ドコモ回線+Milestoneのもう一つの問題を検証してみる

以前のエントリで「Android 2.2.1にアップデートしたらドコモ音声SIMでもほとんど問題なく使えるようになった」と書いた私のMilestone。


Android 2.2.1化Milestone+ドコモ音声SIMで1ヶ月過ごしてみて


しかしそこに書いた「バッテリーが切れかかってくるとバッテリー残量が急激に減るようになる」以外の問題があるのを思い出しました。
それは「ドコモのHSUPA対応エリアで使うとパケット通信が切断されてしまうことがある」というもの。
例えばスピードテストアプリを使いスピードテストを行なうと、アップロード速度測定に入ったところでパケットが流れなくなる、といった症状が発生します。
この症状は購入当初から出ていますが、Android 2.2.1へアップデート後も改善されませんでした。
ちなみにこのような問題が起こるのはドコモのHSUPA対応エリアでのみ(香港3HK、シンガポールStarHub、タイTOT3GのHSUPA対応エリアで問題がないことを確認済。TOT3G利用時の使い勝手等についてはこちらのエントリを参照)。


今日確定申告をしに行ったところ(去年まで勤めていた会社で源泉徴収された所得税の修正申告(=払いすぎた分の還付手続き)のため)、会場がたまたまドコモのHSUPA対応エリアだったので、待ち時間(何と1時間半!!)の間に詳しく検証してみることにしました。

HSUPA対応エリア内でCellumapを起動するとこのようにデータ通信規格表示に「HSPA」と表示されます。


まずはドコモ定額データSIMをIDEOSに挿し替え、IDEOSでの挙動をチェック。

IDEOSはHSUPA非対応端末なので、Cellumapのデータ通信規格表示は「HSDPA」。
スピードテストを行なうとパケットが流れなくなる、といった症状は発生せず、このように3Mbps近い速度が出ます(上りもW-CDMAの上限速度を超える400Kbps以上の値が:単なる誤差?)。


次にSIMをMilestoneへ戻し、WiFiアクセスポイント機能(3G Mobile Hotspot App)を使いMilestoneをWiFiルーターとして動作させ、他端末(ここではiPhone 3GS)からネットアクセスさせてみます。

ExtremeLab SpeedTestはアップロード速度測定失敗、BBC公式アプリは「初期化に失敗しました」というエラーが出て最新データの取り込みに失敗、とMilestone本体でパケット通信した際と同様の症状が発生。


この結果からすると原因はMilestoneとドコモのHSUPA対応基地局との相性の悪さ、という可能性が大。
しかしドコモ定額データSIMにかかっている各種制限が悪さをしている、というのがもう一つの可能性としてあるので、こういった制限のない回線(=パケホーダイダブルPC向け速度制限なしアクセスポイント:上限10395円/月)ならどうなるのかが気になります。
というわけで来月は10000円越えコースかな?