前エントリでRakuten MiniにカスタムROMを焼いた話をしましたが、そうしているうちに以前やった際は不具合多発で使い物にならなかったジャンクGalaxy S5(SC-04F)へのLineageOS焼きを再度試したくなりました。
そこで実際にやってみる事に。
実はSC-04FへのLineageOS焼きはその後何度か試しているのですが、OS起動状態で充電できないという致命的な欠点は修正されず…
国内版Galaxy S5(SC-04F/SCL23)向けのLineageOS公式ビルドは今でも開発が継続されていて
Androidバージョンは11、LineageOSバージョンは18.1と最新ではありませんが、開発が継続されている、という事は最新のセキュリティーパッチが適用されたROMが提供されている、という事なので問題なく実用できます。
そもそもAndroid 12以降は64ビット(arm64)端末向けにしか提供されていないらしいので、32ビット(arm32)端末であるGalaxy S5にとってはAndroid 11が最終バージョンとなるようですし。
となると近い将来開発終了になる可能性が高いでしょうね。
というわけで最新版のROMをダウンロードしてROM焼き。
既にLineageOS 18.1にしていたのですが、まずはそこに上書きインストール(dirty flash)してみる事に。
するとこれまで散々ROM焼きしても直らなかった充電周りの問題が解決してしまいました。
Qualcomm Quick Chargeによる高速充電も可能で、対応充電器を使うとこのように15W程(9V/1.6A)で充電され、USB PD(18W)対応なのに満充電近くになると極端に充電速度が落ちるAQUOS sense3と異なり満充電まで充電速度が落ちないのも良いところ。
バッテリーには優しくないんでしょうが…
これについてはAmazonで買った通販の佐藤という会社の互換バッテリーを使っているので気になるんですよね。
しかしQuick Charge非対応の充電器を使うと充電速度が極めて遅い(5V/0.5A、ひどいと0.25A程でしか充電されない)のが謎。
そしてこれまでまともに使えなかった指紋認証も改善。
改善した、とは言え今時の端末のように一発で指紋が認識されロック解除、とはいかず、悪くても10回以内にはロック解除できる、という程度ですが…
しかし挿したSIMの認識がおかしいのは以前と変わらずそのまま。
モバイルネットワークにつながったり切れたりを繰り返す上にデータ通信ができません。
それなのに解約済SIM(元IIJmio SMS対応データSIM)を挿しているとアンテナピクトにバツマークが付き、キャリア名表示が「緊急通報のみ」になるものの、ネットワーク時刻補正が効く状態になるのが謎だ…
というわけでそのSIMを挿した状態で利用しています。
Magiskによるroot化、LSPosedの導入も問題なし。
いずれも最新版が利用できます。
前エントリのRakuten Miniとは異なり/systemを読み書き可能(rw)でマウント可能で、実際に書き換え可能ですし…
exFATフォーマットのUSB OTGストレージ("disk"という名前で表示されているもの)も問題なく認識されマウントできる。
同じLineageOS 18.1(Android 11)なのにこの違いは一体… と思ってしまいますが、これが公式ビルドと汎用ROM(GSI)の違いなんでしょうね。
購入から約4年半、Rakuten Miniのそれよりも出来の良い(公式ビルドですから当たり前ですが)LineageOS 18.1のおかげでようやくまともに使えるようになったSC-04Fですが、これをどういう用途で使うかが悩みどころ。
SIMの認識がおかしい上にドコモSIMロックがありますし、指紋認証に難ありなのでGoogleアカウントを設定して使う用途には使いづらいですし、GPSログ取り端末として使うのも既にRakuten Miniがあるので必要性が薄い。
結局のところ各種実験用端末として使うぐらいしか用途がなく、単に遊べる(管理する)端末が増えた、というだけになりそうです。
このエントリを書いているうちに5月分のROMが提供開始されたので更新しないといけないところですが、上記の諸問題の解決は期待薄かな、と思っています。
開発、提供終了になる前に解決すればいいのですが、それも期待薄だろうな…
そして2019年正月にジャンク品を購入した際に(ヨドバシカメラでまだ入手可能だったので)購入したディスプレイ保護シートをまだ貼っていないのでそれも貼らないといけないな、と思っているところです。