アナロ熊の最期を見届ける

今日で地上アナログ放送も終了(岩手、宮城、福島を除く)ということで以前使っていたアナログTVキャプチャーユニット(カノープスMTU-2400FX)を引っ張り出してアナロ熊の最期を見届けることにしました。

11:20頃のNHK総合
アナログ放送がもうすぐ終了、ということでそれを振り返る番組を放送していました。
そして12:00になると…

このようにアナログ放送終了を知らせる画面に切り替わりました。
そして明日0:00にはこのお知らせ画面も終了し、その後は砂嵐が映し出されるだけになります。
砂嵐に変わる瞬間も見たい、と思っているのですが、その時間はちょうどUstで山根さんのMobile Showの放送があるんだよなぁ(一応録画予約してある=最後のアナログ録画)。


こうしてアナロ熊は滅んだわけですが、結局のところこの地デジ化騒ぎは「コピープロテクトを強化したい」在京キー局、「買い換え需要で儲けたい」家電業界、「日本の技術力の高さを世界にアピールし、それをネタに国民を洗脳したい」総務省三者がグルになった茶番劇だったのでは、という気がします。
それにしても不思議だったのが地デジ化は国策として行なわれた事業であるにもかかわらず、それにかかる費用はユーザー(TV局/視聴者)が負担することになり、ユーザーは地デジ化が行なわれなければ全く不要な出費を強いられたこと。
そしてそれに対して国民は怒ることも、「これはおかしい」と思うこともなく、みんなTVやレコーダーを買い換えたり、アンテナを立て替えたりしたことも不思議でした。
国策として行なうのであればユーザーが最低限必要な費用は全て国が負担すべきであり、それを全てユーザーに丸投げして、政府は可能な限り出費を抑えようとする(何しろ総務省の地デジコールセンターの電話番号もフリーダイヤルではない!!)、というのはやり方が汚い、としか言いようがありません。
私は以前からそれに対して非常に腹が立っていたので、この際地上波TVとは縁を切ってもいい、と思っていたのですが(どうせニュースと以前から好きで見ている番組ぐらいしか見ませんし)、ゴニョゴニョするとTS抜きができるPC用地デジチューナーを入手できたので、結局それで地デジの視聴/コピーフリー録画ができる環境を作りました(コピーフリーでないと意味なし:そこにアナロ熊の意義があった)。
それ故テレビ専用機は持っていませんし(以前アナログTVは持っていましたが、去年長野から引っ越す直前に壊れたので処分した)、今後も買うことはないでしょうね。


何だかんだ言ったものの結局私も国策のために不要な出費を強いられた国民の一人となってしまったわけです。