やっぱりあれはNG:Huawei IDEOS

昨日のことですが、先のエントリで「もしかして…」と思った件を検証してきました。
しかし結果はNG。

この通り、iPhone 3GSではFOMAプラス(Uplink Frequency 812=W-CDMA800MHz)をつかんでいますが、IDEOSでは圏外になってしまっています。
前に2100MHzの電波状態が厳しいところ(2100MHzシングルバンド端末だとほぼ圏外で、iPhone 3GSが800MHzをつかんでいた)でイタリアンファーム適用のIDEOSがiPhoneと同じような電波受信状態を示していたことがありました。
そこでもしかするとイタリアンファーム適用IDEOSは隠れFOMAプラス対応端末? と思っていたのですが、やっぱりダメでした。


ちなみに今回検証に出かけたのはこんなところ。

JR篠栗線九郎原駅
1時間に1本程しか電車が止まらない無人駅です。

駅周辺の風景。

ドコモのエリアマップで見るとこの通り、駅周辺はFOMAプラスエリアとなっています。
福岡市周辺で、しかも行きやすいところ、ということで今回ここを検証場所として選びました。
しかし2100MHzエリアが隣接しており、そのためノキア端末だとその電波を受信してしまう。

ドコモ端末ですから当然FOMAプラス対応で、アンテナマークフル点灯のNM706i(左)と微弱な2100MHzの電波を受信しているNokia N82ブラック(右)。
どちらも検証に海外プリペイドSIMのローミングを使用していたため、駅に到着した当初N82SoftBankローミング先が切り替わっていたのですが、ローミングキャリアを手動選択にするとドコモに接続できました。
ちなみにMilestoneだと電波の受信状態が不安定で、圏内と圏外を行ったり来たり。
しかしIDEOSはずっと圏外のままで、フィールドテストアプリCellumapを起動するとエラーで落ちてしまうし、そして2100MHzエリアへ戻っても圏外のまま。
元に戻すには電源を入れ直す必要がありました。
このような挙動をみると、IDEOSはドコモの2100MHzエリアと800MHzエリアの境界付近で動作が不安定になったり、ハングアップしたりする自称「甲斐大和病」に耐性のない端末のようです。
甲斐大和病」の名前の由来は中央東線甲斐大和駅でこの症状を発見したから(これに関する最初のエントリはこちら)。
そう言えば上の過去のエントリで「Nokia E61(JP)のファームウエアアップデートを望む」と書いていますが、残念ながらアップデートされることなく日本市場撤退、となりましたね。


甲斐大和病が出てしまう、となるとこのHuawei IDEOS(U8150-B)はやはりW-CDMA1700MHz対応であることを生かしてイーモバイルで使うのがベストのようです。
Android OSのアップグレード(2.2.1or2.3)で甲斐大和病解消/W-CDMA800MHz対応に期待したいところ。
上記のNokia E61(JP)同様アップデートされない、ということはないよう願いたいところです。


それとW-CDMA800MHz対応の検証ですが、やはり2100MHzエリアと完全に隔絶されたところでやりたいですね。
ドコモのエリアマップ上で800MHz対応エリアとなっていても、2100MHzのエリアが近くにあるとどうしてもその影響を受けてしまいますから。
しかしそういう場所ってなかなかないし、たいてい車でも行きづらい(行けないところもある)相当な山奥や離島(南北大東島とか小笠原諸島)ですから、難しいんですよね。
長野に住んでいた時は職場でそれが可能だったのですが…