ドコモの新ローミングパケット料金体系

ドコモが国際ローミング時のパケット料金を改定しました。
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080219_01.html
一回の通信ごとのミニマムチャージを廃止し、1パケット単位の従量制料金に。
更に特定の現地キャリアをローミング先として利用すると、準定額制ともいえる料金体系を利用できるように
なります。
10,000パケット(約1.25MB)までは従量制料金で0.2円/パケット(1.6円/KB)、それを越えて120,000パケット(約15MB)までは
一日2000円の定額制。
そして120,000パケットを越えるとその分は再び従量制料金になります。
一日15MB使って2000円というのはかなりリーズナブルだと思います。
しかしiモード通信に関しては割引が適用されず、従来通りの料金体系なので要注意。
そしてここでの「一日」は日本時間であることも注意が必要でしょう。
この料金制をうまく使えば海外でSIMロックフリースマートフォン(+GPS)を使用し、Google Maps Mobileを使って
旅行先でナビを利用する、といったことが現地プリペイドSIMカードを購入することなく可能になるので、短期の
旅行ではかなり便利に使えそうです。


これによって最近高まっている「国際ローミングに強いのはドコモ」という評価を更に高めることになるのでは
ないでしょうか。
ドコモは「Conexus Mobile Alliance」というアジアの携帯電話キャリアアライアンスに加盟していますが、その利点を生かした
新サービスといえますね。

台北桃園国際空港内の台湾現地キャリアFarEasToneのサービスカウンターに掲げられたConexus Mobile Alliance
加盟キャリアであることを示す掲示
ちょっと見にくいかも知れませんが、ドコモのロゴもあります。
となると気になるのがかつての「国際ローミングに強いキャリア」ソフトバンクの動向。
ボーダフォンであったことを生かしてボーダフォン系キャリアとの間でローミング割引サービスを提供する
か、もしくはもう一つのアジアの携帯電話キャリアアライアンスである「Bridge Mobile Alliance」に加盟するか。
何らかの対抗策を期待したいところですが、最近内向き傾向の強いソフトバンクのこと、無視を決め込むような
気がします。
そして香港のConexus Mobile Alliance加盟キャリア3HKを利用している私としては海外のConexus Mobile Alliance
加盟キャリアの利用者が日本国内でドコモローミングを利用する際の割引料金制の導入にも期待したいところです。