FOMAプラス対応は捨てることに:IDEOS


先日日本通信版ファームを焼いた私のIDEOSですが、FOMAプラス対応のくせにそれに関連した不具合が多い、ということもあって試しにイーモバイルファームを焼いてみることにしました。
イーモバイルファームですから、S31HWに搭載されているPocket WiFiウィジェットも入っています。
しかしプリインストールはされておらず、root化してからAPKを抜き出してインストールする必要がありました(そのため最初「これイーモバファームじゃないじゃん!!」と思った)。
このイーモバイル純正Pocket WiFiウィジェット、Hotspot Widgetなど同じ機能を持つアプリがAndroid Marketから入手できることもあり絶対に必要なものではないのですが、せっかくなのでインストールしてみました。


イーモバイルファームを焼いたことによる明確な違いはこれ。

左がオリジナル(香港SmarTone-Vodafoneファーム)、右がイーモバイルファーム適用時。
イーモバイルファームを焼くとWiFiアクセスポイント機能の名称が変わり、「Pocket WiFi」になります。


IDEOSにイーモバイルファームを焼くと、なぜかイーモバイルSIMが使えなくなります。
APN設定を行ないパケット通信を使えるようにすると端末が再起動してしまい、その後再起動ループに陥ってしまうのです。
とは言えこれは既知のトラブル。
ファームはイーモバイルのそれなのにイーモバイルが使えない、というおかしなことになってしまいますが、イーモバイル以外のSIMは使えるので、イーモバイル以外のキャリアを使うのであれば問題なし。
もちろんb-mobile SIMもOKです。


そこで気になるのが日本通信版ファームで問題だったドコモ回線での動作不具合について。
一瞬圏外になってしまう症状も、パケット通信がうまくいかない症状も出ず、今のところは問題なく使えています。
まず前者ですが、これはイーモバイル版IDEOSであるS31HWのW-CDMA対応周波数は1700/2100MHzのため、イーモバイルファームを焼いたことでこれまで甲斐大和病や一瞬圏外病などを発生させていた原因と思われる850MHzが無効になった、というのが症状が出なくなった理由でしょう。
そして後者については原因がよく分かりませんが、ちゃんと動作するようになったので深く追求しないことにします。


しかし850/1900MHzが無効になる、ということは実質2100MHzシングルバンド端末になってしまうということになり(上記の通り1700MHz(=イーモバイル)は使えないので)、これは非常に不満。
W-CDMA850MHzはアメリカ大陸で主に使われる周波数ですが、それ以外の地域にも採用キャリアが多いので、それが使えない、というのはかなりの損失ですからね。
というわけで今度はファームウエアバージョンが新しい(SP04)インドTATA向けファームを焼いてみるつもりです。
しかしその前に一度ドコモ音声回線SIMを挿してHSUPA対応か否かをを試してみようと思っています。
(これに関してはS31HWとハードウエアが異なる、ということでNGのようですが)


FOMAプラス対応に関してはとりあえず諦め状態ですが、新しい日本通信版ファームが出たらまた試してみたいところです。