決済サービス利用用端末としてAQUOS sense3を買う

昨年末に書いた1年のまとめエントリに「Rakuten Miniは指紋認証がなく使い勝手が悪いので、決済サービス利用のための端末をリプレースしたい」と書き、そして「目ぼしい端末が…」とも書いたのですが、2月中旬ようやくそのための端末を購入しました。

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SIMフリーAQUOS sense3(SH-M12)です。

なぜこの端末を選んだのかというと…

 

今回の端末選びの条件としては決済サービス利用のための端末なので指紋認証搭載、Felica対応というのは絶対だったのですが、IIJmio音声+データ回線で運用するのでドコモ回線での利用に問題のない端末であることも必要。

そして予算は15000円程。

決済サービスの利用には端末サイズが小さい方がいい、ということで当初Xperia XZ1 Compact(XZ1C)のSIMロック解除品がいいかな、と思っていたのですが、中古のタマ数は多いもののプレミアが付いているのか予算に合うものは程度がイマイチなものが多く(一度天神イオシスに未使用品が出ていたことがあるのですが、値段は何と3万円オーバー)、そもそもドコモ端末なのでMVNO回線だと使い勝手が悪いのがなぁ、と思っていたところ、SIMフリー版のシャープ端末があることに気づきました。

てっきりキャリア向け端末しか出していないと思っていたのですが…

これなら元からSIMフリーなのでキャリア仕様に振り回されることはないですが、シャープ端末はUIが独特で一般的なAndroidの作法に慣れていると使いづらく「クセつよ」というイメージを持っていたこともあり当初あまり気乗りがしませんでした。

そこでそのあたりを確認するために家電量販店でSIMフリー版のシャープ端末をおさわりしてみることに。

すると予想に反して素のAndroid(Vanilla Android)に近く、シャープ独自のカスタマイズは最小限でそういった端末が好みな私にはむしろ合っていることに気づきました。

以前の使いにくいクセつよUIから脱却し、Vanilla Androidに近い素直で使いやすいUIになったのは鴻海傘下になったからでしょうか。

これなら選択肢になり得るな、ということで調べた結果AQUOS sense plus(SH-M07)が良さそうということで中古を探し始めたのですが(この頃はまだAQUOS sense3は高かった)、タマ数が少ない上に見つけても予算オーバーだったり、予算内だと思ったら程度が悪かったり、本体カラーが気に入らなかったりとなかなかこれというものが見つからない。

そんな中じゃんぱら楽天モバイルXperia Aceの未使用品が売られているのを発見。

Xperia Aceはドコモ専売モデルだと思っていたし、そもそも完全に予算オーバーだったので全くノーマークだったのですが、改めて調べてみるとこれまた良さげな端末であることが分かったものの、この時見つけたものは23000円程と完全に予算オーバー。

しかし未使用品、つまり新品なので長い目で見ると中古端末を買うよりもベターも言えるわけで、少し前に洗濯機の買い替えで「安物買いの銭失い」な経験をしたこともあり、予算オーバーではあるがこっちにした方がいいか、と考え方を変え買うつもりで改めてじゃんぱらへ行くと、今回購入したAQUOS sense3の良品中古を発見。

値段は19000円程とこれまた当初の予算はオーバーしているものの、Xperia Ace未使用品(見つけた当初より値下がりし2万円程)よりは安い。

ここでまた悩むことに。

とりあえずXperia Ace未使用品の購入は止めにして、改めてAQUOS sense3について調べ、比較した上でどちらにするか決めることに。

いずれもQualcomm Snapdragon 630 SoC、4GB RAM/64GB内蔵ストレージ、FHD+(2160x1080 アスペクト比18:9)ディスプレイなどとスペック的には非常に近い両端末ですが、AQUOS sense3がXperia Aceよりも優れているところはというと…

DSDV対応デュアルSIM(セカンダリSIMスロットはmicroSDカードスロットと排他)

デュアルカメラ(標準/広角)

急速充電(USB PD 18W)対応

OSバージョン及びアップデート体制

 

逆にXperia AceがAQUOS sense3より優れているところはというと…

端末サイズ

Felica/NFCセンサーの位置

Bluetooth LDACコーデック対応(のはず)

メーカーのイメージ

 

そして価格はAQUOS sense3の方が安いが、Xperia Aceは未使用品(=新品)という違いもあります。

どちらかと言えばAQUOS sense3の方が優れた面が多いですが(何と言ってもデュアルSIMというのが大きい)、Xperia Aceも捨てがたい。

悩んだ結果AQUOS sense3が売れていなければそれを買い、売れてしまっていればXperia Aceを買う、ということに決め(中古扱いなので後者も売れてしまっている可能性もあったわけですが…)翌週再び同じじゃんぱらへ行くと、AQUOS sense3がまだあったので購入しました。

 

といった経緯で私の元にやって来たAQUOS sense3ですが、購入後2週間程はほとんどいじれず…

しかし早くしないとRakuten MiniにインストールしているIIJmioのeSIMデータ回線のデータチャージ有効期限が切れてしまう、と思い慌ててファクトリーリセットし、決済サービスを利用するための端末として最低限必要なセットアップを済ませ利用開始しましたが、変な癖もなく欠点の少ないよくできているミッドレンジ端末だな、というのが第一印象。

とは言え決済サービス利用のための端末として使う上ではFelica/NFCセンサーの位置が致命的。

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このようにカメラレンズ部にあり、これだとリーダーにタッチした際に傷を付けてしまったり、破損させてしまったりといった事になりかねません。

それぐらいすぐに分かりそうなものなのに、なぜこんな場所にFelica/NFCセンサーを配置し、しかも後継モデルであるAQUOS sense4でもこの配置を継承したのか謎です。

何らかの技術的な制約があるのでしょうか。

そのため別途カメラレンズ保護ガラスフィルムを購入し貼り付け(サイズの割に高かった…)、100均で見つけたネオプレーン系素材製のスマホポーチに入れて使うことにしました。

GPayのVISA Contactless以外は利用時に端末のロックを解除する必要がないためスマホポーチに入れたままリーダーにかざすという使い方をすればカメラレンズ部の傷や破損を心配する必要がなくなりますし、センサーの感度がいいからかそれで問題になったことはありません。

とは言えこの点ではXperia Aceの方が良かったですね。

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そしてRakuten Miniとは異なり指紋認証を搭載しているので端末のロック解除だけでなく生体認証に対応するアプリでは指紋認証でPINロック解除、ログインができるので面倒なPIN/パスワード入力が不要になり、金融系アプリの利用がしやすくなりました。

そう言えばRakuten Miniでは一画面に収まらずスクロールバーが出てしまい、非常に使いづらかったKyashのPINロック画面ですが、AQUOS sense3ではそんなことはありません。

やはりディスプレイサイズが問題だったようです。

とは言え指紋認証でロック解除できるのでPIN入力する機会がないのですが…

 

購入前から懸念していた通り決済サービス利用のための端末としてはやはりサイズが大きいと感じるのですが、結局のところこれはスマホとしての使い勝手とのトレードオフですし、それ以前にコンパクトなサイズ(ディスプレイサイズ5インチ以下)のスマホ自体が絶滅危惧種と言っていい状況になってしまったのでこれは諦めるしかないかな、と思っています。