですが、もしそうだと海外版をAndroid 4.3にアップデートし、技適表示が出るようになっても現実にはハードウェアが異なるためイリーガル、ということにもなりかねませんから、やっぱりこの線はないでしょう。
ですからもしかすると海外版も何らかの方法(今後のファーム更新など)でFOMAプラスを掴むようになるのかも知れません。
情報をお持ちの方はコメントまたはTwitterで教えて頂けると幸いです。


現状では日本版だけなので、厳密には「隠れ」ではないかも知れませんが(とは言え発売元が対応、と言っていないからやっぱり隠れ?)、とりあえず「隠れFOMAプラス対応端末リスト」を更新しておくことにします。更新しました。