元々「オンライン専用」として提供開始されたドコモの(サブブランドっぽい)新料金プランahamoですが、先日有料店舗サポートを提供する事を発表しました。
ドコモショップで「ahamo」1件3300円の有償サポート正式発表、故障受付も - ケータイ Watch
サービス開始当初からオンライン専用プランであることを知らない、理解しないリテラシーの低いユーザー(主に高齢者)がドコモショップに押しかけトラブルになっているという話はありましたが、結局ドコモがそれに屈した事になります。
そしてそれを勘違いし「我々の勝利だ」とばかりにドヤる老害まで出てくる始末。
格安アハモの混乱で高齢者切り捨て反省 | アゴラ 言論プラットフォーム
本当うんざりさせられます。
同じオンライン専用プランであるpovoやLINEMOは今のところそれに追随する動きはなく、できればこのまま追随しないことを願いたいですが、老害の「ドコモではできるのになぜお前のところではできないんだ!!」といったクレームに屈しそうな気がしますし、横並びが大好きな日本のキャリアですから「ドコモがやったからうちも」と結局追随するような気がします。
残念ながら…
これにより「日本ではリテラシーのある若者、現役世代向けオンライン専用サービスは成立し得ない」という事がはっきりしました。
それを理解できない、しようとしないリテラシーの低い客がクレームをつけることでそれを覆す事ができる、という悪しき前例ができてしまったからです。
日本政府は今「行政のデジタル化」を進めていますが、この実例に鑑みると高齢者がついて行けないものは一切導入できない、という事になるためうまくいかず頓挫することは必至でしょう。
結果行政のデジタル化は進まず、これまで通りの非効率的で旧態然としたアナログなやり方を続けることで今後も経済低迷が続く事になり、国が滅びかねない事態になりかねません。
日本は高齢者の都合が社会のあらゆる面で優先される「シルバーデモクラシー社会」であるとよく言われますが、こうなったのも必然です。
なぜなら「彼ら高齢者は自分たちの利益のためなら実力行使を厭わないが、現役世代はそういった事をせず従順だから」。
これに尽きます。
それ故自分たちが気に入らない、おかしいと思う事に対してはクレームするし、選挙の投票率も高いと「口うるさく厄介で、決して軽視する事ができない相手」なのが日本の高齢者。
ですから政治家は彼らが喜ぶ政策ばかりを推し進めますし、行政や企業も彼らに媚を売り彼らの利益を優先する事ばかりをする。
現役世代が割を食う事になることなどお構いなしで。
そんな理不尽な仕打ちを受けているにも関わらず現役世代、特に若者のおとなしさ、権力に対する従順さには驚くばかり。
去年は香港、今年はミャンマーと海外では政府の非民主的な振る舞いや社会の理不尽さといった事に対し国民が怒り出し大規模な抗議活動に発展、といった事がよく起こりますが、その中心にいるのはいつも若者。
彼らは自国の未来を担う世代ですから、その未来を壊すようなことを決して許してはならないという思いが強いからこそそのような行動を起こすのでしょう。
彼らには本当敬服します。
それに対し日本ではそもそもそのような事が起こること自体が少ないですし、そういった事を起こすのはこれまた高齢者で、若者が立ち上がる、といったことは非常に稀。
本当不思議でなりません。
とは言え日本も50年ちょい前は若者が大規模な抗議活動を繰り広げ、ゲバ棒を持って暴れ回り機動隊と衝突したりしていたんだよな…
しかしよく考えてみればその時の若者が今の高齢者(70代)で、彼らが何かと手強いのはそのせいでしょうか。
それから数十年で日本人はすっかり権力に従順になり、「自粛要請」などという意味不明な事にも素直に従うようになったのですから本当不思議ですね。
といった事をahamoの有料サポート開始のニュースを見て思ったのでした。